スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)
Windows Terminal Serviceを使用してHiRDBの運用・操作ができます。これによって,遠隔地のマシンや,コンソールがないマシンに対してもHiRDBの運用・操作を行なうことが可能となります。Windows Terminal Serviceの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。
Windows Terminal Serviceには,コンソールセッションと仮想セッションがあります。
Windows Terminal Serviceを経由してアプリケーションを操作する場合,OSがインストールされているディレクトリ下(例えばc:\windows)の初期化ファイル(ファイル拡張子がINIのファイル)ではなく,ユーザごとに作成されるディレクトリ下(例えばc:\windows\Document and Setting\ログインユーザ名\Windows)の初期化ファイルが有効になるときがあります。
この場合,OSがインストールされているディレクトリ下のHiRDB.INIファイルの内容を,ユーザごとに作成されるディレクトリ下のHiRDB.INIファイルに設定する必要があります。ただし,運用コマンド,ユティリティ,クライアントプログラムを実行するコマンドプロンプトなどの実行環境に,クライアント環境定義を設定することでHiRDB.INIファイルの場所の違いによる影響を回避できます。クライアント環境定義の設定方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。
Windows Terminal Serviceを使用した場合,サーバのコンソールがログインしていない状態であっても,クライアント側の画面がログインした状態の場合があります。このため,サーバ及びクライアントに次の設定又は運用を行うなどの注意が必要となります。
Windows Terminal Service使用時,Windows Server 2003 (IPF)で系切り替え機能を使用する場合に制限があります。Windows Terminal Service使用時のWindows Server 2003 (IPF)の系切り替え機能のサポート項目を次の表に示します。
表1-2 Windows Terminal Service使用時のWindows Server 2003 (IPF)の系切り替え機能のサポート項目
種別 | サポートの有無 | ||
---|---|---|---|
系切り替え機能 | モニタモード | ○ | |
サーバモード※1 | コンソールセッション | ○ | |
仮想セッション | ×※2 |
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