スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド
グループ分け処理方式に影響がある最適化を次に示します。
HiRDBがグループ分けのためのソート又はハッシング処理を不要と判断した場合は,より高速に処理できる方式が選択されます。グループ分け処理方式については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。
グループ分け処理方式に関する最適化の特徴を次の表に示します。
表4-9 グループ分け処理方式に関する最適化の特徴
最適化方法 (グループ分け処理方式 の種類) |
長 所 | 短 所 |
---|---|---|
最適化を省略した場合 (FLOATABLE SORT) |
バックエンドサーバ間のデータ件数に偏りがあり,グループ化してもデータ件数があまり減らない場合は高速に検索できます。 | 通信量が多くなるため,グループ化数が少なく,データ件数が多い場合には性能が悪くなります。 |
グループ分け高速化処理 (HASH) |
グループ数が少ない場合は高速に検索できます。 | ハッシングでグループ化をするため,グループ数が多い場合には性能が悪くなります。 |
自バックエンドサーバでのグループ化,ORDER BY,DISTINCT集合関数処理 (LIST SORT) |
グループ化することで,データ件数が大幅に減る場合は高速に検索できます。また,分割キーでグループ化する場合も高速に検索できます。 | 各バックエンドサーバでソート処理をするため,バックエンドサーバ間のデータ件数に偏りがある場合は,データ件数の多いサーバの処理時間が長くなるため,性能が悪くなります。 |
最適化を省略した場合のグループ分け処理方式を次の図に示します。
図4-22 最適化を省略した場合のグループ分け処理方式
グループ分け高速化処理を適用した場合のグループ分け処理方式を次の図に示します。
図4-23 グループ分け高速化処理を適用した場合のグループ分け処理方式
自バックエンドサーバでのグループ化,ORDER BY,DISTINCT集合関数処理を適用した場合のグループ分け処理方式を次の図に示します。ただし,この図は1表を検索するときの処理方式です。
図4-24 自バックエンドサーバでのグループ化,ORDER BY,DISTINCT集合関数処理を適用した場合のグループ分け処理方式
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.