スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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付録B.2 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス

HiRDBで起動するプロセスの構造を次に示します。

[図データ]

HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセスを次の表に示します。

表B-4 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス(システムサーバ(1/2))

プロセス名 説明 プロセス数 サーバ名称 サーバごとのプロセスの起動有無
マニュアルでの表記 プロセス名称
MGR 非MGR
HiRDBサービスプロセス pdservice プロセスサーバの制御 1
リモート受付プロセス pdrshsrv リモートシェル・リモートコピーの実行受付 1(pdntenvコマンドでリモート機能を有効にした場合に起動します)
プロセスサーバプロセス pdprcd HiRDB関連プロセスの管理 1 _prc
後処理プロセス pdrsvre プロセス異常終了時の後始末処理 pd_process_terminatorの指定値がfixedの場合:pd_process_terminator_maxの値
pd_process_terminatorの指定値がresidentの場合:1
pd_process_terminatorの指定値がnonresidentの場合:ダウンしたプロセスに対して1
_admrsvr
サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス1 pdstart2d クラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御
  • スタンバイレス型系切り替え
  • ユーザサーバホットスタンバイ
  • 高速系切り替え
  • 1:1スタンバイレス型系切り替えの実行系
1(オンライン時はなし) _pdstrt2
サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス2 pdstart2a クラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御
  • 1:1スタンバイレス型系切り替えの待機系
1(オンライン時はなし) _pdst2a1 ×
サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス3 pdsvstartd クラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御
  • 影響分散スタンバイレス型系切り替えの待機系
pd_ha_agentにactiveunitsを指定している場合は1,それ以外は0 _pdsvstd ×
メッセージログサーバプロセス pdmlgd メッセージ出力制御
(pd_mlg_msg_log_unitにlocalを指定している場合に起動します)
1 _mlg
システムマネジャ(MGRユニット)プロセス pdrdmd ユニット起動・停止制御,接続ユーザ管理
(なお,ネームサービス,又はノードマネジャと表記している場合があります)
1 _rdm ×
ノードマネジャ(非MGRユニット)プロセス pdndmd ユニット起動・停止制御,接続ユーザ管理
(なお,ネームサービスと表記している場合があります)
1 _ndm ×
ステータスサーバプロセス pdstsd ユニット用ステータスファイルの入出力制御 1 _sts0
スケジューラプロセス pdscdd バックエンドサーバプロセス,ディクショナリサーバプロセス,及びフロントエンドサーバプロセスの割り当て
(なお,ロックサーバと表記している場合があります)
1 _scd
トランザクションサーバプロセス pdtrnd トランザクション制御 1 _trn
トランザクション回復プロセス pdtrnrvd トランザクションの決着・回復制御 FESの場合:
1〜ダウンしたpdfes数※1
DSの場合:
1〜ダウンしたpddic数※1
BESの場合:
1〜ダウンしたpdbes数※1
_trnrcv
監査証跡管理サーバプロセス pdaudd 監査証跡管理 pd_aud_file_nameの指定がある場合は1,ない場合は0 _aud
_auz※2
監査証跡自動データロード制御プロセス pdaudld 自動データロード用pdloadの起動制御 監査証跡管理サーバプロセスの条件に合わせてpd_aud_auto_loadingにYを指定している場合は1,N又は指定していない場合は0 _audld ×
ユニット監視プロセス pdrdma HiRDBユニットが稼働しているかどうかの監視をおこなう 1(ユニット数が1の場合は0) _rdmck ×

表B-5 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス(システムサーバ(2/2))

