Hitachi

DBPARTNER2 Client プログラマーズガイド


8.4.6 VOS1 ACE3ユーザファイルの場合の規則

〈この項の構成〉

(1) 表情報の値

表情報で返される値の意味を表8-44に示します。

表8‒44 表情報で返される値の意味(VOS1 ACE3ユーザファイル)

プロパティ/メソッド

値の説明

TableComment

表の注釈

TableCreateDate

'YYMMDDhhmmss'

(YY:西暦の下2けた MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒)

TableDBMName

長さ0バイトの文字列

TableGroupName

表のグループ名

TableHeader

表の見出し

TableName

表名(ただし,ACE3の設定でデータベースと混在させているときは,表名の後ろに「/F」が付きます)

TableOwner

表の所有者

(2) 列情報の値

列情報で返される値の意味を表8-45に示します。

表8‒45 列情報で返される値の意味(VOS1 ACE3ユーザファイル)

プロパティ/メソッド

値の説明

ColumnComment

列の注釈

ColumnEditPattern

編集形式文字列

ColumnHeader

列の見出し

ColumnName

列名

(3) 集合関数(FunctionModeプロパティ)の規則

(4) ソート(Column.SortModeプロパティ)の規則

(5) 抽出条件(Conditions.Addメソッド)の規則

(a) 列と定数の比較条件の規則

  • 列と定数の比較は,列属性によっては使えない定数があります。列属性と使える定数の組み合わせを表8-47に示します。

    表8‒47 列属性と使える定数の組み合わせ(VOS1 ACE3ユーザファイル)

    列属性

    定数

    整数定数

    10進数定数

    浮動小数点定数

    文字定数

    漢字定数

    混在文字定数

    dbpTypeINTEGER

    dbpTypeNUMERIC

    dbpTypeFLOAT

    dbpTypeREAL

    ×

    ×

    ×

    dbpTypeCHAR

    dbpTypeVARCHAR

    ×

    ×

    ×

    dbpTypeNCHAR

    dbpTypeNVARCHAR

    ×

    ×

    ×

    dbpTypeMCHAR

    dbpTypeMVARCHAR

    ×

    (凡例)

    ○:比較できます。

    ×:比較できません。

(b) 列と列の比較条件の規則

  • 列と列の比較は,列属性によっては使えない組み合わせがあります。比較できる列属性の組み合わせを表8-48に示します。

    表8‒48 比較できる列属性の組み合わせ(VOS1 ACE3ユーザファイル)

    左辺の列属性

    右辺の列属性

    dbpTypeINTEGER

    dbpTypeNUMERIC

    dbpTypeFLOAT

    dbpTypeREAL

    dbpTypeCHAR

    dbpTypeVARCHAR

    dbpTypeNCHAR

    dbpTypeNVARCHAR

    dbpTypeMCHAR

    dbpTypeMVARCHAR

    dbpTypeINTEGER

    dbpTypeNUMERIC

    dbpTypeFLOAT

    dbpTypeREAL

    ×

    ×

    ×

    dbpTypeCHAR

    dbpTypeVARCHAR

    ×

    ×

    dbpTypeNCHAR

    dbpTypeNVARCHAR

    ×

    ×

    ×

    dbpTypeMCHAR

    dbpTypeMVARCHAR

    ×

    ×

    (凡例)

    ○:比較できます。

    ×:比較できません。

(c) IN条件の規則

  • 定数の設定規則は,「表8-47 列属性と使える定数の組み合わせ(VOS1 ACE3ユーザファイル)」に従ってください。

  • 定数は,255個まで設定できます。

(d) LIKE条件の規則

  • LIKE条件の設定は,列属性によっては使えないことがあります。LIKE条件が設定できる列属性を表8-49に示します。

    表8‒49 LIKE条件が設定できる列属性(VOS1 ACE3ユーザファイル)

    列属性

    設定できるかどうか

    dbpTypeINTEGER

    dbpTypeNUMERIC

    dbpTypeFLOAT

    dbpTypeREAL

    ×

    dbpTypeCHAR

    dbpTypeNCHAR

    dbpTypeVARCHAR

    dbpTypeNCHAR

    dbpTypeNVARCHAR

    dbpTypeMCHAR

    dbpTypeMVARCHAR

    (凡例)

    ○:指定できます。

    ×:指定できません。

  • 列と文字パターン(定数)の規則は,「表8-47 列属性と使える定数の組み合わせ(VOS1 ACE3ユーザファイル)」に従ってください。

  • 「_」,「%」は,指定する列属性に応じて,全角又は半角を使ってください。

    定数

    文字種別

    文字定数

    半角文字の「_」,「%」

    各国文字定数

    全角文字の「_」,「%」

    混在文字定数

    半角文字の「_」,「%」

  • 文字パターンの指定方法を表8-50に示します。

    表8‒50 文字パターンの指定方法(VOS1 ACE3ユーザファイル)

    項目

    指定例

    意 味

    前方一致

    ABC%

    先頭が「ABC」で,以降は任意の文字列を検索します。

    後方一致

    %ABC

    最後が「ABC」で,それより前は任意の文字列を検索します。

    任意一致

    %ABC%

    任意の部分が「ABC」の文字列を検索します。

    完全一致

    ABC

    「ABC」と等しい文字列を検索します。

    部分一致

    _ _ABC_

    6文字のうち,3〜5文字目が「ABC」で,ほかの部分は任意の文字列を検索します。

    上記以外

    ABC%DE

    先頭が「ABC」で,最後が「DE」の文字列を検索します。

    ABC_ _DE%

    先頭が「ABC」で,2文字の任意の文字列をはさんで「DE」を含む文字列を検索します。

  • 「%」は,二つ以上設定できません。「%」を二つ設定できるのは,任意一致のパターンだけです。「A%B%C」のようなパターンは設定できません。

(e) BETWEEN条件の規則

  • 列と定数の規則は,「表8-47 列属性と使える定数の組み合わせ(VOS1 ACE3ユーザファイル)」に従ってください。

(f) NULL条件の規則

  • 制限事項はありません。

(g) 列演算条件の規則

  • 演算を指定できる定数を次に示します。

    整数定数,10進数定数,浮動小数点定数

  • 演算を指定できる列属性を次に示します。

    dbpTypeINTEGER,dbpTypeNUMERIC,dbpTypeFLOAT,dbpTypeREAL

  • 演算は,各辺の「+」,「-」,「*」,「/」,又は「(」,「)」の総和が64個まで指定できます。

  • 列と定数を比較するときは,「表8-47 列属性と使える定数の組み合わせ(VOS1 ACE3ユーザファイル)」に従ってください。

(6) 条件関連(Conditions.Relationプロパティ)の規則

(7) 各条件で指定する定数の規則