スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム定義(Windows(R)用)
ステータスファイルに障害が発生したときの対処方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
pd_sts_singleoperation オペランドの値 |
HiRDBの処理 | HiRDB管理者の処置 |
---|---|---|
continue | サーバ用ステータスファイルの異常を検知した場合,HiRDBは現用ファイルを特定できないため,サーバの開始処理を中止し,HiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はユニット)を開始しません。 | HiRDB管理者が現用ファイルを特定してpd_sts_last_active_file及びpd_sts_last_active_sideオペランドを指定します。その後,HiRDBを開始してください。 |
stop(省略値) | サーバ用ステータスファイルの異常を検知した場合,HiRDBが現用ファイルを特定してサーバの開始処理を続行します。ただし,A系とB系のファイルが次に示す表(HiRDBが現用ファイルを特定できないケース)の条件のどれかに当てはまる場合,HiRDBは現用ファイルを特定できないため,サーバの開始処理を中止し,HiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はユニット)を開始しません。 | HiRDBが現用ファイルを特定できない場合は,HiRDB管理者が現用ファイルを特定してpd_sts_last_active_file及びpd_sts_last_active_sideオペランドを指定します。その後,HiRDBを開始してください。 |
pd_sts_initial_error オペランドの値 |
A系ファイルの状態 | B系ファイルの状態 |
---|---|---|
continue | 障害閉塞 | 障害閉塞 |
障害閉塞 | オープン(初期状態) | |
障害閉塞 | ファイル実体なし | |
オープン(初期状態) | 障害閉塞 | |
オープン(初期状態) | ファイル実体なし | |
ファイル実体なし | オープン(初期状態) | |
ファイル実体なし | 障害閉塞 | |
ファイル実体なし | ファイル実体なし | |
excontinue | 障害閉塞 | 障害閉塞 |
障害閉塞 | ファイル実体なし | |
ファイル実体なし | 障害閉塞 | |
ファイル実体なし | ファイル実体なし |
項目 | pd_sts_initial_errorオペランドの値 | |
---|---|---|
stop | continue又はexcontinue | |
サーバ開始時のHiRDBの処理 | サーバ用ステータスファイルの異常を検知した場合,サーバの開始処理を中止し,HiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はユニット)を開始しません。 | 一部のサーバ用ステータスファイルに異常があっても,現用ファイルが正常な場合はサーバの開始処理を続行します。 |
指定値の目安 | システムの信頼性を上げる場合はstopを指定します。 | HiRDB開始時の障害対策を簡易化する場合はcontinue又はexcontinueを指定します。 |
メリット | サーバの開始時に該当するサーバの全サーバ用ステータスファイルの正常が保証されます。このため,HiRDBの開始後に現用ファイルの障害が発生した場合,予備ファイルにスワップできます。 | サーバの開始時に一部のサーバ用ステータスファイルの障害を検知しても,残りの正常なファイルだけでHiRDBを開始できます。このため,HiRDBの停止時間を短くできます。この場合,予備ファイルが少なくなっているため,障害状態のステータスファイルをすぐに修復する必要があります。 |
デメリット | サーバ用ステータスファイルの障害によってHiRDBの開始処理が中止される可能性が高くなります。 | 予備ファイルが少ない状態でHiRDBを稼働することがあるため,システムの信頼性が低下します。予備ファイルの数によってはサーバ用ステータスファイルをスワップできないことがあります。 |
対応番号 | HiRDBの処理 | HiRDB管理者の処置 |
---|---|---|
[1] | HiRDBの開始処理を続行します。 | なし |
[2] | HiRDBが最新の現用ファイルを特定して,開始処理を続行します。 | 障害によって閉塞しているファイルを予備ファイルにしてください。 |
[3] | pd_sts_last_active_fileオペランドに指定されたファイルを現用ステータスファイルとしてHiRDBの開始処理を続行します。 | 障害によって閉塞しているファイルを予備ファイルにしてください。 |
[4] | pd_sts_last_active_file及びpd_sts_last_active_sideオペランドに指定されたファイルを現用ステータスファイルとしてHiRDBの開始処理を続行します。 | 障害によって閉塞しているファイルを予備ファイルにしてください。 |
[5] | pd_sts_initial_errorオペランドにstopが指定されているため,HiRDBの開始処理を中止します。 | マニュアル「HiRDB Version 8 メッセージ」を参照して,KFPS01005-Eメッセージの理由コード0000000010が示す対策をしてください。 |
[6] | 前回稼働時の現用ファイルが特定できないため,HiRDBの開始処理を中止します。 | マニュアル「HiRDB Version 8 メッセージ」を参照して,KFPS01005-Eメッセージの理由コード0000000016が示す対策をしてください。 |
[7] | HiRDBが特定した現用ファイルの正常な系と,pd_sts_last_active_sideオペランドに指定された系が一致しないため,HiRDBの開始処理を中止します。 | マニュアル「HiRDB Version 8 メッセージ」を参照して,KFPS01005-Eメッセージの理由コード0000000017が示す対策をしてください。 |
[8] | HiRDBが特定した現用ファイル名と,pd_sts_last_active_fileオペランドに指定したファイル名が一致しないため,HiRDBの開始処理を中止します。 | マニュアル「HiRDB Version 8 メッセージ」を参照して,KFPS01005-Eメッセージの理由コード0000000015が示す対策をしてください。 |
[9] | 前回稼働時の現用ファイルの正常な系が特定できないため,HiRDBの開始処理を中止します。 | マニュアル「HiRDB Version 8 メッセージ」を参照して,KFPS01005-Eメッセージの理由コード0000000018が示す対策をしてください。 |
項目 | pd_sts_singleoperationオペランドの値 | |
---|---|---|
stop | continue | |
指定値の目安 | システムの信頼性を上げる場合はstopを指定します。 | HiRDBを停止させないことを重視する場合はcontinueを指定します。 |
メリット | 予備ファイルがない状況で現用ファイルの片系に障害が発生した場合,片系運転をしないでHiRDBを異常終了します。このため,現用ファイルの内容が失われる可能性が低くなります。 | 予備ファイルがない状況で現用ファイルの片系に障害が発生しても,処理を続行できます。このため,ステータスファイルの障害によってHiRDBが停止する可能性が低くなります。 |
デメリット | ステータスファイルの障害によってHiRDBが停止する可能性が高くなります。ただし,予備ファイルの数を増やすことで可能性を低くできます。 | 片系運転中に正常な系に障害が発生したり,又はステータスファイルの更新中にHiRDBが異常終了したりすると,現用ファイルの内容が失われるため,HiRDBを再開始できなくなります。 |
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