スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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13.3 使用例

pdconstckの使用例を次に示します。

<この節の構成>
(1) 表単位での整合性チェック
(2) 制約単位での整合性チェック
(3) 表単位での検査保留状態の強制設定
(4) 制約単位での検査保留状態の強制解除

(1) 表単位での整合性チェック


表T2に定義されたすべての制約(CST1及びCST2)に対して,整合性チェックをします。なお,表T2は検査保留状態になっていると仮定します。
  • 表定義
T1:  CREATE TABLE T1(C1 INT PRIMARY KEY)
T3:  CREATE TABLE T3(C2 INT PRIMARY KEY)
T2:  CREATE TABLE T2(C1 INT, C2 INT,
                    CONSTRAINT CST1 FOREIGN KEY (C1) REFERENCES T1,
                    CONSTRAINT CST2 FOREIGN KEY (C2) REFERENCES T3)

[概要]
[図データ]

●実行するコマンド

  pdconstck -k check -t T2
[説明]
-k check:整合性チェック機能の実行
-t T2:整合性チェック機能の対象となる表名の指定

(2) 制約単位での整合性チェック


表T2に定義された制約(CST2)の整合性チェックをします。なお,表定義は(1)と同じで,表T2は検査保留状態となっていると仮定します。

[概要]
[図データ]

●実行するコマンド

  pdconstck -k check -c CST2
[説明]
-k check:整合性チェック機能の実行
-c CST2:整合性チェック機能の対象となる制約名の指定

(3) 表単位での検査保留状態の強制設定


表T2に定義されたすべての制約(CST1,CST2)を検査保留状態に設定します。なお,表T2は非検査保留状態になっていると仮定します。
  • 表定義
  T1:  CREATE TABLE T1(C1 INT PRIMARY KEY)
  T2:  CREATE TABLE T2(C1 INT, C2 INT,
                         CONSTRAINT CST1 FOREIGN KEY (C1) REFERENCES T1,
                         CONSTRAINT CST2 CHECK (c2 > 10))

[概要]
[図データ]

●実行するコマンド

  pdconstck -k set -t T2
[説明]
-k set:検査保留状態の強制設定機能の実行
-t T2:検査保留状態の強制設定機能の対象となる表名の指定

(4) 制約単位での検査保留状態の強制解除


表T2の制約(CST2)の検査保留状態を強制解除します。なお,表定義は(3)と同じで,制約(CST2)は検査保留状態になっていると仮定します。

[概要]
[図データ]

●実行するコマンド

  pdconstck -k release -c CST2
[説明]
-k release:検査保留状態の強制解除機能
-c CST2:検査保留状態の強制解除機能の対象となる制約名の指定