スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(Windows(R)用)
HiRDB Datareplicator,HiRDB Dataextractorと連携すると,レプリケーション機能が使用できるようになります。レプリケーション機能とは,分散配置したデータベースの内容をほかのデータベースに反映する機能のことです。レプリケーション機能を使用すると,データベースの情報をほかのシステムのデータベースに反映して,分散システム環境でのデータ管理を支援できます。なお,レプリケーション機能には次に示す二つの機能があります。
データ連動機能とは,メインフレームのDBMS又はほかのHiRDBシステムのデータベース更新情報を自動的に自ノードのHiRDBのデータベースに反映する機能です。データ連動機能を使用する場合は,HiRDBの関連製品であるHiRDB Datareplicatorが必要です。データ連動機能の特長を次に示します。
データベース抽出・反映サービス機能とは,メインフレームのDBMS又はほかのHiRDBシステムに蓄積したデータを自ノードのHiRDBのデータベースに移行する機能です。データベース抽出・反映サービス機能を使用する場合は,HiRDBの関連製品であるHiRDB Dataextractorが必要です。データベース抽出・反映サービス機能の特長を次に示します。
レプリケーション機能の適用例を次の図に示します。
図2-3 レプリケーション機能の適用例
レプリケーション機能の適用例の詳細については,マニュアル「HiRDBデータ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 8」,及び「データベース抽出・反映サービス機能 HiRDB Dataextractor Version 8」を参照してください。
データ連動機能を使用するには,HiRDB Datareplicatorが必要です。データベース抽出・反映サービス機能を使用するには,HiRDB Dataextractorが必要です。ただし,相手側システムがRDB1 E2又はVOS1のPDM II E2の場合は,HiRDB Dataextractorは不要です。
HiRDBとレプリケーション機能で連携できるDBMSの製品を次の表に示します。
表2-2 HiRDBとレプリケーション機能で連携できるDBMSの製品
連携できるDBMSの 製品名(適用OS) |
必要なレプリケーション機能の製品 | |
---|---|---|
データ連動 | データベース抽出・ 反映サービス機能 |
|
XDM/RD E2(VOS3) | XDM/DS | XDM/XT |
XDM/SD E2(VOS3) | ||
ADM(VOS3) | VOS3 Database Datareplicator 又はXDM/DS |
|
PDM II E2(VOS3)※1 | VOS3 Database Datareplicator 又はXDM/DS |
|
ファイル転送プログラム※2 | ||
PDM II E2(VOS1) | ファイル転送プログラム※2 | PDM II Dataextractor |
TMS-4V/SP(VOS3) | VOS3 Database Datareplicator 又はXDM/DS |
XDM/XT |
RDB1 E2(VOS1) | ファイル転送プログラム※2 | RDB1 Dataextractor |
データ連動機能を使用する場合(HiRDBのデータベースの更新に連動してデータを抽出する場合だけ)は,HiRDBシステム定義の次に示すオペランドを指定する必要があります。
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