スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド
ADO.NET 2.0に対応したHiRDB.NETデータプロバイダでは,トラブルシュート情報としてメソッドトレースを取得できます。
メソッドトレース情報は,クライアント環境定義のPDCLTPATH及びPDDNDPTRACEに値を設定することで取得できます。各クライアント環境定義については,「6.6 クライアント環境定義(環境変数の設定)」を参照してください。
メソッドトレースの出力規則を次に示します。
出力されるメソッドトレースの例とその説明を次に示します。
[1][1742][sds01][12345678][HiRDB_Data_Provider20][08.04.0.0] 1 2 3 4 5 6 |
[0000000001][E][HiRDBCommand@12345678 ExecuteNonQuery][SID(2)][2008/08/27 1:29:10.123] 1 2 3 4 5 6 7 [Return=0] 8 [nArraySize=10] ┐ │ : ├9 │ [CommandText=INSERT INTO T1 VALUES(100)] ┘ [MessageText=KFPA11117-E Number of insert values not equal to number of insert columns] 10 [SQLCODE=-117] 11 [SQLWARN=0000] 12 場所 Hitachi.HiRDB.native.HiRDBcore.ClearSectionItems() ┐ 場所 Hitachi.HiRDB.HiRDBConnection.Close() │ 場所 Hitachi.HiRDB.HiRDBConnection.Dispose(Boolean disposing) ├13 場所 Hitachi.HiRDB.HiRDBConnection.Finalize() ┘ |
アクセス種別 | 呼び出し種別 | 引数値又は プロパティ値 |
戻り値 | エラー情報 | |
---|---|---|---|---|---|
メソッド | E | 呼び出し | ○ | × | × |
R | 戻り(正常時) | × | ○ | × | |
戻り(エラー時) | × | × | ○ | ||
プロパティ | S | 設定(正常時) | ○ | × | × |
設定(エラー時) | ○ | × | ○ | ||
G | 取得(正常時) | × | ○ | × | |
取得(エラー時) | × | × | ○ |
アクセス種別 | 呼び出し元 | 形式 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
メソッド | E | HiRDBCommand.Execute HiRDBCommand.ExecuteDbDataReader HiRDBCommand.ExecuteNonQuery HiRDBCommand.ExecuteReader HiRDBCommand.ExecuteScalar |
CommandText=VALUE※1 Parameters.Count=VALUE PARAMETER_VALUE※2 |
引数が存在する場合は,引数情報を出力します。 |
その他 | ARGUMENT※3=VALUE | − | ||
R | HiRDBConnection.Open | ConnectionString=VALUE ServerVersion=VALUE |
− | |
その他 | Return=VALUE | − | ||
プロパティ | S | − | PROPERTY※4=VALUE | − |
G | − | Return=VALUE | − |
メソッドトレース情報を出力してメソッドトレースファイルの容量が指定したサイズを超えると,次のエントリからはもう一方のメソッドトレースファイルに出力されます。このとき,切り替え先のメソッドトレースファイルに格納されている古いメソッドトレース情報から順に消去され,新しいメソッドトレース情報に書き換えられます。このため,必要な情報はUAP終了時にメソッドトレースファイルの内容をコピーしてバックアップを取得しておいてください。
なお,現在使用しているメソッドトレースファイルを知りたい場合は,ファイルの最終更新日時を調べてください。最終更新日時の新しい方が現在使用しているメソッドトレースファイルになります。dirコマンド又はエクスプローラで,ファイルの最終更新日時を調べてください。
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