スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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15.1.1 DB状態解析機能

DB状態解析機能とは,HiRDBのディレクトリを参照して,ディクショナリ表,又はユーザ用RDエリアの表とインデクスの格納状態を解析し,これらの解析結果を集計して表示する機能です。

DB状態解析機能は,次の単位で実行できます。

<この項の構成>
(1) RDエリア単位の状態解析
(2) 表単位又はインデクス単位の状態解析
(3) RDエリア単位でのクラスタキー及びクラスタリングデータページの格納状態解析

(1) RDエリア単位の状態解析

RDエリア単位の状態解析には,論理的解析と物理的解析があります。

RDエリア単位の状態解析(論理的解析)を次の図に,(物理的解析)を図15-2に示します。

図15-1 RDエリア単位の状態解析(論理的解析)

[図データ]

図15-2 RDエリア単位の状態解析(物理的解析)

[図データ]

(2) 表単位又はインデクス単位の状態解析

表単位の状態解析を次の図に,インデクス単位の状態解析を図15-4に示します。

図15-3 表単位の状態解析

[図データ]

図15-4 インデクス単位の状態解析

[図データ]

(3) RDエリア単位でのクラスタキー及びクラスタリングデータページの格納状態解析

クラスタキーを解析し,インデクス及び表の乱れ具合を示す格納不正率を表示します。

解析結果としては,クラスタキーの並びの解析結果とクラスタリングデータページの並びの解析結果を,格納RDエリアごとに表示します。

(a) クラスタキーの並び解析

クラスタキーをキー順に検索し,次の解析結果を表示します。

格納位置変更回数と格納順序不正回数(率)を次の図に示します。

図15-5 格納位置変更回数と格納順序不正回数(率)

[図データ]

(b) クラスタリングデータページの並び解析

クラスタリングデータページとは,クラスタキーの付けられた表のデータページのことをいいます。クラスタキー中の行データの格納位置情報を基に,クラスタキー順に検索した場合の行データの格納位置変更回数と格納順序不正回数(率)を,ページ単位/セグメント単位に表示します。

行の追加及び更新によって格納状態が乱れると,格納順序不正率か格納位置変更回数のどちらか,又は両方が増加します。