スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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14.3.1 統計情報の出力形式

<この項の構成>
(1) 編集項目ごとのログレコードサマリ情報
(2) 入力ログファイルのサマリ情報
(3) 編集データがないときの出力内容
(4) 統計情報の数値の形式
(5) 出力される統計情報に関する注意事項

(1) 編集項目ごとのログレコードサマリ情報

各統計情報出力後,編集項目ごとにログレコードのサマリ情報を出力します。

ただし,SQL静的最適化に関する統計情報,SQL動的最適化に関する統計情報,SQLオブジェクト実行に関する統計情報,SQLオブジェクト転送に関する統計情報,SQL文の履歴に関する統計情報,及びCONNECT/DISCONNECTに関する統計情報の場合,編集項目ごとのログサマリ情報は出力されません。

 
          :
      統計情報
          :
 FILE KIND LOG KIND FIRST               LAST                       NUM
 XXX       XXX      XXXX/XX/XX XX:XX:XX XXXX/XX/XX XX:XX:XX XXXXXXXXXX
  :         :                 :                   :             :
 

[説明]

FILE KIND:
解析対象のログファイル種別を示します。
アンロード統計ログファイルの場合は"STJ",システムログファイル(アンロードログファイル又はシステムログのファイルグループ)の場合は"FJ"を出力します。

LOG KIND:
解析対象のログレコードの種別を示します。
sys:システムの稼働に関する統計情報
uap:UAPに関する統計情報
sql:SQLに関する統計情報
buf:グローバルバッファプールに関する統計情報
fil:データベース操作に関するHiRDBファイルの統計情報
dfw:デファードライト処理に関する統計情報
idx:インデクスに関する統計情報

FIRST:
解析対象のログレコードの最も古いログ取得時刻を示します。
解析対象のログファイル内に解析対象のログレコードが1件もない場合は,"****/**/** **:**:**"を出力します。

LAST:
解析対象のログレコードの最も新しいログ取得時刻を示します。
解析対象のログファイル内に解析対象のログレコードが1件もない場合は,"****/**/** **:**:**"を出力します。

NUM:
解析対象のログレコードの件数を示します。

(2) 入力ログファイルのサマリ情報

すべての統計情報出力後,入力したすべてのログファイルのサマリ情報を,すべてのログレコード種別ごとに出力します。

システムログのファイルグループを入力とした場合(-dオプション指定時),入力ログファイルのサマリ情報は出力されません。また,アンロードログファイルを入力とした場合,インデクスに関する統計情報の編集項目指定があるときだけ,入力ログファイルのサマリ情報が出力されます。それ以外の統計情報の編集項目を指定した場合は,レコード件数0が表示されます。

 
                     :
    編集項目ごとのログレコードサマリ情報
                     :
 NO FILE KIND:LOG FILE NAME
  LOG KIND  FIRST                LAST                        NUM
 XX XXX      :XX...X
  XXX       XXXX/XX/XX XX:XX:XX  XXXX/XX/XX XX:XX:XX  XXXXXXXXXX
   :                  :                    :              :
 

[説明]

NO:
ログファイルの通番を示します。

FILE KIND:
解析対象のログファイル種別を示します。
STJ:
32ビットモードのHiRDBで取得したアンロード統計ログファイル
STJ64:
64ビットモードのHiRDBで取得したアンロード統計ログファイル
FJ
アンロードログファイル(通常のファイル)
FJIOS:
アンロードログファイル(HiRDBファイル)

LOG FILE NAME:
入力したアンロード統計ログファイル又はアンロードログファイル(インデクスに関する統計情報の場合)の名称を示します。
名称は,最大256バイトの絶対パス名で表示されます。256バイトを超えた場合,最後尾から256バイトまでを表示します。

LOG KIND:
解析対象のログレコードの種別を示します。
sys:システムの稼働に関する統計情報
uap:UAPに関する統計情報
sql:SQLに関する統計情報
buf:グローバルバッファプールに関する統計情報
fil:データベース操作に関するHiRDBファイルの統計情報
dfw:デファードライト処理に関する統計情報
idx:インデクスに関する統計情報
sop:SQL静的最適化に関する統計情報
dop:SQL動的最適化に関する統計情報
pcd:SQLオブジェクト実行に関する統計情報
obj:SQLオブジェクト転送に関する統計情報
sqh:SQL文の履歴に関する統計情報
cnc:CONNECT/DISCONNECTに関する統計情報
fsv:外部サーバの稼働に関する統計情報
hba:外部サーバの利用状況に関する統計情報

FIRST:
ログファイルの最も古いログ取得時刻を示します。
解析対象のログファイル内にログレコードが1件もない場合は,"****/**/** **:**:**"を出力します。

LAST:
ログファイルの最も新しいログ取得時刻を示します。
解析対象のログファイル内にログレコードが1件もない場合は,"****/**/** **:**:**"を出力します。

