3.13.2 プロパティとメソッドの制限
プロパティとメソッドは,サーバプログラムと接続していないとエラーになることがあります。プロパティとメソッドの状態遷移を表3-15に示します。表3-15にある「×」は,エラーになることを示します。表3-15に記載していないプロパティとメソッドは,状態遷移による制限はありません。
表3-15に示す状態は,次に示す4種類あります。
-
未接続:サーバプログラムと接続していない状態を示します。
-
接続:サーバプログラムと接続している状態を示します。
-
前処理:Select系SQL文を実行した状態を示します。
-
取得:抽出結果の取得中の状態を示します。
表3‒15 プロパティとメソッドの状態遷移 オブジェクト
プロパティ
又はメソッド
状態
1:未接続
2:接続
3:前処理
4:取得
DBPARTNER
Cancel
1※1
2※1
2※2
2※2
Disconnect
1※3
1
×
×
Commit
×
2※4
2※5
2※5
Rollback
×
2※4
2※5
2※5
Connect
2
2※6
×
×
SQLDirect
Execute
×
3 又は
2※7
×
×
Result
RecordHeader
×
×
3
4
FieldHeader
×
×
3
4
RecordData
×
×
×
4
FieldData
×
×
×
4
FieldDataB
×
×
×
4
FieldType
×
×
3
4
FieldDataLength
×
×
×
4
FieldCount
1※8
2※8
3
4
Get
×
×
4 又は
2※9
4 又は
2※9
Close
1※3
2※3
2
2
SaveLargeObject
×
×
×
4
SaveToFile
×
×
2
×
CopyToClipboard
×
×
2
×
TableList
Get
×
2
×
×
ColumnList
Get
×
2
×
×
QueryDefine
QueryCount
×
2
×
×
Execute
×
3
×
×
UpdateDefine
Execute
×
2
×
×
- 注※1
-
Cancelは正常に終了します。
- 注※2
-
Cancelが正常に受け付けられたときは遷移します。受け付けられなかったときは遷移しません。
- 注※3
-
何も処理しません。
- 注※4
-
Commit/Rollbackメソッドは正常に終了します。
- 注※5
-
Commit/Rollbackメソッドを処理した後で,DBPARTNER2 Clientが自動的にCloseメソッドを実行します。
- 注※6
-
現在の接続を終了した後で,接続を再開始します。
- 注※7
-
Select系のSQLを実行した場合は「3」。それ以外は「2」に遷移します。
- 注※8
-
0を返します。
- 注※9
-
最終データまで取得したとき,又はエラーになったときは,「2」に遷移します。