スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(Windows(R)用)
(1) 作業表用ファイルを必要とするSQL及び操作
作業表用ファイルは,SELECT文で複数の表を結合して検索する場合やCREATE INDEX実行時など,特定のSQL実行時に使用されます。作業表用ファイルを必要とするSQLを次に示します。
- UNION [ALL]句又はEXCEPT [ALL]句を指定して検索する場合
- DROP SCHEMA
- DROP TABLE
- DROP INDEX
- REVOKEでアクセス権限を取り消す場合
- CREATE INDEX
- ASSIGN LIST文で実表からリストを作成する場合
- SELECT文で次に示す指定をする場合
- 複数の表を結合して検索するとき
- インデクスを定義していない列に対してORDER BY句を指定するとき
- 横分割表に対してORDER BY句を指定するとき
- 選択式中に集合関数を含む値式を指定しているとき(HiRDB/パラレルサーバの場合にだけ該当します)
- 選択式中にウィンドウ関数COUNT(*) OVER()を含む値式を指定しているとき
- GROUP BY句を指定するとき
- DISTINCT句を指定するとき
- インデクスを定義した複数の列に検索条件を指定するとき
- 繰返し列インデクスを定義した列に検索条件を指定するとき
- SQL最適化オプションに「プラグイン提供関数からの一括取得機能」を指定し,探索条件にプラグインインデクスを使用するプラグイン提供関数を指定して検索するとき
- FOR UPDATE句を指定するか又はこのカーソルを使用した更新があり,インデクスを定義した列に検索条件を指定するとき
- FOR READ ONLY句を指定するとき
- 限定述語の副問合せを指定するとき
- IN述語の副問合せを指定するとき
- ビュー表の検索,又はWITH句を指定した検索で内部導出表を作成するとき
- INSERT文の挿入元の問合せ本体に,次に示す指定をする場合
- 外への参照がある副問合せに更新表を指定するとき
- 挿入元の問合せ式本体の主問合せに更新表を指定するとき
- UPDATE文に次に示す指定をする場合
- 探索条件中又は更新値中に,外への参照がある副問合せを指定し,その副問合せ中に更新表を指定するとき
- 探索条件中に限定述語の副問合せを指定するとき
- 探索条件中にIN述語の副問合せを指定するとき
- インデクスを定義した列を更新対象及び探索条件に指定し,かつそのインデクスを使用するとき
- DELETE文に次に示す指定をする場合
- 探索条件中の外への参照がある副問合せに,更新表を指定するとき
- 探索条件中に限定述語の副問合せを指定するとき
- 探索条件中にIN述語の副問合せを指定するとき
- インデクスを定義した列を探索条件に指定し,かつそのインデクスを使用するとき
作業表用ファイルを必要とする操作を次に示します。
- インデクスの一括作成
- インデクスの再作成
- インデクスの再編成
- リバランスユティリティの実行
(2) 作業表用ファイルの構成
次に示すサーバに作業表用ファイルが必要になります。
- シングルサーバ
- ディクショナリサーバ
- バックエンドサーバ
pdfmkfsコマンドで作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域を作成します。また,サーバ定義のpdworkオペランドを指定して,作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域を使用できる状態にしてください。pdworkオペランドには,作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域名を指定します。
作業表用ファイルの設計(サイズなど)及び作成方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
- 参考
- HiRDBの初期導入時,次に示す環境設定支援ツールを使用すると,入力した情報を基に作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域が作成されます。また,pdworkオペランドも設定されます。
- 簡易セットアップツール
- バッチファイル(SPsetup.bat)
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