スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム定義(Windows(R)用)

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2.2.26 表又はインデクスの予約数に関するオペランド

141) pd_assurance_table_no = 表予約数の最低保証値
〜<符号なし整数>((0〜4194294500))《500》
空き領域の再利用機能を使用する場合にこのオペランドを指定するかどうかを検討してください。空き領域の再利用機能については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。このオペランドには表予約数の最低保証値を指定します。
現在定義済みの表数が表の予約数以下の場合は,表管理情報をメモリ上に常駐できるため,空き領域の再利用機能を使用できます。ただし,現在定義済みの表数が表予約数を超えると,空き領域の再利用機能を使用できなくなります。なお,HiRDB/パラレルサーバの場合は,表予約数がバックエンドサーバごとに適用されます。例えば,表予約数が500の場合,各バックエンドサーバの表予約数が500になります。
《指定値の目安》
  • pd_sysdef_default_optionオペランドを省略,又はrecommendableを指定している場合
    現在の空き領域の再利用機能を使用した表数+次回のHiRDB開始から終了までの間に定義予定の空き領域の再利用機能を使用した表数
  • pd_sysdef_default_optionオペランドにv6compatible,又はv7compatibleを指定している場合
    表予約数は空き領域の再利用機能を指定した表の数に応じて,HiRDBの正常開始時に自動的に増加します。したがって,通常はこのオペランドを指定する必要はありません。ただし,HiRDBの開始から終了までの間に空き領域の再利用機能を使用した表を101個以上追加する場合は,次の二つのうち大きい方の値を,表予約数としてこのオペランドに指定してください。
    ・現在の空き領域の再利用機能を使用した表数+次回のHiRDB開始から終了までの間に定義予定の空き領域の再利用機能を使用した表数
    ・現在の空き領域の再利用機能を使用した表数+100
《注意事項》
  • HiRDB/パラレルサーバの場合は,バックエンドサーバごとに表予約数を計算して最大値をこのオペランドに指定してください。
  • 横分割表の場合は1分割当たり1表として計算してください。
  • 指定した値が不要に大きいと共用メモリ不足でHiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はバックエンドサーバ)を開始できないことがあります。共用メモリの算出式については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
  • pd_sysdef_default_optionオペランドにv6compatible,又はv7compatibleを指定している場合に,pd_bes_shmpool_sizeオペランド,又はpd_sds_shmpool_sizeオペランドを省略して共用メモリの自動計算機能を使用するときは,必ずこのオペランドにシステム開始時点の空き領域の再利用機能を使用した表数+100以上の値を指定してください。
《ほかのオペランドとの関連》
このオペランドの省略値は,pd_sysdef_default_optionオペランドの指定によって次のように異なります。
  • recommendable(省略値):500
  • v6compatibleの場合:0
  • v7compatibleの場合:100

 

142) pd_assurance_index_no = インデクス予約数の最低保証値
〜<符号なし整数>((50〜4194294500))《500》
インデクス予約数の最低保証値を指定します。インデクス予約数がこのオペランドの値以下の場合は,インデクス管理情報をメモリ上に常駐できるため,次に示すメリットがあります。
  • インデクス情報をメモリ上に常駐し,性能を向上できる
  • インデクスに関する統計情報を取得できる
  • メッセージの重複出力を抑止できる
インデクス予約数がこのオペランドの値を超える場合は,これらのメリットがなくなることがあります。
なお,HiRDB/パラレルサーバの場合は,このオペランドの値はバックエンドサーバごとに適用されます。このオペランドに600を指定した場合,各バックエンドサーバのインデクス予約数の最低保証値が600になります。
《指定値の目安》
次に示す計算式の値をこのオペランドに指定してください。
現在のインデクス予約数+次回HiRDB開始時までに追加予定のインデクス予約数
インデクス予約数の計算方法を次に示します。
  • 1インデクスを1インデクス予約数と数えてください。
  • インデクスを横分割している場合は,1分割当たり1インデクス予約数として数えてください。例えば,3分割している場合は,インデクス予約数は3となります。
  • HiRDB/パラレルサーバの場合は,バックエンドサーバごとにインデクス予約数を計算し,最大値をこのオペランドに指定してください。
なお,pd_sysdef_default_optionオペランドにv6compatible又はv7compatibleを指定している場合は,インデクス予約数をHiRDBが自動計算するため,通常このオペランドを指定する必要はありません。ただし,HiRDBの開始から終了までの間に,HiRDB開始時点のインデクス数の1.2倍を超える数のインデクスを定義する場合は,前記の指定値の目安に従ってこのオペランドを指定する必要があります。HiRDB/シングルサーバの場合は,データディクショナリ表のインデクス予約数(124)もカウント対象になります。求めた値に124を加算してください。
《注意事項》
  • 指定した値が不要に大きいと共用メモリ不足でHiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はバックエンドサーバ)を開始できないことがあります。
    共用メモリの算出式については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
  • pd_sysdef_default_optionオペランドにv6compatible又はv7compatibleを指定している場合に,pd_bes_shmpool_sizeオペランド,又はpd_sds_shmpool_sizeオペランドを省略して共用メモリの自動計算機能を使用するときは,必ずこのオペランドにシステム開始時点のインデクス数の1.2倍を超える値を指定してください。
《ほかのオペランドとの関連》
pd_sysdef_default_optionオペランドの値によって,このオペランドの省略値が次のように変わります。
HiRDBのサーバ種別 pd_sysdef_default_optionオペランドの値 省略値
HiRDB/シングルサーバ recommendable(省略値) 500
v6compatible,又はv7compatible データディクショナリ表のインデクス数+50
HiRDB/パラレルサーバ recommendable(省略値) 500
v6compatible,又はv7compatible 50