8.4.2 VOSK RDB編成ファイルの場合の規則
- 〈この項の構成〉
(1) 表情報の値
表情報で返される値の意味を表8-11に示します。
プロパティ/メソッド |
値の説明 |
---|---|
TableComment |
表の注釈 |
TableCreateDate |
'YYMMDDhhmmss' (YY:西暦の下2けた MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒) |
TableDBMName |
長さ0バイトの文字列 |
TableGroupName |
表のグループ名 |
TableHeader |
表の見出し |
TableName |
表名 |
TableOwner |
表の所有者 所有者が8バイト未満の場合は,後ろに空白文字が埋められます。 |
(2) 列情報の値
列情報で返される値の意味を表8-12に示します。
プロパティ/メソッド |
値の説明 |
---|---|
ColumnComment |
長さ0バイトの文字列 |
ColumnEditPattern |
編集形式文字列 |
ColumnHeader |
列の見出し |
ColumnName |
列名 |
(3) 集合関数(FunctionModeプロパティ)の規則
-
ソートが設定されている列には,dbpGroup以外の集合関数は設定できません。
-
dbpGroupは,9列まで設定できます。
-
集合関数の設定は,列属性によっては使えない集合関数があります。列属性と使える集合関数の組み合わせを表8-13に示します。
表8‒13 列属性と使える集合関数の組み合わせ(VOSK RDB編成ファイル) 列属性
dbpGroup
dbpMaximum
dbpMinimum
dbpAverage
dbpSum
dbpCount
dbpTypeINTEGER
dbpTypeNUMERIC
dbpTypeNUMERICUNS
○
○
○
○
○
○
dbpTypeCHAR
dbpTypeNCHAR
dbpTypeMCHAR
dbpTypeBINARY
○
○
○
×
×
○
(4) ソート(Column.SortModeプロパティ)の規則
-
9列まで指定できます。
-
dbpGroup以外の集合関数が設定されている列に,ソートは設定できません。
(5) 抽出条件(Conditions.Addメソッド)の規則
(a) 列と定数の比較条件の規則
-
列と定数の比較は,列属性によっては使えない定数があります。列属性と使える定数の組み合わせを表8-14に示します。
表8‒14 列属性と使える定数の組み合わせ(VOSK RDB編成ファイル) 列属性
定数
整数定数
10進数定数
文字定数
各国文字定数
混在文字定数
16進定数
dbpTypeINTEGER
dbpTypeNUMERIC
dbpTypeNUMERICUNS
○
×
×
×
×
dbpTypeCHAR
×
○
×
×
○
dbpTypeNCHAR
×
×
○
×
×
dbpTypeMCHAR
×
○
○
○
○
dbpTypeBINARY
×
×
×
×
○
(b) 列と列の比較条件の規則
-
列と列の比較は,列属性によっては使えない組み合わせがあります。比較できる列属性の組み合わせを表8-15に示します。
表8‒15 比較できる列属性の組み合わせ(VOSK RDB編成ファイル) 左辺の列属性
右辺の列属性
dbpTypeINTEGER
dbpTypeNUMERIC
dbpTypeNUMERICUNS
dbpTypeCHAR
dbpTypeNCHAR
dbpTypeMCHAR
dbpTypeBINARY
dbpTypeINTEGER
dbpTypeNUMERIC
dbpTypeNUMERICUNS
○
×
×
×
×
dbpTypeCHAR
×
○
×
×
×
dbpTypeNCHAR
×
×
○
×
×
dbpTypeMCHAR
×
○
○
○
×
dbpTypeBINARY
×
×
×
×
○
(c) IN条件の規則
-
IN条件は使えません。
(d) LIKE条件の規則
-
LIKE条件の設定は,列属性によっては使えないことがあります。LIKE条件が設定できる列属性を表8-16に示します。
表8‒16 LIKE条件が設定できる列属性(VOSK RDB編成ファイル) 列属性
設定できるかどうか
dbpTypeINTEGER
dbpTypeNUMERIC
dbpTypeNUMERICUNS
dbpTypeBINARY
×
dbpTypeCHAR
dbpTypeNCHAR
dbpTypeMCHAR
○
-
列と文字パターン(定数)の規則は,「表8-14 列属性と使える定数の組み合わせ(VOSK RDB編成ファイル)」に従ってください。
-
「%」は,指定する列属性に応じて,全角又は半角を使ってください。
定数
文字種別
文字定数
半角文字の「%」
各国文字定数
全角文字の「%」
混在文字定数
半角文字の「%」
-
文字パターンの指定方法を表8-17に示します。
表8‒17 文字パターンの指定方法(VOSK RDB編成ファイル) 項目
指定例
意 味
前方一致
ABC%
先頭が「ABC」で,以降は任意の文字列を検索します。
後方一致
%ABC
最後が「ABC」で,それより前は任意の文字列を検索します。
任意一致
%ABC%
任意の部分が「ABC」の文字列を検索します。
完全一致
ABC
「ABC」と等しい文字列を検索します。
(e) BETWEEN条件の規則
-
BETWEEN条件は使えません。
(f) NULL条件の規則
-
NULL条件は使えません。
(g) 列演算条件の規則
-
列演算条件は使えません。
(6) 条件関連(Conditions.Relationプロパティ)の規則
-
NOTは使えません。
-
括弧,AND及びORの優先順位は,括弧 > AND > ORです。
-
条件関連のネスト数は64までです。ネスト数は,AND又はORに対して優先順位を表す括弧を省略しないで指定したときの左括弧の数です。
- (例)
-
1 AND((2 OR 3 AND 4)OR 5)AND 6のときに,括弧を省略しないと(1 AND(((2 OR 3)AND 4)OR 5)AND 6)になって,ネスト数は4です。
-
括弧,AND及びORは,すべて半角文字で指定してください。
-
AND及びORの前後には空白を入力してください。
(7) 各条件で指定する定数の規則
-
各条件で指定する定数の規則を表8-18と表8-19に示します。
表8‒18 定数の指定方法(VOSK RDB編成ファイル) 定数の種類
指定方法
整数定数
[符号]符号なし整数
10進数定数
[符号]整数部.小数部
文字定数
[']半角の文字列[']
漢字定数
[']全角の文字列[']
混在文字定数
[']全角及び半角の文字列[']
16進定数
[']0〜9,A〜Fの半角の文字列[']
表8‒19 定数の指定範囲(VOSK RDB編成ファイル) 定数の種類
指定範囲
指定例
整数定数
-9,223,372,036,854,775,808〜9,223,372,036,854,775,807
123,-123
10進数定数
.000,000,000,000,000,001〜999,999,999,999,999,999,
-999,999,999,999,999,999〜-000,000,000,000,000,001,
及び0
45.6,-45.6
文字定数
1〜254バイト
ABC
漢字定数
1〜127文字
テレビ
混在文字定数
1〜254バイト
テレビABC
16進定数
1〜254バイト
9F