NUM:
ログレコード種別ごとのレコード件数を示します。

(3) 編集データがないときの出力内容

表示内容 説明 対処方法
"***** NO DATA NOOPT *****" 解析対象の統計入力アンロードファイル内に,該当する編集項目レコードがありません。 オプションの指定誤り,又はログレコード取得時の出力項目の誤りが考えられます。次のどちらかの方法で対処してください。
  • -x,-s,-t,-u,及び-fオプションの指定値を見直し,誤っていた場合は修正して,再度実行してください。
  • 統計入力アンロードファイルのサマリ情報から編集対象のログレコードが出力されているか,又は統計入力アンロードファイルへの出力時間が正しいか確認してください。また,誤った統計入力アンロードファイルを入力していないか,又は解析対象のログレコードが出力されているか確認してください。
"***** NO DATA HOST *****" -xオプションで指定したホストから出力された,ログレコードがありません。
"***** NO DATA SERVER *****" -sオプションで指定したサーバから出力された,ログレコードがありません。
"***** NO DATA TIME *****" -tオプションで指定した編集時間範囲内に出力された,ログレコードがありません。
"***** NO DATA UAP *****" -uオプションで指定したUAPから出力された,ログレコードがありません。
"***** NO DATA FOREIGN SERVER *****" -fオプションで指定した外部サーバに対するログレコードがありません。
"***** NO DATA 1 REC *****" 解析対象の統計入力アンロードファイル内に,差分情報を取得するためのログレコードがなかったため,差分情報が編集できません。編集項目ごとのログサマリ情報,又は統計入力アンロードファイルのサマリ情報にログレコードが2件以上あっても,1回のシンクポイントで出力されたレコード(サマリ情報の最も古いログ取得時刻(FIRST)と最も新しいログ取得時刻(LAST)が同じ時間帯)ならば,差分情報取得のためのログレコードがないことを示します。ただし,グローバルバッファプールに関する統計情報,及びデータベース操作に関するHiRDBファイルの統計情報の場合だけ該当します。 2レコード以上になるように,統計入力アンロードファイルを設定してください。
"***** NO DATA *****" 該当する編集時間範囲内に,解析対象のログレコードがありません。 解析したい時間間隔で,NO DATAが多く出力される場合,編集時間範囲を長くしてください。
該当する編集項目に対して,編集できるログレコードがありません。 編集できるログレコードがあるか,統計入力アンロードファイルサマリ情報を確認してください。

SQL静的最適化情報,SQL動的最適化情報,及びSQLオブジェクト実行情報の編集項目の解析対象レコードがなかった場合は,インフォメーションメッセージが出力されます。

(4) 統計情報の数値の形式

統計情報の出力情報に数値がある場合,表示形式は次のようになります。

数値の範囲 表示形式
0〜999
0〜999
1,000〜9,994
1.00K〜9.99K
9,995〜99,949
10.0K〜99.9K
99,950〜999,499
100K〜999K
999,500〜9,994,999
1.00M〜9.99M
9,995,000〜99,949,999
10.0M〜99.9M
99,950,000〜999,499,999
100M〜999M
999,500,000〜9,994,999,999
1.00G〜9.99G
9,995,000,000〜99,949,999,999
10.0G〜99.9G
99,950,000,000〜999,499,999,999
100G〜999G
999,500,000,000〜4,398,046,511,103
1.00T〜4.40T

(凡例)
K:キロ
M:メガ
G:ギガ
T:テラ

注※
表示けた数の次の位が,四捨五入されます。

(5) 出力される統計情報に関する注意事項

出力される統計情報についての注意事項を次に示します。

  1. 数字は右詰め,そのほかの文字は左詰めで出力されます。
  2. 出力指定日時は,編集範囲時刻を指定した場合に出力されます。指定しなかった場合には,’*’が出力されます。
  3. 編集時間の範囲は,編集開始時刻を指定した場合に開始時刻を含む時間帯から出力されます。指定しなかった場合には,ファイル中の最も早い時刻を持つ,レコードを含む時間帯から出力されます。
  4. 編集時間の範囲は,編集終了時刻を指定した場合に,ファイル内の最も早い時刻を持つレコードを含む時間帯から,指定終了時刻を含む時間帯まで出力されます。
  5. 集計中にオーバフローした場合,又は累計を出力しない項目には,’***’,’****’,又は空白が出力されます。
  6. 平均値がオーバフローしたデータには,’*’が出力されます。ただし,このときの最大値及び最小値は保証されます。
  7. 取得編集時間帯にデータがない場合は,その時間帯に’***** NO DATA aa...a *****’が出力されます。
  8. 項目の単位がバイトの場合,1.00K=210バイト,1.00M=220バイト,1.00G=230バイト,1.00T=240バイトが基準になります。