スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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9.7.2 機能概要

<この項の構成>
(1) 配布ウィザードでできる操作
(2) プログラムインタフェース
(3) 提供形態
(4) セットアップ
(5) JDBCドライバの環境設定
(6) JDBCエクスプローラ及びデータベースパイロット使用時のHiRDBのシステム定義についての注意事項
(7) JBuilderのJDKのバージョン
(8) JBuilder配布ウィザードの起動方法

(1) 配布ウィザードでできる操作

配布ウィザードを使用すると,外部Javaストアドルーチン開発の,次の部分の操作ができます。

配布ウィザードプロファイルとは,配布ウィザードの作業内容を保存したファイルのことをいいます。このファイルは,同一作業を繰り返して実行するときに使用すると便利です。

(2) プログラムインタフェース

外部Javaストアドルーチンの開発に利用できるプログラムインタフェースとして,次の二つがあります。

JBuilder DataExpressは,JBuilderで提供されるデータベースのAP開発支援の機能名であり,JDBC APIをカプセル化しています。データベース接続,問合せ,更新制御,ストアドプロシジャの呼び出しなど,機能をコンポーネント化して,クラスとして提供されています。

(3) 提供形態

配布ウィザードは,Javaのパッケージの形態でJARファイルとして提供され,HiRDB/Developer's Kitの中に含まれています。

JARファイル名称は次のようになっています。

JARファイル名称:
pdjba35.jar(JBuilder3.5用)
pdjba4.jar(JBuilder4用)
pdjba5.jar(JBuilder5〜X用)

JARファイルは,HiRDB/Developer's Kitをインストールすると,インストールディレクトリ下に作成されます。HiRDB/Developer's Kitをインストールした後に作成されるディレクトリ及びファイルについては,「6.4 HiRDBクライアントのディレクトリ及びファイル構成」を参照してください。

(4) セットアップ

(a) 配布ウィザードのセットアップ

JBuilderで配布ウィザード機能を使用するためには,JBuilderがインストールされているマシンに対して,次の作業をする必要があります。

  1. HiRDB/Developer's Kitのインストール
  2. 配布ウィザードのセットアップ
    JBuilderのインストールディレクトリ下の\lib\ext\に,pdjba35.jar又はpdjba4.jarをコピーします。

(5) JDBCドライバの環境設定

JBuilder上でJDBCドライバを使用する場合,JBuilderが管理するクラスパスへJDBCドライバのパスを追加する必要があります。追加方法を次に示します。

(a) JBuilder上で開発するプログラム中で,JDBCドライバを利用する場合
  1. JBuilderのインストールディレクトリ下の\bin\にあるJBuilder.configを開きます。
  2. 次のエントリを追加します。
    • Solaris又はLinuxの場合
      HiRDB/Developer's Kitを/HiRDBにインストールした場合は,次のように追加してください。
     
      # HiRDB JDBCドライバ
      addpath /HiRDB/utl/pdjdbc.jar
     
    • Windows 2000,又はWindows XPの場合
      HiRDB/Developer's Kitをc:\Program Files\Hitachi\HiRDBにインストールした場合は,次のように追加してください。
     
      # HiRDB JDBCドライバ
      addpath c:\Program Files\Hitachi\HiRDB\utl\pdjdbc.jar
     
(b) JDBCエクスプローラでJDBCドライバを利用する場合
  1. JBuilderのインストールディレクトリ下の\bin\にあるjdbce.configを開きます。
  2. (a)の手順2と同様に,エントリを追加します。
(c) データベースパイロットでJDBCドライバを利用する場合
  1. JBuilderのインストールディレクトリ下の\bin\にあるdbpilot.configを開きます。
  2. (a)の手順2と同様に,エントリを追加します。

(6) JDBCエクスプローラ及びデータベースパイロット使用時のHiRDBのシステム定義についての注意事項

JDBCエクスプローラ及びデータベースパイロットは,接続時にディクショナリ表を参照するため,システム定義のpd_max_access_tablesオペランドの指定値を16以上にする必要があります。pd_max_access_tablesオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。

(7) JBuilderのJDKのバージョン

HiRDBが利用するJREのバージョンとJBuilderのJDKのバージョンが異なる場合,JBuilderのJDKのバージョンを,HiRDBが利用するJREのバージョンと互換性のあるバージョンに切り替える必要があります。

変更手順については,JBuilderのドキュメントを参照してください。

(8) JBuilder配布ウィザードの起動方法

JBuilderのメニューの「ツール(T)」を選択し,表示されたプルダウンメニューの「HiRDB Javaストアドプロシジャ/ファンクションの配布」を選択してください。