付録A.3 AP作成ウィザードの操作
AP作成ウィザードは,表示されるダイアログボックスに従って操作します。ダイアログボックスに従って操作すると,プログラミングの知識がなくてもアプリケーションを作成できます。
AP作成ウィザードのダイアログボックスの表示順序,名称,及び各ダイアログボックスで設定する情報の概要を表A-1に示します。
表示順 |
ダイアログボックス名 |
設定内容 |
---|---|---|
1 |
[ActiveX種別設定] |
ActiveXコントロールを選択します |
2 |
[接続先設定] |
接続先を設定します |
3 |
[抽出表設定] |
データを抽出する表名を設定します |
4 |
[抽出条件設定] |
データを抽出する条件を設定します |
5 |
[抽出列設定] |
データを抽出する列名を設定します |
6 |
[ソート設定] |
抽出列にソートを設定します |
7 |
[集合関数設定] |
抽出列に集合関数を設定します |
8 |
[プロジェクト設定] |
プロジェクト及びAPの作成を確認します |
- 〈この項の構成〉
(1) ActiveXコントロールを選択する:[ActiveX種別設定]
アプリケーションで使用するActiveXコントロールの種別を選択します。
●指定項目の説明
- ・[使用するコントロール(A)]
-
ActiveXコントロールの種別を選択します。
-
ODBC接続用ActiveX
-
CommuniNet接続用ActiveX
-
●ボタンの説明
- ・[戻る(B)]
-
このダイアログボックスでは無効(不活性)です。
- ・[次へ(N)]
-
次のダイアログボックスに進みます。
- ・[キャンセル]
-
AP作成ウィザードを終了します。
(2) 接続先を設定する:[接続先設定]
AP作成ウィザードがデータベースに接続するための情報を設定します。
データベースに接続するための情報は,使用するActiveXコントロールによって異なります。
(a) ODBC接続用ActiveXコントロールの場合
●指定項目の説明
- ・[接続先(C)]
-
使用するデータソース名を指定又は選択します。
選択肢には端末に登録されているデータソースを表示します。
- ・[ユーザID(U)]
-
サーバに接続するユーザID(32文字以内)を指定します。
- ・[パスワード(P)]
-
[ユーザID]テキストボックスに指定したIDのパスワード(32文字以内)を指定します。
- ・[[ユーザID/パスワード入力]ダイアログボックスを表示する(V)]
-
アプリケーションの起動時に[ユーザID/パスワード入力]ダイアログボックスを表示する場合,チェックします。
チェックがない場合,[ユーザID(U)],[パスワード(P)]テキストボックスに設定した内容でデータベースに接続します。
●ボタンの説明
- ・[戻る(B)]
-
前のダイアログボックスに戻ります。この画面で設定した内容は破棄されます。
- ・[次へ(N)]
-
次のダイアログボックスに進みます。
- ・[キャンセル]
-
AP作成ウィザードを終了します。
(b) CommuniNet接続用ActiveXコントロールの場合
●指定項目の説明
- ・[端末名称(C)]
-
通信に使用するCommuniNetの端末名称(14文字以内)を指定します。
- ・[ユーザID(U)]
-
サーバに接続するユーザID(8文字以内)を指定します。
- ・[パスワード(P)]
-
[ユーザID]テキストボックスに指定したIDのパスワード(8文字以内)を指定します。
- ・[データベース種別(D)]
-
使用するデータベースの種別を選択します。
-
VOS3 XDM/RD E2
-
VOS3 XDM/SD E2
-
VOS3 PDMII E2
-
VOS3 ACE3 ユーザファイル
-
VOS3 RDB1
-
VOSK RDB編成ファイル
-
VOS1 PDMII E2
-
VOS1 ACE3 ユーザファイル
VOS3 XDM/SD E2を選択した場合,参照パスワードが設定されている表には[抽出表設定]ダイアログボックスでの設定だけができます。[抽出条件設定],[抽出列設定],[ソート設定],[集合関数設定]ダイアログボックスでの設定はできません。
-
- ・[サーバ種別(S)]
-
使用するサーバプログラムを選択します。
-
HOAPDBS E2,HOAPDBS/PC
-
DBPARTNER/Link,ACE3 E3
-
- ・[ログオン用マクロスクリプト(L)]
-
サーバプログラムと接続するための,ログオン操作を登録したマクロスクリプトのファイル名を完全パス(256文字以内)で指定します。フォルダを含まないファイル名を指定した場合は,CommuniNetをインストールしたフォルダの¥Macroフォルダを検索します。
右端の[…]ボタンをクリックすることで,ファイル選択の画面から指定できます。
- ・[ログオフ用マクロスクリプト(F)]
