スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

[目次][索引][前へ][次へ]

8.9.7 sort文ソート用ワークディレクトリの情報の記述)

インデクスを作成するときに使用するソート用ワークファイルの情報(ファイルの作成ディレクトリ,ソート用バッファ面数など)を指定します。

<適用基準>
システム定義のpd_tmp_directoryオペランド及び環境変数TMPを指定していない場合,sort文は,%PDDIR%\tmpディレクトリの容量不足を発生させないよう,できるだけ指定するようにしてください。

<規則>
  1. sort文を省略した場合,インデクス格納RDエリアがあるサーバの表8-40に示すディレクトリに作成されます。
  2. sort文は,次の数だけ指定できます。
    【HiRDB/シングルサーバの場合】
    一つだけsort文を指定します。
    【HiRDB/パラレルサーバの場合】
    分割格納された表のインデクスの場合,分割格納先のサーバの数だけsort文を指定します。分割格納された表のインデクスの場合でも,RDエリア単位に再編成する場合には,一つだけsort文を指定します。また,分割格納されていない表のインデクスの場合も,一つだけsort文を指定します。
<この項の構成>
(1) 形式
(2) 説明

(1) 形式

 
 sort 〔サーバ名〕 ディレクトリ名〔,ソート用バッファサイズ〕
 

(2) 説明

(a) サーバ名

   〜<識別子>((1〜8))

ソート用ワークファイルを作成するサーバの名称を指定します。

【HiRDB/シングルサーバの場合】
HiRDB/シングルサーバの場合は指定しないでください。シングルサーバの名称を指定しても無視されます。

【HiRDB/パラレルサーバの場合】
ソート用ワークファイルを作成するサーバの名称を指定します。
(b) ディレクトリ名

   〜<パス名>

ソート用ワークファイルを作成するディレクトリの名称を,絶対パス名で指定します。

(c) ソート用バッファサイズ

   〜<符号なし整数>((128〜2097152))《1024》

バッファとして使用するメモリサイズを,キロバイト単位で指定します。

このバッファは,HiRDB/シングルサーバの場合はシングルサーバに,HiRDB/パラレルサーバの場合はバックエンドサーバに確保されます。

ソート処理では,指定したディレクトリにソート用ワークファイルが作成されます。このファイル容量を最小にするバッファサイズの計算式を次に示します。ただし,メモリに余裕がない場合はあくまで参考値として考え,必要以上に大きな値は指定しないでください。また,計算値はファイル容量が最小になる値であり,ソート時間が最速となる値ではありません。メモリに余裕がある場合は,数メガバイト〜数十メガバイト程度のバッファサイズを指定してください。

[図データ]

n:
アンロードしたデータ件数。なお,繰返し列の場合,データ件数は行数ではなく要素数となります。

k:
キー長(最大値で計算します)。キー長の計算式については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」のインデクスの格納ページ数の計算例を参照してください。

x:
キー構成列がすべて固定長の場合は10,キー構成列に可変長を含む場合は12

c:
インデクスの構成列数

z:
可変長の複数列インデクスの場合はc×4,そのほかの場合は0

K:
可変長の複数列インデクスの場合はk+c+8,そのほかの場合はk+12

N:
可変長の複数列インデクスの場合は(c×2)+2,そのほかの場合は5

R:
k+x+z

A:
32ビットモードのHiRDBの場合はR+(K+8)+28,64ビットモードのHiRDBの場合はR+(K+8)+56

B:
32ビットモードのHiRDBの場合はR+(K+8)+56,64ビットモードのHiRDBの場合はR+(K+8)+104

C:
32ビットモードのHiRDBの場合は2092+(N×32)+(K+8),64ビットモードのHiRDBの場合は2112+(N×32)+(K+8)