スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
ここでは,コマンドを使用したプラグインの環境設定方法について説明します。ここでの説明は,HiRDBの環境設定が終了している(HiRDBが既に稼働している)ことを前提として説明します。
プラグインの環境設定手順を次に示します。
プラグインをHiRDBに組み込む前に次に示すリソースを見積もる必要があります。
プラグインを組み込むときに必要なリソースの見積もり方法については,該当するプラグインのマニュアルを参照してください。
プラグインをセットアップする前に,pdstopコマンドで現在稼働しているHiRDBを終了してください。
プラグインをインストールします。インストール方法については,該当するプラグインのマニュアルを参照してください。
pdstartコマンドでHiRDBを開始します。
HiRDBにプラグインを登録する前に,データベース構成変更ユティリティ(pdmod)のcreate rdarea文で必要なRDエリアを追加してください。追加する必要があるRDエリアを次に示します。
RDエリアの追加方法については,「4.7 ユーザ用RDエリアの作成」,「4.8 ユーザLOB用RDエリアの作成」又は「4.9 データディクショナリLOB用RDエリアの作成」を参照してください。
なお,既にデータベース環境を構築している場合には,プラグインインストール後のRDエリアの追加は不要です。
pdplgrgstコマンドでプラグインをHiRDBに登録してください。pdplgrgstコマンドは,任意のサーバマシンから入力してください。
プラグインの登録の流れを次の図に示します。
図5-1 プラグインの登録の流れ
pdplgrgstコマンドの入力形式を次に示します。
プラグインの所有者(プラグインが提供する抽象データ型,インデクス型及び関数の所有者)はMASTERになります。したがって,プラグインが提供する関数を呼び出す処理をSQL文に記述する場合,認可識別子を省略できます。
プラグインによっては,レジストリ機能が必要な場合があります。その場合,レジストリ機能初期設定ユティリティ(pdreginit)のcreate rdarea文で次に示すRDエリアを作成してください。ただし,既にプラグインでレジストリ機能を使用している場合は不要です。
なお,レジストリ機能初期設定ユティリティ(pdreginit)は,すべてのプラグインを登録するまでの間で一度だけ実行します。
また,レジストリ用RDエリア及びレジストリLOB用RDエリアには,レジストリ情報が格納されます。どちらのRDエリアに格納されるかは,登録されるデータの長さによって自動的に決定されます。
レジストリ用RDエリア,レジストリLOB用RDエリアの作成の手順を次の図に示します。
図5-2 レジストリ用RDエリア,レジストリLOB用RDエリアの作成の手順
プラグインを使用できる状態にするため,いったんpdstopコマンドでHiRDBを正常終了させます。再度開始するまでは,登録したプラグインを使用した表の定義やインデクスの定義などは実行できません。
HiRDB終了後,更新したRDエリアのバックアップを必ず取得してください。
HiRDBが正常終了したら,システム共通定義にpdpluginオペランドを指定してください。pdpluginオペランドには,使用するプラグインの名称を指定します。
HiRDB/パラレルサーバの場合,すべてのサーバマシン上のシステム共通定義にpdpluginオペランドを追加してください。追加漏れがあるとHiRDBを開始できません。
pdstartコマンドでHiRDBを開始します。
レジストリ機能の初期設定の完了後,プラグインの必要に応じてレジストリ情報を登録します。登録すると,プラグイン及びレジストリ機能を使用できる状態になります。レジストリ情報の登録については,該当するプラグインのマニュアルを参照してください。
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