スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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6.7.2 Windows環境の場合(レジストリ登録)

環境変数をレジストリに登録する場合,HiRDBクライアント環境変数登録ツールを使用します。

HiRDBクライアント環境変数登録ツールを使用する場合,xxxx\UTL\pdcltadm.exeを実行します(xxxxはHiRDBサーバの場合は%PDDIR%\client,HiRDBクライアントの場合はHiRDBクライアントのインストールディレクトリ)。

HiRDBクライアント環境変数登録ツールで環境変数をレジストリに登録する手順を次に示します。

なお,OLE DB接続の場合,ユーザ環境変数,及びHIRDB.INIよりも,HiRDBクライアント環境変数登録ツールで登録した環境変数が優先されます。

Type4 JDBCドライバを使用する場合,この方法で設定したクライアント環境定義は有効になりません。また,PDJDBで始まるクライアント環境定義は,この方法で設定しても有効になりません。

<この項の構成>
(1) HiRDBクライアント環境変数登録ツールの起動
(2) 環境変数グループの登録
(3) 環境変数グループの設定内容の変更
(4) 登録した環境変数グループでのHiRDB接続の確認
(5) 環境変数グループの削除
(6) OLE DBプロバイダ用トレースの設定

(1) HiRDBクライアント環境変数登録ツールの起動

xxxx\UTL\pdcltadm.exeを実行してください。すると,次の「HiRDBクライアント環境変数登録ツール」画面が表示されます。

[図データ]

[説明]

ユーザグループ:
ユーザごとに,環境変数グループの追加,削除,又は構成ができます。この情報は,HKEY_CURRENT_USER下に登録されます。

システムグループ:
コンピュータに対して,環境変数グループの追加,削除,又は構成ができます。この情報は,HKEY_LOCAL_MACHINE下に登録されます。

 

ユーザグループ,又はシステムグループのどちらかを選択したら,[追加]ボタンをクリックしてください。

注意事項:
OLTP下のX/Openに従ったAPIを使用したUAPをクライアントとする場合で,オープン文字列に指定する環境変数グループ名称を「HiRDBクライアント環境変数登録ツール」で登録するときは,「システムグループ」を選択してください。オープン文字列については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。

(2) 環境変数グループの登録

「HiRDBクライアント環境変数セットアップ」画面が表示されます。

[図データ]

[説明]

グループ名称:
グループ名称を最大30バイトで指定します。

各環境変数を指定してください:
各環境変数の内容については,「6.6.4 クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。

 

設定が終了したら,[OK]ボタンをクリックしてください。

[OK]ボタンをクリックすると,クライアント環境変数の設定をレジストリに登録して,「HiRDBクライアント環境変数登録ツール」画面に戻ります。

[キャンセル]ボタンをクリックすると,クライアント環境変数の設定を無効にして,「HiRDBクライアント環境変数登録ツール」画面に戻ります。

(3) 環境変数グループの設定内容の変更

環境変数グループを一つ以上登録すると,次の画面のように環境変数グループ名のリストが表示されます。

[図データ]

リスト中の環境変数グループ名を選択すると,[削除],[構成],[テスト]ボタンが有効になるので,[構成]ボタンをクリックしてください。又は,リスト中の環境変数グループ名をダブルクリックしてください。

すると,次の画面が表示されます。

[図データ]

環境変数の内容を変更したら,[OK]ボタンをクリックしてください。

[OK]ボタンをクリックすると,変更後のクライアント環境変数の設定をレジストリに登録して,「HiRDBクライアント環境変数登録ツール」画面に戻ります。

[キャンセル]ボタンをクリックすると,変更後のクライアント環境変数の設定を無効にして,「HiRDBクライアント環境変数登録ツール」画面に戻ります。

(4) 登録した環境変数グループでのHiRDB接続の確認

登録した環境変数グループを使用して,HiRDBへの接続確認ができます。

「HiRDBクライアント環境変数登録ツール」画面の環境変数グループ名のリストから,接続確認したい環境変数グループ名を選択して,[接続]ボタンをクリックしてください。

すると,次の画面が表示されます。

[図データ]

[はい]ボタンをクリックしてください。

HiRDBへの接続が成功した場合には,次の画面が表示されます。

[図データ]

HiRDBへの接続が失敗した場合には,次の画面が表示されます。エラー要因が環境変数の内容の場合は,環境変数グループの設定内容を変更してください。

[図データ]

(5) 環境変数グループの削除

「HiRDBクライアント環境変数登録ツール」画面の環境変数グループ名のリストから,削除したい環境変数グループ名を選択して,[削除]ボタンをクリックしてください。

すると,次の画面が表示されます。

[図データ]

(6) OLE DBプロバイダ用トレースの設定

OLE DBプロバイダ用トレースは,トラブルシュート用なので,トラブル調査以外では指定しないでください。トレースを取ると,極端に性能が劣化する場合があるので注意してください。

OLE DB接続時にOLE DBプロバイダ用トレースの設定をする場合は,「HiRDBクライアント環境変数登録ツール」画面の[OLE DBトレース]ボタンをクリックしてください。

すると,次の画面が表示されます。

[図データ]

トレースを取る場合は「トレースする」を選択して,[OK]ボタンをクリックしてください。ただし,「トレースしない」を選択して[OK]ボタンをクリックするまで,トレースを取り続けるので注意してください。

ログファイル名は,必ず絶対パス名で指定してください。

データサイズは,void*型データのダンプ出力サイズをバイト単位で指定してください。

 

複数接続機能を使用した場合に無効になる環境変数:
複数接続機能を使用する場合は,次に示す環境変数を接続先ごとに設定できません。次に示す環境変数を通常ファイル又はレジストリに登録して,接続先ごとに指定しても無効になります。
  • HiRDB_PDHOST
  • HiRDB_PDNAMEPORT
  • HiRDB_PDTMID
  • HiRDB_PDXAMODE
  • PDTMID
  • PDXAMODE
  • PDTXACANUM