8.4.4 VOS3 PDMII E2,VOS1 PDMII E2の場合の規則
- 〈この項の構成〉
(1) 表情報の値
表情報で返される値の意味を表8-26に示します。
プロパティ/メソッド |
値の説明 |
---|---|
TableComment |
表の注釈 |
TableCreateDate |
'YYMMDDhhmmss'(YY:西暦の下2けた MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒) |
TableDBMName |
PDMII E2のDBM名 |
TableGroupName |
表のグループ名 |
TableHeader |
表の見出し |
TableName |
表名 |
TableOwner |
表の所有者 |
(2) 列情報の値
列情報で返される値の意味を表8-27に示します。
プロパティ/メソッド |
値の説明 |
---|---|
ColumnComment |
列の注釈 |
ColumnEditPattern |
編集形式文字列 |
ColumnHeader |
列の見出し |
ColumnName |
列名 |
(3) 集合関数(FunctionModeプロパティ)の規則
-
dbpGroupは,21列まで設定できます。ただし,ソートを設定した列数との和が22列以上は設定できません。
-
集合関数の設定は,列属性によっては使えない集合関数があります。列属性と使える集合関数の組み合わせを表8-28に示します。
表8‒28 列属性と使える集合関数の組み合わせ(VOS3 PDMII E2,VOS1 PDMII E2) 列属性
dbpGroup
dbpMaximum
dbpMinimum
dbpAverage
dbpSum
dbpCount
dbpTypeINTEGER
dbpTypeNUMERIC
dbpTypeFLOAT
dbpTypeREAL
○
○
○
○
○
○
dbpTypeCHAR
dbpTypeVARCHAR
dbpTypeNCHAR
dbpTypeNVARCHAR
○
○
○
×
×
○
(4) ソート(Column.SortModeプロパティ)の規則
-
21列まで指定できます。ただし,dbpGroupを設定した列数との和が22列以上は設定できません。
(5) 抽出条件(Conditions.Addメソッド)の規則
(a) 列と定数の比較条件の規則
-
列と定数の比較は,列属性によっては使えない定数があります。列属性と使える定数の組み合わせを表8-29に示します。
表8‒29 列属性と使える定数の組み合わせ(VOS3 PDMII E2,VOS1 PDMII E2) 定数
列属性
整数定数
10進数定数
浮動小数点定数
文字定数
漢字定数
dbpTypeINTEGER
dbpTypeNUMERIC
○
×
×
×
dbpTypeFLOAT
dbpTypeREAL
○
○
×
×
dbpTypeCHAR
dbpTypeVARCHAR
×
×
○
×
dbpTypeNCHAR
dbpTypeNVARCHAR
×
×
×
○
(b) 列と列の比較条件の規則
-
列と列の比較は,列属性によっては使えない組み合わせがあります。比較できる列属性の組み合わせを表8-30に示します。
表8‒30 比較できる列属性の組み合わせ(VOS3 PDMII E2,VOS1 PDMII E2) 左辺の列属性
右辺の列属性
dbpTypeINTEGER
dbpTypeNUMERIC
dbpTypeFLOAT
dbpTypeREAL
dbpTypeCHAR
dbpTypeVARCHAR
dbpTypeNCHAR
dbpTypeNVARCHAR
dbpTypeINTEGER
dbpTypeNUMERIC
dbpTypeFLOAT
dbpTypeREAL
○
×
×
dbpTypeCHAR
dbpTypeVARCHAR
×
○
×
dbpTypeNCHAR
dbpTypeNVARCHAR
×
×
○
(c) IN条件の規則
-
定数の設定規則は,「表8-29 列属性と使える定数の組み合わせ(VOS3 PDMII E2,VOS1 PDMII E2)」に従ってください。
-
定数は,255個まで設定できます。
(d) LIKE条件の規則
-
LIKE条件の設定は,列属性によっては使えないことがあります。LIKE条件が設定できる列属性を表8-31に示します。
表8‒31 LIKE条件が設定できる列属性(VOS3 PDMII E2,VOS1 PDMII E2) 列属性
設定できるかどうか
dbpTypeINTEGER