-
サーバプログラムとの接続を終了するための,ログオフ操作を登録したマクロスクリプトのファイル名を完全パス(256文字以内)で指定します。フォルダを含まないファイル名を指定した場合は,CommuniNetをインストールしたフォルダの¥Macroフォルダを検索します。
右端の[…]ボタンをクリックすることで,ファイル選択の画面から指定できます。
- ・[[ユーザID/パスワード入力]ダイアログボックスを表示する(V)]
-
アプリケーションの起動時に[ユーザID/パスワード入力]ダイアログボックスを表示する場合,チェックします。
チェックがない場合,[ユーザID(U)],[パスワード(P)]テキストボックスに設定した内容でデータベースに接続します。
●ボタンの説明
- ・[戻る(B)]
-
前のダイアログボックスに戻ります。この画面で設定した内容は破棄されます。
- ・[次へ(N)]
-
次のダイアログボックスに進みます。
- ・[キャンセル]
-
AP作成ウィザードを終了します。
(3) データを抽出する表名を設定する:[抽出表設定]
データを抽出する表を選択します。
表を選択するには,[表(T)]リストボックスで表の名称を選択した後,[>]ボタンをクリックします。選択した表の名称が[選択表(S)]リストボックスに表示されます。
表の選択を解除するには,[選択表(S)]リストボックスで選択を解除する表の名称をクリックした後,[<]ボタンをクリックします。選択を解除した表の名称が[選択表(S)]リストボックスから消えます。
●表示/指定項目の説明
- ・[表名]
-
[表(T)]リストボックスで選択(反転表示)している表の名称が表示されます。
- ・[表(T)]
-
データベースに定義されている表の名称が表示されます。
- ・[選択表(S)]
-
選択した表の名称が表示されます。
●ボタンの説明
- ・[>]
-
[表(T)]リストボックスで選択(反転表示)している表を選択します。選択した表の名称が[選択表(S)]リストボックスに表示されます。
- ・[<]
-
[選択表(S)]リストボックスで選択(反転表示)している表の選択を解除します。選択を解除した表の名称が[選択表(S)]リストボックスから消えます。
- ・[戻る(B)]
-
前のダイアログボックスに戻ります。この画面で設定した内容は破棄されます。
- ・[次へ(N)]
-
次のダイアログボックスに進みます。
- ・[完了(X)]
-
最後のダイアログボックスに進みます。
- ・[キャンセル]
-
AP作成ウィザードを終了します。
(4) データを抽出する条件を設定する:[抽出条件設定]
データを抽出する条件を設定します。
抽出条件を設定するには,[列名(C)],[述語(J)],[値(V)]の各コンボボックスで条件を設定した後,[▽追加(A)]ボタンをクリックします。設定した抽出条件が,[条件(L)]リストボックスに表示されます。
設定した抽出条件を削除するには,[条件(L)]リストボックスで削除する条件を選択した後,[△削除(D)]ボタンをクリックします。削除した抽出条件が,[条件(L)]リストボックスから消えます。
●表示/指定項目の説明
- ・[列名(C)]
-
抽出条件の左辺とする列名を選択します。
- ・[述語(J)]
-
列名と値をつなぐ述語を選択します。
"=","<>","<=","<",">=",">",
"LIKE","NOT LIKE","IS NULL","IS NOT NULL"
- ・[値(V)]
-
抽出条件の右辺とする値(256文字以内)を指定します。
列比較条件の右辺とする列名を選択することもできます。
[述語(J)]コンボボックスで"IS NULL"又は"IS NOT NULL"を選択した場合,この項目を指定する必要はありません。
- ・[属性]
-
[列名(C)]リストボックスで選択している列の属性が表示されます。
- ・[条件(L)]
-
設定した抽出条件が表示されます。
右辺に定数を設定した抽出条件は,先頭をチェックすることでアプリケーションの実行時に定数の値が変更できます。
- ・[条件関連(R)]
-
設定した抽出条件の関連を256文字以内で設定します。
抽出条件の関連は,抽出条件の番号と"AND","OR","NOT"を使用して設定します。
- (例)
-
1 AND 2 OR 3
●ボタンの説明
- ・[▽追加(A)]
-
[列名(C)],[述語(J)],[値(V)]の各コンボボックスで指定している抽出条件を設定します。設定した抽出条件は,[条件(L)]リストボックスに表示されます。
- ・[△削除(D)]
-
[条件(L)]リストボックスで選択(反転表示)している抽出条件を削除します。削除した抽出条件は,[条件(L)]リストボックスから消えます。
- ・[戻る(B)]
-
前のダイアログボックスに戻ります。この画面で設定した内容は破棄されます。
- ・[次へ(N)]
