スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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pdls【-d rpc】サーバの通信制御情報の表示

機能

コネクションが確立しているサーバの通信制御情報を表示します。このコマンドは,UAPの動作中に無応答状態になった場合に,処理の制御がHiRDB側にあるのか,クライアント側にあるのかを知りたい場合に有効です。

形式

 
 pdls -d rpc 〔-a〕
 

オプション

HiRDBシステム内のすべてのプロセスの通信制御情報を表示します。より詳細な通信制御情報を知りたい場合に有効です。

注意事項

  1. pdls -d rpcコマンドのリターンコードは,0の場合は正常終了,8の場合は異常終了となります。
  2. -aオプションを指定した場合,サーバ種別がF及びSでクライアントが接続しているときに,次の情報が表示されます。
    • クライアントOS種別
    • クライアントグループ名称
    • XAインタフェース使用有無
  3. -aオプションを指定した場合,サーバ種別がCでクライアントが接続しているときに,次の情報が表示されます。
    • クライアントのプロセスID
    • クライアントのIPアドレス
    • クライアントのUAP識別情報

出力形式

[説明]
1〜4は,各々1行で表示されます。2及び4は,プロセスの数だけ繰り返し表示します。

aaaa
項番

bb...b:
サーバのプロセスと接続しているクライアントのプロセスID(10進数10けた以内)
なお,次に示す場合,プロセスIDは表示されません。
  • クライアントと接続していないサーバプロセスの場合
  • UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合
  • Type4 JDBCドライバから接続している場合

cc...c:
サーバのプロセスと接続しているクライアントのIPアドレス(15文字以内)
なお,UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合は,IPアドレスは表示されません。

dd...d:
サーバのプロセスと接続しているクライアントのUAP識別情報(30文字以内)
クライアント環境変数のPDCLTAPNAMEに指定したUAPの識別情報を表示します。PDCLTAPNAMEが指定されていない場合,"Unknown"を表示します。
なお,UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合は,UAP識別情報は表示されません。

e:
クライアントOS種別
W:WS系クライアント
P:PC系クライアント
M:メインフレーム系クライアント
なお,UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合は,クライアントOS種別は表示されません。

ff:
サーバのプロセスと接続しているクライアントのクライアントグループ名称(2文字以内)
1文字の場合はユーザが任意に設定したクライアントグループ名称を,2文字の場合はHiRDBのクライアント種別ごとのクライアントグループ名称を示します。
なお,次の場合はクライアントグループ名称が表示されません。
  • UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合
  • クライアントグループ名称の接続枠保証機能を使用した場合に,自由利用枠で接続したとき
  • クライアントグループ名称の接続枠保証機能を使用していない場合
HiRDBのクライアント種別ごとのクライアントグループ名称を次に示します。
クライアントグループ名称 クライアント種別
XA X/Open XAインタフェース
PC PCクライアント
WS WSクライアント
MF メインフレーム系クライアント

g:
X/Open XAインタフェース使用有無
Y:使用しています
N:使用していません
なお,UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合は,X/Open XAインタフェース使用有無は表示されません。

hh...h:
サーバのプロセスID(10進数10けた以内)

ii...i:
サーバ名(8文字以内)

jj...j:
プロセス状態表示(12文字以内)
ACTIVE:処理動作中
SUSPEND(QUE):処理中断中(サービス要求待ち状態:キュー待ち)
SUSPEND(CLT):処理中断中(次サービス要求待ち状態)
SUSPEND(SVR):処理中断中(そのほかの受信待ち状態)

kk...k:
プロセス状態詳細表示(26文字)
システム内部コードを表示します。

ll...l:
プロセス状態詳細表示(8文字)
システム内部コードを表示します。

mm...m:
クリティカル状態表示
Y:クリティカル中です。
N:クリティカル中ではありません。

n:
クリティカル情報(16進数8けた)

oo...o:
サービス名称表示(32文字以内)
システム内部情報を表示します。

p:
クライアント種別
C:クライアント
U:ユティリティ
空白:上記以外

q:
サーバ種別(ただし,-aオプション指定時は,クライアント種別がCのときだけ表示します)
F:フロントエンドサーバ(FES)
B:バックエンドサーバ(BES)
D:ディクショナリサーバ(DIC)
S:シングルサーバ(SDS)

rr...r:
アクティビティID(18文字)
ただし,アクティビティIDを保持していないプロセスの場合は表示しません。

ss...s:
ホスト名(32文字以内)

tt...t:
システムが使用する内部情報(8文字)

情報確認例

SQLが応答されない場合
STATUSがACTIVEとなっていれば,そのサーバは処理中です。

現在の制御がクライアントにあるのかサーバにあるのかを調べる場合
フロントエンドサーバ(シングルサーバ)のSTATUSに表示されている情報で判断できます。フロントエンドサーバ(シングルサーバ)のSTATUSがSUSPEND(CLT)であれば,制御がクライアントにあります。