スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム定義(Windows(R)用)

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8.2.11 Javaに関するオペランド

Javaストアドプロシジャ又はJavaストアドファンクションを使用する場合に,Javaに関するオペランドを指定します。Javaストアドプロシジャ及びJavaストアドファンクションについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。

 

28) pd_java_stdout_file = "Java仮想マシンの標準・標準エラー出力の設定先ファイル"
〜<パス名>
Java仮想マシンでの標準出力又は標準エラー出力の出力先をファイルにする場合,そのファイル名を絶対パス名で指定します。
《指定値の目安》
このオペランドで指定するファイルの容量が非常に大きくなるため,通常はこのオペランドを指定しないでください。Javaストアドプロシジャ又はJavaストアドファンクションのデバッグ時に指定することをお勧めします。なお,このオペランドで指定するファイルの容量制限はありません。
《オペランドの省略値》
このオペランドを省略すると,サーバ共通定義,ユニット制御情報定義,システム共通定義の優先順位で,同じオペランドの指定値が有効となります。サーバ共通定義,ユニット制御情報定義,及びシステム共通定義の同じオペランドも省略すると,Java仮想マシンでの標準出力又は標準エラー出力が無視されます。
《注意事項》
複数プロセスからの同時書き込みがあった場合は,その出力内容を保証しません。
《オペランドの規則》
  • パス名は255文字以内とします。
  • パス名の大文字と小文字の区別をしません。

 

29) pd_java_castoff = Y | N
HiRDBのバックエンドサーバプロセスで,Java仮想マシンを起動したサーバプロセスの終了方法を指定します。
Y:Java仮想マシンを起動した場合,トランザクション決着時,又はUAPの切り離し時にサーバプロセスを終了します。
N:Java仮想マシンを起動してもサーバプロセスが終了しません。
省略した場合は,サーバ共通定義のpd_java_castoffオペランドが解釈値となります。
《指定値のチューニング方法》
Javaストアドルーチン(Javaストアドプロシジャ,又はJavaストアドファンクション)を実行するとHiRDBのサーバプロセスでJava仮想マシンが起動します。
Java仮想マシンを使用したアプリケーションの実行が限定的な場合に,pd_java_castoff=Yを指定することによってJava仮想マシンが起動したプロセスが再利用されたときの以下の懸案を解決することが出来ます。
# 懸案
1 Java仮想マシンの使用によってメモリサイズが大きくなり,システムの空きメモリを圧迫している。
2 Java仮想マシンを使用しないコネクションで実行するSQLでも,別のコネクションでJava仮想マシンが既に設定したスタックサイズの上限によって,探索条件の多いSQLを実行するとスタックの拡張が出来ずにサーバプロセスがセグメンテーションフォルトでアボートする。
なお,Java仮想マシンの機能についてはJava仮想マシンのドキュメントのオプションを参照してください。
《注意事項》
Javaストアドルーチンを頻繁に実行するシステムでYを指定すると,サーバプロセスの再起動,及びJava仮想マシン起動のオーバヘッドが発生します。
《ほかのオペランドとの関連》
このオペランドは次のオペランドと関連があります。
  • pd_process_count