-
列を選択した場合は,次のダイアログボックスに進みます。
列を選択していない場合は,最後のダイアログボックスに進みます。
- ・[完了(X)]
-
最後のダイアログボックスに進みます。
- ・[キャンセル]
-
AP作成ウィザードを終了します。
(5) データを抽出する列名を設定する:[抽出列設定]
データを抽出する列を選択します。
抽出する列を選択するには,[列(C)]リストボックスで列を選択した後,[>]ボタンをクリックします。選択した列が,[抽出列(S)]リストボックスに表示されます。[>>]ボタンですべての列を一括して選択できます。
列の選択を解除するには,[抽出列(S)]リストボックスで列を選択した後,[<]ボタンをクリックします。選択を解除した列が,[抽出列(S)]リストボックスから消えます。[<<]ボタンですべての列の選択を一括して解除できます。
●表示/指定項目の説明
- ・[列名]
-
[列(C)]リストボックスで選択(反転表示)している列の名称が表示されます。
- ・[列(C)]
-
[抽出表設定]ダイアログボックスで選択した表に定義されている列が表示されます。
- ・[抽出列(S)]
-
選択した列の名称が表示されます。
初期表示は,[列(C)]リストボックスと同一の内容です。
●ボタンの説明
- ・[>]
-
[列(C)]リストボックスで選択(反転表示)している列を,抽出する列として選択します。選択した列が,[抽出列(S)]リストボックスに表示されます。
- ・[>>]
-
[列(C)]リストボックスに表示されているすべての列を,抽出する列として選択します。選択した列が,[抽出列(S)]リストボックスに表示されます。
- ・[<]
-
[抽出列(S)]リストボックスで選択(反転表示)している列を,抽出する列から削除します。削除した列は,[抽出列(S)]リストボックスから消えます。
- ・[<<]
-
[抽出列(S)]リストボックスに表示されているすべての列を,抽出する列から削除します。削除した列は,[抽出列(S)]リストボックスから消えます。
- ・[戻る(B)]
-
前のダイアログボックスに戻ります。この画面で設定した内容は破棄されます。
- ・[次へ(N)]
-
次のダイアログボックスに進みます。
- ・[完了(X)]
-
最後のダイアログボックスに進みます。
- ・[キャンセル]
-
AP作成ウィザードを終了します。
(6) 抽出列にソートを設定する:[ソート設定]
抽出したデータ(列)にソートを設定します。
ただし,[抽出列設定]ダイアログボックスで列を選択していない場合はソートを設定できません。
列にソートを設定するには,[列(C)]リストボックスで列を選択した後,[▲昇順(A)]ボタン又は[▼降順(D)]ボタンをクリックします。ソートを設定した列が,[ソート(S)]リストボックスに表示されます。
ソートの設定を解除するには,[ソート(S)]リストボックスで列を選択した後,[削除(E)]ボタンをクリックします。ソートの設定を解除した列が,[ソート(S)]リストボックスから消えます。
●表示項目の説明
- ・[列(C)]
-
[抽出列設定]ダイアログボックスで選択した列が表示されます。
- ・[ソート(S)]
-
ソートを設定した列の名称が表示されます。
各列の右側に,設定されているソート順(▲:昇順,▼:降順)が表示されます。
複数の列にソートを設定している場合,上に表示されている列のソートが優先されます。
●ボタンの説明
- ・[▲昇順(A)]
-
[列(C)]リストボックスで選択(反転表示)している列に,昇順のソートを設定します。ソートを設定した列が,[ソート(S)]リストボックスに表示されます。
- ・[▼降順(D)]
-
[列(C)]リストボックスで選択(反転表示)している列に,降順のソートを設定します。ソートを設定した列が,[ソート(S)]リストボックスに表示されます。
- ・[▲(U)]
-
[ソート(S)]リストボックスで選択(反転表示)している列のソートの優先順位を一つ上げます。
- ・[▼(O)]
-
[ソート(S)]リストボックスで選択(反転表示)している列のソートの優先順位を一つ下げます。
- ・[削除(E)]
-
[ソート(S)]リストボックスで選択(反転表示)している列の,ソートの設定を解除します。解除した列が,[ソート(S)]リストボックスから消えます。
- ・[戻る(B)]
-
前のダイアログボックスに戻ります。この画面で設定した内容は破棄されます。
- ・[次へ(N)]
-
次のダイアログボックスに進みます。
- ・[完了(X)]
-
最後のダイアログボックスに進みます。
- ・[キャンセル]
-
AP作成ウィザードを終了します。
(7) 抽出列に集合関数を設定する:[集合関数設定]
抽出したデータ(列)に集合関数を設定します。
ただし,[抽出列設定]ダイアログボックスで列を選択していない場合は集合関数を設定できません。
