RDエリアの拡張は,データの追加などによって,当初見積もったRDエリアの容量が足りなくなった場合に,RDエリアを構成するHiRDBファイルを追加する機能です。RDエリアを構成するHiRDBファイルを追加することで,RDエリアを拡張します。
追加できるHiRDBファイル数は,RDエリアを構成するHiRDBファイルの個数(16個)までです。
ほかのユーザが,RDエリア内の表又はインデクスを参照中であっても,RDエリアは拡張できます。RDエリアを拡張した場合でも,RDエリア内のデータには影響はありません。
RDエリアの拡張の概要を次の図に示します。
図7-2 RDエリアの拡張の概要
- 注
- RDエリアを拡張した場合,必ずそのRDエリアと,同時にバックアップを取得する必要があるRDエリアのバックアップを取得してください。同時にバックアップを取得する必要があるRDエリアについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
- ●前提条件
- RDエリアを拡張する場合は,HiRDBファイルを作成するためのHiRDBファイルシステム領域を,あらかじめ初期設定しておく必要があります。
- RDエリアを拡張する場合,RDエリアは次の状態でなければなりません。
- マスタディレクトリ用RDエリア
閉塞解除の状態かつオープン状態
- データディレクトリ用RDエリア,データディクショナリ用RDエリア,データディクショナリLOB用RDエリア,ユーザ用RDエリア,ユーザLOB用RDエリア,レジストリ用RDエリア,及びレジストリLOB用RDエリア
- <RDエリアのオープン契機がINITIALの場合>
- 閉塞解除の状態,又はコマンドによる閉塞中でかつオープン状態
- <RDエリアのオープン契機がDEFER又はSCHEDULEの場合>
- 閉塞解除の状態,コマンドによる閉塞中でかつオープン状態,又は閉塞解除かつクローズ状態
RDエリアのオープン契機は,システム共通定義のpd_rdarea_open_attributeオペランド及びpd_rdarea_open_attribute_useオペランドで指定します。これらの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。また,RDエリアのオープン契機は,pddblsコマンドで確認できます。
- RDエリアを拡張する場合は,システム共通定義の最大RDエリア構成ファイル数(pd_max_file_no)を超えないようにしてください。超える場合は,pdchgconfコマンドでシステム共通定義を変更するか,又はHiRDBシステムを正常終了させてから,システム共通定義を変更する必要があります。
- 共用RDエリアを拡張する場合,そのRDエリアはすべてのバックエンドサーバで拡張したものとしてカウントされます(共用RDエリアを拡張していないバックエンドサーバも,RDエリアを拡張したとみなされます)。したがって,どれかのバックエンドサーバがRDエリアを構成するHiRDBファイルの最大数を超える場合,共用RDエリアは拡張できません。
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