スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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pdstend統計情報の出力停止

機能

ホスト名(又はユニット識別子)で指定したサーバマシンにあるユニットの,指定した統計情報の出力を停止します。pdstendコマンドを実行しないと,HiRDBが停止するまで統計情報を出力し続けます。

実行者

HiRDB管理者が実行できます。

形式

HiRDB/シングルサーバの場合

 
 pdstend 〔-k 統計情報種別 〔,統計情報種別〕…〕
 
      〔-a | -s サーバ名 〔サーバ名〕…〕
 

HiRDB/パラレルサーバの場合

 
 pdstend 〔-k 統計情報種別 〔,統計情報種別〕…〕
 
      〔{-x ホスト名|-u ユニット識別子}〕
 
      〔-a | -s サーバ名 〔サーバ名〕…〕
 

オプション

出力する統計情報の種別を指定します。このオプションを省略すると,すべての統計情報の出力を終了します。

sys
システムの稼働に関する統計情報

uap
UAPに関する統計情報

sql
SQLに関する統計情報

sqh
SQL文の履歴に関する統計情報(発行された操作系SQL,定義系SQL,及びLOCK文とSQLに関する統計情報)
この統計情報は,SQLに関する統計情報出力が指定されている場合に出力されます。

buf
グローバルバッファプールに関する統計情報

fil
データベース操作に関するHiRDBファイルの統計情報

dfw
デファードライト処理に関する統計情報

idx
インデクスに関する統計情報

sop:
SQL静的最適化に関する統計情報

dop:
SQL動的最適化に関する統計情報

pcd:
SQLオブジェクト実行に関する統計情報

obj:
SQLオブジェクト転送に関する統計情報(HiRDB/パラレルサーバの場合だけ有効)

fsv:
外部サーバの稼働に関する統計情報

hba:
外部サーバの利用状況に関する統計情報

all
sqh,pcd,obj,fsv,及びhbaを除く上記すべての統計情報

統計情報を出力するホストのホスト名,又はユニットのユニット識別子を指定します。省略した場合,HiRDBシステム全体の統計情報の出力を停止します。

-x ホスト名 〜<識別子>((1〜32))
統計情報を出力するホストのホスト名を指定します。なお,1:1スタンバイレス型系切り替え機能を使用している場合に代替中のときは,正規BESのホスト名,又は代替BESのホスト名のどちらを指定しても,両方のホストの統計情報出力を停止します。

-u ユニット識別子 〜<識別子>((4文字))
統計情報を出力するユニットのユニット識別子を指定します。なお,1:1スタンバイレス型系切り替え機能を使用している場合に代替中のときは,正規BESのユニット識別子,又は代替BESのユニット識別子のどちらを指定しても,両方のユニットの統計情報出力を停止します。

統計情報の出力を停止するサーバを指定します。省略した場合,-aが仮定されます。

-a
HiRDBシステム及び全サーバの統計情報の出力を停止します。-sオプションと同時に指定できません。

-s 〔サーバ名〔,サーバ名〕…〕 〜<識別子>((1〜8))
統計情報の出力を停止するサーバの名称を指定します。-aオプションと同時に指定できません。なお,1:1スタンバイレス型系切り替え機能を使用している場合に代替中のときは,正規BES,又は代替BESのどちらを指定しても,両方のサーバの統計情報出力を停止します。

規則

  1. pdstendコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
  2. pdstendコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
  3. 統計情報を出力している場合は,pdstendコマンドを実行しないと,HiRDBが停止するまで統計情報を出力し続けます。

注意事項

  1. pdstendコマンドのリターンコードを次に示します。
    0:正常終了
    4:一部ユニットだけ正常終了
    8:異常終了(オプション指定不正,rsh失敗など)
  2. pdstendコマンドを実行しても,統計ログバッファの情報は統計ログファイルに出力されません。最新の統計情報を取得したい場合は,pdstjsyncコマンドを実行してからpdstendコマンドを実行してください。
  3. サーバのsys(システムの稼働に関する統計情報)の取得をすべて停止すると,ユニットのsysの取得も停止します。
  4. SQL文の履歴に関する統計情報は,SQLに関する統計情報出力が指定されている場合に出力されます。
  5. 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,pdstend実行後に再開始が発生すると,再開始後は統計情報が出力されません。また,pdstend実行後に系切り替えが発生すると,障害が発生したユニットで実行系として稼働していたサーバについては,切り替え先の受け入れユニットで統計情報は出力されません。統計情報の出力を再開する場合は,pdstbeginコマンドを実行してください。
  6. 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,-x,又は-uオプションを指定するときは,系切り替えの前後でpdstendコマンドの実行対象が異なります。pdstendコマンドの実行対象は次のようになります。
    サーバの種別 サーバの状態 実行対象
    ホストBES 実行中
    待機中 ×
    ゲストBES 実行中
    受け入れ可能状態 ×
    (凡例)
    ○:実行できます。
    ×:実行できません。KFPS01882-Eメッセージを表示します。
  7. 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,-x,又は-uオプションと,-sオプションを同時に指定したときの注意事項を次に示します。
    • pdstendコマンド実行時点で,-x,又は-uオプションに指定したユニットの,-sオプションで指定したバックエンドサーバが稼働中の場合,統計情報の出力を停止します。
    • -sオプションで指定したバックエンドサーバが-x,又は-uオプションで指定したユニットで稼働していない場合,KFPS01882-Eメッセージを表示して,エラー終了します。
      バックエンドサーバが稼働しているユニットをpdls -d svrコマンドで確認した後,pdstendコマンドを再実行して下さい。