スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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17.4 監査証跡ファイルの容量の見積もり

監査証跡ファイル用のHiRDBファイルシステムの容量は,次に示す計算式で求めます。

計算式
 
監査証跡ファイル用のHiRDBファイルシステムの容量(単位:メガバイト)=a+19
 

a:最も多い場合の監査証跡のデータ量(単位:メガバイト)
↑(Σ{b×c})÷(1024×1024)↑
なお,監査証跡ファイルの入出力エラーが発生した場合や,pdaudswapコマンドで監査証跡ファイルのスワップを実行した場合は,監査証跡ファイルの容量が一杯になる前にスワップします。この場合,監査証跡表へのデータ登録が終了するまで,その空き容量は使用できません。そのため,あらかじめaの値を2倍にしておくことを推奨します。

b:監査証跡のレコードサイズ(単位:バイト)
監査証跡のレコードサイズは,次に示す計算式で求めます。
 
464+d+e+f+g+h+i
 

c:監査証跡のレコード数
監査証跡イベントの種類ごとの記録レコード数です。

d:監査証跡のレコードに出力するSQL文の長さ(単位:バイト)
pd_aud_sql_source_sizeの値が0,又は指定していない場合:0
レコード項目にSQL文がない場合:0
レコード項目にSQL文があるが,SQL文がNULL値の場合:0
上記以外の場合:
↑Min(pd_aud_sql_source_sizeの値,SQL文の平均長)÷4↑×4+8

e:監査証跡のレコードに出力するSQLデータの長さ(単位:バイト)
pd_aud_sql_data_sizeの値が0,又は指定していない場合:0
レコード項目にSQLデータがない場合:0
レコード項目にSQLデータがあるが,SQLデータがNULL値の場合:0
上記以外の場合:
↑Min(pd_aud_sql_data_sizeの値,SQLデータの平均長)÷4↑×4+8

f,g,h:監査証跡のレコードに出力するユーザ付加情報1,2,3の長さ(単位:バイト)
レコード項目にユーザ付加情報がない場合,又はユーザ付加情報がNULL値の場合:0
上記以外の場合:
↑ユーザ付加情報の平均長÷4↑×4+8

i:監査証跡のレコードに出力する関連製品付加情報の長さ(単位:バイト)
レコード項目に関連製品付加情報がない場合,又は関連製品付加情報がNULL値の場合※1:0
上記以外の場合:
↑関連製品付加情報の平均長※2÷4↑×4+8
注※1
関連製品付加情報がNULL値になる場合の条件については,関連製品のマニュアルを参照してください。
注※2
関連製品付加情報の平均長については,関連製品のマニュアルを参照してください。マニュアルに該当する記載がない場合は,関連製品付加情報の最大長で計算してください。

監査証跡のレコード項目,及び監査証跡ファイルに出力される情報については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。