スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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pdrdrefls関連するRDエリアの情報の表示

機能

関連するRDエリアの情報を表示します。

pdrdreflsコマンドには,次の二つの機能があります。

  1. 関連するRDエリアの情報の表示
  2. RDエリアの関連性のチェック

実行者

HiRDB管理者が実行できます。

形式

オプション

実行するpdrdreflsコマンドの機能を指定します。

dsp:
表を格納するすべてのRDエリア,及びRDエリア内にある資源(表,インデクス,及びLOB列)について,関連のあるRDエリアの情報を表示します。

chk:
RDエリアの関連性をチェックします。関連するRDエリアが不足している場合,不足しているRDエリアの情報をメッセージで出力します。

固定のオプションです。

処理対象のRDエリアの名称を指定します。

RDエリアを指定する場合の規則については,「1.5.2 運用コマンド,ユティリティでのRDエリアの指定」を参照してください。

処理対象の表の名称を指定します。

認可識別子を省略した場合,pdrdreflsコマンド実行時の環境変数PDUSERの認可識別子が仮定されます。環境変数PDUSERを設定していない場合,ログインウィンドウのユーザ名が仮定されます。

認可識別子及び表識別子を「\""」と「"\"」で囲んだ場合は,英字の大文字と小文字が区別されますが,「\""」と「"\"」で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。

処理対象のサーバの名称を指定します。指定できるサーバの数は,最大128個です。

-k dspの場合,関連するRDエリアのうち,指定したサーバに定義されている情報だけを表示します。

-k chkの場合,-rオプションに指定したすべてのRDエリアが,指定したサーバに定義されているかどうかをチェックします。-rオプションに指定したすべてのRDエリアがその条件を満たしていない場合,そのRDエリア名をメッセージで出力し,エラー終了します。

指定するサーバ名は,pddbstのRDエリア単位の状態解析(論理的解析),又は表単位の状態解析で確認できます。

出力情報の各情報を改行しないで表示する場合に指定します。

-lオプション指定時の各情報の区切り文字を,半角1文字で指定します。

省略した場合は空白が仮定されます。

区切り文字としてアポストロフィ(')や引用符(")などの特殊文字を指定する場合,「\'」,「\"」と指定してください。エスケープ文字を区切り文字として指定する場合は,「\\」と指定してください。

すべての関連情報(サーバ名,RDエリア名,RDエリア種別,及び資源情報)を表示する場合に指定します。省略した場合,RDエリア名だけが表示されます。

制約定義の「関連するRDエリアの情報」を表示又はチェックする場合に指定します。

ref:
参照制約の「関連するRDエリアの情報」を表示又はチェックします。参照制約の運用方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。

規則

  1. pdrdreflsコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
  2. pdrdreflsコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

注意事項

  1. pdrdreflsコマンドの結果は,コマンド実行時のリターンコードで確認できます。リターンコードが0の場合は正常終了,4の場合は警告終了(解析対象の資源がありません),8の場合は異常終了です。
  2. pdrdreflsコマンドの処理対象となるRDエリアに対して,表,インデクスの追加,削除,及び定義変更はしないでください。追加,削除,及び定義変更をした場合は,結果不正や異常終了となることがあります。

出力形式

[図データ]

〔説明〕

サーバ名(最大8バイト):
関連するRDエリアがあるサーバの名称です。

RDエリア名(最大32バイト):
関連するRDエリアの名称です。RDエリア名は引用符(")で囲んで表示されます。

RDエリア種別(最大8バイト):
RDエリアの種別です。
USER:ユーザ用RDエリア
USER_LOB:ユーザLOB用RDエリア

資源種別(3バイト):
資源の種別です。
TBL:
IDX:インデクス
LOB:LOB列

資源名(最大43バイト):
該当するRDエリアに格納されている資源の名称です。資源名は引用符で囲んで表示されます。
資源種別がTBLの場合:認可識別子.表識別子
資源種別がIDXの場合:認可識別子.インデクス識別子
資源種別がLOBの場合:LOB列名,又はLOB属性の抽象データ型列名

関連資源名(最大45バイト):
資源種別がIDX又はLOBの資源の関連資源名です。関連資源名は(認可識別子.表識別子)の形式で表示され,引用符で囲まれます。

制約による関連資源名(最大47バイト):
資源種別がTBLの資源に対して,制約定義によって関連する資源の名称です。この情報は,-cオプションを指定した場合だけ表示されます。-c refを指定した場合は,披参照表名称が表示されます。制約による関連資源名は,引用符(")で囲んで表示されます。

使用例

関連するRDエリアの情報を表示します。なお,-dオプションを省略しています。また,実行結果の△は1バイトの空白を表します。