9.2.2 列定義
表名,表見出し及び表注釈を定義した後,表を構成する列を定義します。列定義は,[列定義]ダイアログボックスから実行します。
- 〈この項の構成〉
(1) [列定義]ダイアログボックス
[列定義]ダイアログボックスを次に示します。
- タイトルバー
-
「列定義」と表示されます。
- 編集領域
-
指定した列情報を複写したり,削除したりするときに使います。
列情報を複写する場合は,次の操作をしてください。
-
複写元の列情報に対応する領域をクリックする
-
メニューが表示されたら[単・複行選択]をクリックする。範囲指定をする場合は,[複行指定開始]をクリックし,範囲指定終了位置へマウスポインタを移動しクリックする
-
複写先の編集領域にマウスポインタを移動して,クリックする
-
編集メニューが表示されたら,[挿入]をクリックする
列情報を削除する場合は,次の操作をしてください。
-
削除する列情報に対応する編集領域をクリックする
-
編集メニューが表示されたら,[単・複行選択]をクリックする。範囲指定をする場合は,[複行指定開始]をクリック,範囲指定終了位置へマウスポインタを移動して,クリックする
-
メニューが表示されたら[削除]をクリックする
-
- [列名(C)]
-
列名を指定します。列名の指定は省略できません。
- [見出し(E)]
-
列に対する見出しを指定します。
- [属性(A)]
-
列の属性(データ型)を指定します。[▼]をクリックすると,選択できる属性が一覧表示されます。
DBPARTNER2とデータベースのデータ型の対応と制限値については,「付録D DBPARTNER2の列属性」を参照してください。
- [データ長(L)]
-
定義した列のデータ長(文字列のけた数)を指定します。[▼]をクリックすると,数値が一覧表示されます。
- [小数(D)]
-
小数点以下のけた数を指定します。小数点以下の値を設定できる列属性を選択したときだけ指定できます。[▼]をクリックすると,数値が一覧表示されます。最大値は29です。
- 情報
-
各列の最後に,設定されているインデクスの状態を示すアイコンが表示されます。
:インデクスは定義されていない
:昇順のインデクスが定義されている
:降順のインデクスが定義されている
また,アイコンをクリックすると[インデクス定義]ダイアログボックスが表示されます。
- [=],[△],[▽],[=]
-
データをスクロールするときに使います。
[=](上):先頭の列定義情報を一番上にして表示する
[△]:表示中の先頭の列定義情報を1行分残し,1画面分上にスクロールする
[▽]:表示中の最後の列定義情報を1行分残し,1画面分下にスクロールする
[=](下):最後の列定義情報を下から2番目に表示する
- [設定(S)]ボタン
-
設定された列定義情報を確定し,[表定義]ダイアログボックスに戻ります。
- [列詳細(P)...]ボタン
-
[列詳細定義]ダイアログボックスを表示します。
- [領域(R)...]ボタン
-
[格納領域設定]ダイアログボックスを表示します。
- [インデクス(I)...]ボタン
-
[インデクス定義]ダイアログボックスを表示します。
- X/Y
-
X:表示されている先頭行が何行目かを表示する
Y:指定した最終行の行数を表示する
- ガイダンス領域
-
ダイアログボックスの一番下に,[列定義]ダイアログボックスの領域やボタンの簡単な操作方法などを表示します。操作方法を知りたい場合は,マウスポインタを目的の領域やボタンなどに合わせてクリックしてください。
[列定義]ダイアログボックスから定義する項目を次の表に示します。
(2) 操作
列定義の操作について,例題に沿って説明します。
- (例題)
-
「9.2.1 表定義」で定義した表に対して,表9-4に示す列を定義します。[小数(D)]には何も指定しません。
表9‒4 例題で定義する列情報 列名
列見出し
属性
データ長
CODE
商品コード
CHAR
8けた(8バイト)
NAME
商品名
NCHAR
6けた(12バイト)
SPRICE
定価
INTEGER
−
OPRICE
原価
QUANTITY
数量
-
表名,表見出し及び表注釈を定義した後,[表定義]ダイアログボックスの[列(C)...]ボタンをクリックします。
[列定義]ダイアログボックスが表示されます。
-
列名,列見出し,列属性,データ長及び小数を指定します。
ここでは,例題に従って,表9-4に示したデータを入力します。各項目のデータ入力領域にマウスポインタを合わせ,データを入力します。
データ長と小数(小数点の位置)の指定は任意です。
- 補足
-
既存の表を編集する場合,「列見出し」,「列注釈」以外の項目は変更できません。
-
列定義情報を入力した後,[設定(S)]ボタンをクリックします。
定義した内容が確定されて,[表定義]ダイアログボックスに戻ります。
表の定義を終了する場合は,[OK]ボタンをクリックします。
- 補足
-
定義した列に対して列注釈を定義する場合は,[列詳細(P)...]ボタンをクリックします。
参照:「9.2.3 列詳細定義」
定義した表を格納する領域を指定する場合は,[領域(R)...]ボタンをクリックします。HiRDBへ表を定義する場合は,表を異なるRDエリアに分割して格納するための格納条件も定義できます。
参照:「9.2.4 格納領域設定」
定義した列に対してインデクスを定義する場合は,[インデクス(I)...]ボタンをクリックします。
参照:「9.2.5 インデクス定義」
(3) 規則と注意
-
一つの表に定義できる列数は30,000列までです。
-
既存の表(元からデータベースにあった表又は一度定義した表)の更新
一度定義した表を[定義]−[表定義・更新(C)...]メニューで更新する場合は,次の制限事項があります。
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HiRDBの場合「列見出し」「列注釈」以外の項目は変更できません。
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ORACLEの場合「列見出し」以外の項目は変更できません。
誤って変更した場合は,各画面のシステムメニューの「表定義情報を中断する(Q)」を選択して中断してください。
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保存操作中に列名,列見出し,列注釈以外の項目変更はできません。
抽出したデータを「一時」表又は「保存」表として保存する操作中に「列名」「列見出し」「列注釈」以外の項目は変更できません。誤って変更した場合は,各画面のシステムメニューの[表定義情報を中断する(Q)]を選択して中断してください。
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抽出するデータを「一時」表,又は「保存」表として定義する時に,次の操作をするとエラーとなるので注意してください。
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抽出するデータに新しく列を追加する
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抽出するデータから列を削除する
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列見出しを指定する場合,あらかじめ[オプション設定]ダイアログボックスで見出し辞書の使用を設定してください。列見出しは,[オプションの設定]ダイアログボックスで指定されている見出し辞書に自動的に格納されます。見出し辞書の設定については,「7.1.5 見出し辞書の指定」を参照してください。
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ORACLEに表を定義する場合,列属性に「NUMBER」を指定できます。ただし,表定義終了後,DBPARTNER2からデータを抽出すると列属性は「NUMERIC」として表示されるので注意してください。