スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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付録B.1 HiRDB/シングルサーバで起動するプロセス

HiRDBで起動するプロセスの構造を次に示します。

[図データ]

HiRDB/シングルサーバで起動するプロセスを次の表に示します。

表B-1 HiRDB/シングルサーバで起動するプロセス(システムサーバ)

プロセス名 説明 プロセス数 サーバ名称
マニュアルでの表記 プロセス名称
HiRDBサービスプロセス pdservice プロセスサーバの制御 1
リモート受け付けプロセス pdrshsrv リモートシェル・リモートコピーの実行受け付け 1(pdntenvコマンドでリモート機能を有効にした場合に起動します)
プロセスサーバプロセス pdprcd HiRDB関連プロセスの管理 1 _prc
後処理プロセス pdrsvre プロセス異常終了時の後始末処理 pd_process_terminatorの指定値がfixedの場合:
pd_process_terminator_maxの値
pd_process_terminatorの指定値がresidentの場合:1
pd_process_terminatorの指定値がnonresidentの場合:ダウンしたプロセスに対して1
_admrsvr
サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス pdstart2d クラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御
  • スタンバイレス型系切り替え
  • ユーザサーバホットスタンバイ
  • 高速系切り替え
1(オンライン時はなし) _pdstrt2
メッセージログサーバプロセス pdmlgd メッセージ出力制御 1 _mlg
システムマネジャプロセス pdrdmd ユニット起動・停止制御,接続ユーザ管理
(なお,ネームサービス,又はノードマネジャと表記している場合があります)
1 _rdm
ステータスサーバプロセス pdstsd ユニット用ステータスファイルの入出力制御 1 _sts0
スケジューラプロセス pdscdd シングルサーバプロセスへのトランザクションの割り当て
(なお,ロックサーバと表記している場合があります)
1 _scd
トランザクションサーバプロセス pdtrnd トランザクション制御 1 _trn
トランザクション回復プロセス pdtrnrvd トランザクションの決着・回復制御 1〜ダウンしたpdsds数※1 _trnrcv
監査証跡管理サーバプロセス pdaudd 監査証跡管理 pd_aud_file_nameの指定がある場合は1,ない場合は0 _aud
監査証跡自動データロード制御プロセス pdaudld 自動データロード用pdloadの起動制御 pd_aud_file_nameの指定があり,かつpd_aud_auto_loadingにYを指定している場合は1,それ以外は0 _audld
ログサーバプロセス pdlogd システムログ取得制御,ログ関連プロセス制御 1 _logN
デファードライトプロセス pd_buf_dfw DB格納ディスクへのバックグラウンドライト 1 1dfwN
非同期READプロセス pd_ios_ard 非同期READ機能 pd_max_ard_processの値 1ardN
デファードライト処理用並列WRITEプロセス pd_buf_awt デファードライト処理の並列WRITE機能 pd_dfw_awt_processの値 1awtN
REDOプロセス pd_rcv_rd 全面リラン時のDBの前進復帰 MIN(接続ディスク数,pd_max_recover_processの値)
接続ディスク数:RDエリアを定義した論理ボリューム数
pd_rdarea_open_attribute_useにYを指定している場合はpd_max_recover_processの値※2
2rrnM
ログスワッパプロセス pdlogswd システムログ関連ファイルの割り当て・解放・入出力管理,シンクポイントダンプ取得 1 _logNs
デッドロック監視プロセス pdlckmnd 排他制御処理の分散を行っている場合のデッドロック検知 pd_lck_pool_partitionに2以上を指定し,かつpd_lck_deadlock_checkにYを指定すると1,それ以外は0 _lckmnN

表B-2 HiRDB/シングルサーバで起動するプロセス(ユーザサーバ)

プロセス名 説明 プロセス数 サーバ名称
マニュアルでの表記 プロセス名称
シングルサーバプロセス pdsds SQL処理 pd_max_usersの値※3 サーバ名※4

表B-3 HiRDB/シングルサーバで起動するプロセス(ユティリティサーバ)

プロセス名※5 説明 プロセス数 サーバ名称
マニュアルでの表記 プロセス名称
pdinit制御プロセス pdinitd 初期設定ユティリティ実行プロセス 1 0minit0
pdcopyバックアップ出力プロセス pdcopyb バックアップファイル出力 多重度数×コマンド同時実行数 0bcpy?※6
pdcopyデータベース読み込みプロセス pdcopyr データベース読み込み コマンド同時実行数 0rcopy0
pdrstrバックアップ読み込みプロセス pdrstrb バックアップファイル読み込み コマンド同時実行数 0brstr?0
pdrstrマスタディレクトリ用RDエリア読み込みプロセス pdrstrm マスタディレクトリ用RDエリア読み込み コマンド同時実行数 0mrstr0
pdrstrアンロードログ読み込みプロセス pdrstrl アンロードログファイル読み込み コマンド同時実行数 0lrstr0
pdrstrデータベース書き込みプロセス pdrstrr データベース書き込み コマンド同時実行数 0rrstr0
pdrstrマスタディレクトリ用RDエリア書き込みプロセス pdrstrw マスタディレクトリ用RDエリア書き込み コマンド同時実行数 0wrstr0
pdload制御プロセス pdloadm データロード制御 pdloadコマンド同時実行数 0mload0
pdrorg制御プロセス pdrorgm DB再編成制御(アンロード,リロード,インデクス再編成・再作成,空きページ解放,及びグローバルバッファ常駐化) pdrorg,pdreclaim,pdpgbfonコマンド同時実行数 0mrorg0
pdgetcst制御プロセス pdgcstm 最適化情報収集 pdgetcstコマンド同時実行数 0mgcst0
pddbst制御プロセス pddbstl DB状態解析制御 pddbstコマンド同時実行数 0mdbst0
pdexp制御プロセス pdexpm ディクショナリ搬出入制御 1 0mexp0
pdplgexe制御プロセス pdplgexe プラグインユティリティ実行制御 プラグインが提供するコマンド同時実行数 0mplge0
MIBパフォーマンス情報取得プロセス pdmbcd pdmibcmdコマンドによって指定されたMIBパフォーマンス情報を取得する 1 0mbcd0

(凡例)
−:該当しません。

・サーバ名称のxxxNはユーザサーバ数により1,2,…ユニット最大サーバ数と増加します。
・サーバ名称のxxxMは定義により2〜11と増加します。
・サーバ名称はメッセージ出力やコマンド情報出力などで使用されます。

注※1
ダウンしたpdsds数が二つ以上発生した場合に,ダウンした数と同数まで増加します。ダウンしたpdsdsのトランザクションが決着するに従ってプロセス数は減少し,回復対象となるトランザクションがなくなると1に戻ります。なお,上限値はpd_max_usersの値×2+7となります。

注※2
REDOプロセスは,HiRDB開始時に起動され,起動が完了すれば停止します。

注※3
ユティリティサーバの場合にはプロセス数は0となります。計算後に2000を超える場合には2000までが起動されるプロセスとなります。また,pd_process_countが指定されている場合には起動プロセス数は指定値分となります。pd_process_countを超えるアクセス要求があった場合は,同時処理するために同時アクセス数のプロセスをpd_max_usersの値まで起動します。

注※4
システム共通定義のpdstartオペランドの-sオプションで指定するサーバ名です。

注※5
対応するコマンドが実行中のときだけプロセスが起動され,コマンドが終了すればプロセスは停止します。

注※6
「?」は,バックアップ出力プロセスの多重度数(pdcopyの-fオプションで指定した制御文ファイル中の-bオプション指定値数)により,0,1,…fと増加します。