dbpTypeNUMERIC
dbpTypeFLOAT
dbpTypeREAL
×
dbpTypeCHAR
dbpTypeNCHAR
dbpTypeVARCHAR
dbpTypeNVARCHAR
○
-
列と文字パターン(定数)の規則は,「表8-29 列属性と使える定数の組み合わせ(VOS3 PDMII E2,VOS1 PDMII E2)」に従ってください。
-
「_」,「%」は,指定する列属性に応じて,全角又は半角を使ってください。
定数
文字種別
文字定数
半角文字の「_」,「%」
各国文字定数
全角文字の「_」,「%」
-
文字パターンの指定方法を表8-32に示します。
表8‒32 文字パターンの指定方法(VOS3 PDMII E2,VOS1 PDMII E2) 項目
指定例
意 味
前方一致
ABC%
先頭が「ABC」で,以降は任意の文字列を検索します。
後方一致
%ABC
最後が「ABC」で,それより前は任意の文字列を検索します。
任意一致
%ABC%
任意の部分が「ABC」の文字列を検索します。
完全一致
ABC
「ABC」と等しい文字列を検索します。
部分一致
_ _ABC_
6文字のうち,3〜5文字目が「ABC」で,ほかの部分は任意の文字列を検索します。
上記以外
ABC%DE
先頭が「ABC」で,最後が「DE」の文字列を検索します。
%ABC%DE%
任意の部分に「ABC」を含み,以降の任意の部分に「DE」を含む文字列を検索します。
ABC_ _DE%
先頭が「ABC」で,2文字の任意の文字列をはさんで「DE」を含む文字列を検索します。
-
「%」は,二つ以上設定できません。「%」を二つ設定できるのは,任意一致のパターンだけです。「A%B%C」のようなパターンは設定できません。
(e) BETWEEN条件の規則
-
列と定数の規則は,「表8-29 列属性と使える定数の組み合わせ(VOS3 PDMII E2,VOS1 PDMII E2)」に従ってください。
(f) NULL条件の規則
-
NULL条件は使えません。
(g) 列演算条件の規則
-
演算を指定できる定数を次に示します。
整数定数,10進数定数,浮動小数点定数
-
演算を指定できる列属性を次に示します。
dbpTypeINTEGER,dbpTypeNUMERIC,dbpTypeFLOAT,dbpTypeREAL
-
演算は,各辺の「+」,「-」,「*」,「/」,又は「(」,「)」の総和が64個まで指定できます。
-
列と定数を比較するときは,「表8-29 列属性と使える定数の組み合わせ(VOS3 PDMII E2,VOS1 PDMII E2)」に従ってください。
(6) 条件関連(Conditions.Relationプロパティ)の規則
-
NOTは使えません。
-
括弧,AND及びORの優先順位は,括弧 > AND > ORです。
-
条件関連のネスト数は64までです。ネスト数は,AND又はORに対して優先順位を表す括弧を省略しないで指定したときの,左括弧の数です。
- (例)
-
1 AND((2 OR 3 AND 4)OR 5)AND 6の場合,括弧を省略しないと(1 AND(((2 OR 3)AND 4)OR 5)AND 6)になって,ネスト数は4です。
-
括弧,AND及びORは,すべて半角文字で指定してください。
-
AND及びORの前後には空白を入力してください。
(7) 各条件で指定する定数の規則
-
各条件で指定する定数の規則を表8-33と表8-34に示します。
表8‒33 定数の指定方法(VOS3 PDMII E2,VOS1 PDMII E2) 定数の種類
指定方法
整数定数(2バイト)
[符号]符号なし整数
整数定数(4バイト)
[符号]符号なし整数
10進数定数
[符号]整数部.小数部
浮動小数点定数
[符号]仮数E[符号]指数
文字定数
[']半角の文字列[']
漢字定数
[']全角の文字列[']
表8‒34 定数の指定範囲(VOS3 PDMII E2,VOS1 PDMII E2) 定数の種類
指定範囲
指定例
整数定数(2バイト)
-32,768 〜 32,767
123,-123
整数定数(4バイト)
-2,147,483,648 〜 2,147,483,647
10進数定数
m:全けた数 n:小数点以下のけた数
M:列定義の全けた数 N:列定義の小数点けた数
1≦m≦M,1≦n≦N,n≦m
45.6,-45.6
浮動小数点定数
仮数16けた以内
指数 -99 〜 75
5.1E3,5.1E-3
文字定数
1〜255バイト
ABC
漢字定数
1〜127文字
テレビ