プロセス名 説明 プロセス数 サーバ名称 サーバごとのプロセスの起動有無
マニュアルでの表記 プロセス名称
BES DS FES
ログサーバプロセス pdlogd システムログ取得制御,ログ関連プロセス制御 1 _logN
_lozN※2
デファードライトプロセス pd_buf_dfw DB格納ディスクへのバックグラウンドライト 1 1dfwN ×
非同期READプロセス pd_ios_ard 非同期READ機能 pd_max_ard_processの値 1ardN ×
並列処理用デファードWRITEプロセス pd_buf_awt デファードライトの並列WRITE機能 pd_dfw_awt_processの値 1awtN ×
REDOプロセス pd_rcv_rd 全面リラン時のDBのロールフォワード MIN(接続ディスク数,pd_max_recover_processの値)
接続ディスク数:RDエリアを定義した論理ボリューム数
pd_rdarea_open_attribute_useの値がYの場合はpd_max_recover_processの値※3
2rrnM ×
ログスワッパプロセス pdlogswd システムログ関連ファイルの割り当て・解放・入出力管理,シンクポイントダンプ取得 1 _logsN
_lozsN※2
デッドロック監視プロセス pdlckmnd 排他制御処理の分散を行っている場合のデッドロック検知

FESの場合
pd_fes_lck_pool_partitionに2以上を指定し,かつpd_lck_deadlock_checkにYを指定した場合は1,それ以外は0

DS,BESの場合
pd_lck_pool_partitionに2以上を指定し,かつpd_lck_deadlock_checkにYを指定した場合は1,それ以外は0
_lckmnN
_lckmzN※2

表B-6 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス(ユーザサーバ)

プロセス名 説明 プロセス数 サーバ名称 サーバごとのプロセスの起動有無
マニュアルでの表記 プロセス名称
BES DS FES
バックエンドサーバプロセス pdbes データベースへのアクセス MAX(pd_max_usersの値,pd_max_bes_processの値) サーバ名※4 × ×
ディクショナリサーバプロセス pddic ディクショナリ表の一括管理 MAX(pd_max_usersの値,pd_max_dic_processの値) サーバ名※4 × ×
フロントエンドサーバプロセス pdfes SQL処理,バックエンドサーバへの指示 pd_max_usersの値 サーバ名※4 × ×

表B-7 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス(ユティリティサーバ)

プロセス名 説明 プロセス数 サーバ名称 サーバごとのプロセスの起動有無
マニュアルでの表記 プロセス名称
BES DS FES
pdinit制御プロセス pdinitd 初期設定ユティリティ実行プロセス 1 0minit0 × ×
pdinit実行プロセス pdinitb 初期設定ユティリティBES側実行プロセス 1〜2 0sinit0 × ×
pdcopyバックアップ出力プロセス pdcopyb バックアップファイル出力
(pdcopyに指定したバックアップ出力先(-bオプション)に起動します)
多重度数×pdcopyコマンド同時実行数 0bcpy??※5 × × ×
pdcopyデータベース読み込みプロセス pdcopyr データベース読み込み 複写対象サーバ数※6 0rcopyN※7 ×
pdrstrバックアップ読み込みプロセス pdrstrb バックアップファイル読み込み
(pdrstrに指定したバックアップ読み込み先(-bオプション)に起動します)
pdrstrコマンド同時実行数 0brstr?L※5※7 × × ×
pdrstrマスタディレクトリ用RDエリア読み込みプロセス pdrstrm マスタディレクトリ用RDエリア読み込み※8 pdrstrコマンド同時実行数 0mrstr × ×
pdrstrアンロードログ読み込みプロセス pdrstrl アンロードログファイル読み込み※9 pdrstrコマンド同時実行数 0lrstr × × ×
pdrstrデータベース書き込みプロセス pdrstrr データベース書き込み 回復対象サーバ数※10 0rrstrL※7 ×
pdrstrマスタディレクトリ用RDエリア書き込みプロセス pdrstrw マスタディレクトリ用RDエリア書き込み※11 1 0wrstr × ×
pdload制御プロセス pdloadm データロード制御 pdloadコマンド同時実行数 0mload?※12
pdrorg制御プロセス pdrorgm DB再編成制御(アンロード,リロード,インデクス再編成・再作成,空きページ解放,及びグローバルバッファ常駐化) pdrorg,pdreclaim,pdpgbfonコマンド同時実行数 0mrorg?※13
pdrbal制御プロセス pdrbalm リバランス制御 pdrbalコマンド同時実行数 0mrbal0 × ×
pdgetcst制御プロセス pdgcstm 最適化情報収集 pdgetcstコマンド同時実行数 0mgcst0 × ×
pddbst制御プロセス pddbstl DB状態解析制御
(MGRユニットで起動します)
pddbstコマンド同時実行数 0mdbst0 × × ×
pdexp制御プロセス pdexpm ディクショナリ搬出入制御
(搬出ファイルがあるユニットに起動します)
1 0mexp0 × × ×
pdplgexe制御プロセス pdplgexe プラグインユティリティ実行制御 プラグインが提供するコマンド同時実行数 0mplge0 × ×
MIBパフォーマンス情報取得プロセス pdmbcd pdmibcmdコマンドによって指定されたMIBパフォーマンス情報を取得する
(MGRユニットで起動します)
1 0mbcd0 × × ×

