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DBPARTNER2 Client プログラマーズガイド


3.7.1 抽出データの格納手順

Resultオブジェクトを使って,抽出データを格納する手順について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 抽出データを格納する方法

抽出データを格納する手順を次に示します。

  1. 次に示すResultオブジェクトのプロパティを設定します。

    • Result.QueryCountLimitプロパティ:抽出処理の結果として出力する行数を設定します。

    • Result.DataCheckプロパティ:抽出データの文字コードをチェックするかどうかを設定します。

    • Result.HeaderOutputプロパティ:抽出データの先頭行に,列名を付けるかどうかを設定します。

    • Result.FieldCodeTypeプロパティ:抽出データを取得するときのデータ型を設定します。Result.FieldCodeTypeプロパティの設定内容と抽出できるデータ型の関係については,「3.7.2 Resultオブジェクトと取得するデータの関係」を参照してください。

  2. 1行ずつデータを抽出するときは,Result.Getメソッドを実行します。Result.Getメソッドを実行すると,次に示すプロパティの値を参照できます。

    • Result.RecordHeaderプロパティ:抽出処理の結果として出力される列名。

    • Result.RecordDataプロパティ:抽出データ。1行単位で返します。

    • Result.FieldDataプロパティ:文字列型の抽出データ。1列単位で返します。

    • Result.FieldDataBプロパティ:バイト型の抽出データ。1列単位で返します。

    • Result.FieldTypeプロパティ:列の属性。

    • Result.FieldDataLengthプロパティ:列のデータ長。

    • Result.FieldCountプロパティ:抽出データの列数。

    必要に応じて,次に示すプロパティを設定します。

    • Result.FieldHeaderプロパティ:列にヘッダを設定します。

  3. 抽出データを一括してファイルに出力するときは,Result.SaveToFileメソッドを実行します。メソッドには,抽出するデータの形式TXT形式,CSV形式,XLS形式,DAT形式)を設定します。

    抽出データがLONG VARBINARY属性のデータのときは,Result.SaveLargeObjectメソッドを使ってください。

    いったんクリップボードに退避するときは,Result.CopyToClipboardメソッドを実行します。メソッドには,抽出するデータの形式(TXT形式,XLS形式)を設定します。クリップボードに退避した抽出データは,Excelなどのアプリケーションに貼り付けて使えます。

  4. データをすべて取得できたかどうかは,Result.EOFプロパティで判定します。抽出処理を途中で終了させるときは,Result.Closeメソッドを実行します。