列に集合関数を設定するには,[集合関数(F)]リストボックスで列を選択した後,[最大(M)],[最小(I)],[合計(S)],[平均(V)],[件数(C)],又は[グループ(G)]のボタンをクリックします。列の左側に,設定した集合関数が表示されます。
[全取消(A)]ボタンで,すべての集合関数の設定が解除できます。
●表示項目の説明
- ・[集合関数(F)]
-
[抽出列設定]ダイアログボックスで抽出列とした列を表示します。
●ボタンの説明
- ・[最大(M)]
-
[集合関数(F)]リストボックスで選択している列に,集合関数"最大"を設定します。列の左側に"(最大)"と表示されます。
- ・[最小(I)]
-
[集合関数(F)]リストボックスで選択している列に,集合関数"最小"を設定します。列の左側に"(最小)"と表示されます。
- ・[合計(S)]
-
[集合関数(F)]リストボックスで選択している列に,集合関数"合計"を設定します。列の左側に"(合計)"と表示されます。
- ・[平均(V)]
-
[集合関数(F)]リストボックスで選択している列に,集合関数"平均"を設定します。列の左側に"(平均)"と表示されます。
- ・[件数(C)]
-
[集合関数(F)]リストボックスで選択している列に,集合関数"件数"を設定します。列の左側に"(件数)"と表示されます。
- ・[グループ(G)]
-
[集合関数(F)]リストボックスで選択している列に,グループ分けを設定します。列の左側に"(グループ)"と表示されます。
- ・[全取消(A)]
-
すべての集合関数の設定を解除します。
- ・[戻る(B)]
-
前のダイアログボックスに戻ります。この画面で設定した内容は破棄されます。
- ・[次へ(N)]
-
このダイアログボックスでは無効(不活性)です。
- ・[完了(X)]
-
最後のダイアログボックスに進みます。
- ・[キャンセル]
-
AP作成ウィザードを終了します。
(8) プロジェクト及びAPの作成を確認する:[プロジェクト設定]
次に示す情報を設定します。
-
プロジェクト作成後のVisual Basicの起動
-
作成するプロジェクトの名称と格納フォルダ
-
アプリケーションでデータを抽出する際の検索方法,及び抽出したデータの表示,保存方法
●表示/指定項目の説明
- ・[Visual Basic起動(U)]
-
[作成(E)]ボタンをクリックした際,Visual Basicを起動させたい場合にチェックします。
- ・[プロジェクト名称(P)]
-
作成するアプリケーションのプロジェクトの名称(40文字以内)を指定します。プロジェクト名称に,/ ¥ < > * ? " | : は使用できません。
- ・[格納フォルダ(F)]
-
アプリケーションを格納するフォルダを完全パス(256文字以内)で指定します。
右端の[…]ボタンをクリックすることで,フォルダ選択の画面から指定できます。
- ・[単純検索(T)]
-
検索方法を単純検索とします。
単純検索を指定した場合,アプリケーションが表示するダイアログボックスには[抽出]ボタンが表示されます。
- ・[繰返し検索(K)]
-
検索方法を繰り返し検索とします。
繰り返し検索を指定した場合,アプリケーションが表示するダイアログボックスには[開始],[停止]ボタンが表示されます。
- ・[間隔(I)]
-
抽出を繰り返す間隔(1〜99)を指定します。また,間隔に指定した値の単位(分,時間)を選択します。
- ・[クリップボード(C)]
-
抽出結果をクリップボードに格納します。
- ・[ファイル(F)]
-
抽出結果をファイルに格納します。
また,抽出結果を格納するファイル名を完全パス(256文字以内)で指定します。
右端の[…]ボタンをクリックすることで,ファイル選択の画面から指定できます。
- ・[出力形式(O)]
-
抽出結果を出力する際のデータ形式を選択(TEXT形式,Excel 4.0形式,CSV形式,DAT形式)します。
- ・[自動表示(V)]
-
抽出結果を表示させるかどうか(しない,メモ帳,Excel)を選択します。
●ボタンの説明
- ・[戻る(B)]
-
前のダイアログボックスに戻ります。この画面で設定した内容は破棄されます。
- ・[作成(E)]
-
Visual Basicのプロジェクトを作成します。
プロジェクトの各ファイルの名称は,[プロジェクト名称(P)]テキストボックスに指定した名称に,次に示すサフィックスが付けられます。
-
プロジェクトファイル:[プロジェクト名称]+".Vbp"
-
フォームモジュール1:[プロジェクト名称]+"1.Frm"
-
フォームモジュール2:[プロジェクト名称]+"2.Frm"
-
標準モジュール:[プロジェクト名称]+".Bas"
-
- ・[終了]
-
AP作成ウィザードを終了します。
プロジェクトを作成していない場合,終了の確認メッセージが表示されます。