(凡例)
○:プロセスが起動します。
×:プロセスが起動しません。
−:該当しません。

  • サーバ名称のxxxNはユーザサーバ数により1,2,…ユニット最大サーバ数と増加します。
  • サーバ名称のxxxMは定義により2〜(ユニット最大サーバ数×11)と増加します。

注※1
ダウンしたpdbes,pdfes,pddic数が二つ以上発生した場合に,ダウンした数と同数まで増加します。ダウンしたpdbes,pdfes,pddicのトランザクションが決着するに従ってプロセス数は減少し,回復対象となるトランザクションがなくなると1に戻ります。上限値を次に示します。
FESの場合:pd_max_usersの値×2+7
DSの場合:pd_max_dic_processの値×2+7)
BESの場合:pd_max_bes_processの値×2+7)

注※2
1:1スタンバイレス型系切り替え構成の場合で,代替BESユニット用に起動するときの名称です。

注※3
REDOプロセスは,HiRDB開始時に起動され,起動が完了すれば停止します。

注※4
システム共通定義のpdstartオペランドの-sオプションで指定するサーバ名です。

注※5
「?」は,バックアップ出力プロセスの多重度数(pdcopyの-fオプションで指定した制御文ファイル中の-bオプション指定値数)によって,0,1,…fと増加します。

注※6
pdcopyに指定した複写対象(-r,-s,-u,-aオプション)のRDエリアが属するサーバ数分起動します。

注※7
「N」は,コマンドごとに1からnの値が設定されます。

注※8
pdrstrに指定したバックアップファイル(-bオプション)があるホストと,ディクショナリサーバがあるホストが異なる場合に起動します。また,pdrstrに指定したバックアップファイル(-bオプション)の出力先ホストと,ディクショナリサーバがあるホストが異なる場合に起動します。

注※9
pdrstrでアンロードログファイル(-lオプション)又はディレクトリ(-dオプション)を指定した場合に,回復対象が2サーバ以上あるとき,若しくはアンロードログファイルが格納されているホストと回復対象のRDエリアが属するサーバがあるホストとが異なるときに起動します。

注※10
pdrstrに指定した回復対象(-r,-s,-u,-c,-aオプション)のRDエリアが属するサーバ数分起動します。

注※11
回復対象にマスタディレクトリ用RDエリアを指定し,バックアップファイルがあるホストとディクショナリサーバがあるホストが異なる場合に起動します。

注※12
「?」は,pdloadのsource制御文に指定したサーバがあるユニットによって,0,1,…fと増加します。

注※13
「?」は,pdrorgの場合はunload制御文に指定したサーバがあるユニット,pdreclaim,pdpgbfonの場合は-sオプションに指定したサーバがあるユニットによって,0,1,…fと増加します。