スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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7.6 64ビットモードでのUAPの作成

HiRDBクライアントを使用した64ビットモード対応のUAPを作成する方法について説明します。

<この節の構成>
(1) 64ビットモード対応のUAPで使用できる言語,及び機能
(2) 32ビットモードから64ビットモードへのHiRDBクライアントへの移行

(1) 64ビットモード対応のUAPで使用できる言語,及び機能

(a) 言語

C言語,C++言語,及びCOBOL言語(COBOL2002)でUAPを作成できます。OOCOBOL言語では作成できません。

(b) 機能

XAインタフェースは,Solaris,AIX,Windowsでは使用できません。そのほかの機能は基本的に使用できます。また,複数接続機能では,擬似スレッドではなく,リアルスレッドを提供しています。

(2) 32ビットモードから64ビットモードへのHiRDBクライアントへの移行

32ビットモードから64ビットモードへHiRDBクライアントを移行するには,HiRDBクライアントを64ビットモードにバージョンアップする必要があります(64ビットモードのHiRDBクライアントをインストールして,クライアントの環境設定をします)。クライアントの環境設定については,「6.クライアントの環境設定」を参照してください。

64ビットモードのHiRDBクライアントをインストールした場合,64ビットモード用のファイルが作成されます。インストールしたときに作成されるファイルについては,「6.4 HiRDBクライアントのディレクトリ及びファイル構成」を参照してください。

クライアントの環境設定が終わったら,次の手順でUAPを64ビットモード対応にしてください。

<手順>
  1. 埋込み変数の宣言でlong型を使用している場合,その箇所をint型に置き換えます。
  2. UAPのプリプロセスを実行します。このとき,64ビットモード用のポストソースを生成するオプション(-h64)を指定します。
  3. UAPのコンパイルを実行します。このとき,64ビットモード用のオブジェクトを生成するオプションを指定します。
  4. UAPのリンケージを実行します。このとき,リンケージするクライアントライブラリに64ビットモードのクライアントライブラリを指定します。
プリプロセス,及びコンパイル,リンケージについては,それぞれ「8.2 プリプロセス」,「8.3 コンパイルとリンケージ」を参照してください。