2.4.2 マクロスクリプトファイルの作成
CommuniNet接続でDBPARTNER2 Clientを使うときは,HOAPDBS E2やACE3 E3などのサーバプログラムにログオン,ログオフするためのマクロスクリプトを設定する必要があります。マクロスクリプトをCommuniNetで実行させると,オンライン画面で実行するログオン,ログオフなどのキー入力操作を自動的に実行できます。
マクロスクリプトについては,CommuniNetのマニュアルを参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) マクロスクリプトファイルの例
ログオン,ログオフの操作はTSSの設定で異なるので,次の例を参考に作成してください。
マクロスクリプトファイルのサンプルは,DBPARTNER2 Clientのフォルダ\Samplesフォルダに格納してあります。ファイルの内容を必要に応じて修正して使うと,最初からマクロスクリプトファイルを作成する手間が省けます。
(a) サーバプログラムがVOS3 HOAPDBS E2の例
このサンプルは,VOS3 HOAPDBS E2を使うときの例です。データベースにはVOS3 XDM/RD E2,VOS3 XDM/SD E2を使えます。
- LOGONマクロスクリプト
# Begin Logon Macro # WRITEコマンド,SENDコマンドを実行する前には, # ステータスが"キーOK"になるのを待ちます。 AWAIT KEYOK SEND SRQ AWAIT KEYOK WRITE (1,1) "LOGON " WRITE %1 WRITE "/" WRITE %2 WRITE " S(5000) G(GENKA)" SEND EXEC RECEIVE (1,10) "READY" # 画面に"READY"が表示されるのを待ちます。 # 環境によってカーソル位置,文字列を変更してください。 AWAIT KEYOK WRITE "SETCS &\\HOAPDBSPCDBID VALUE(XRDA)" ※ SEND EXEC AWAIT KEYOK WRITE "HDBPC" ※ SEND EXEC # End
注※ この部分に指定する値については,マニュアル「VOS3 統合情報管理共通サービス HOAPSERV 運用の手引」を参照してください。
- LOGOFFマクロスクリプト
# Begin Logoff Macro AWAIT KEYOK WRITE "LOGOFF" SEND EXEC AWAIT KEYOK # End
(b) サーバプログラムがVOS3 ACE3 E3の例
このサンプルは,VOS3 ACE3 E3を使うときの例です。データベースにはVOS3 PDMII E2,VOS3 ユーザファイル,VOS3 RDB1を使えます。
- LOGONマクロスクリプト
# Begin Logon Macro # WRITEコマンド,SENDコマンドを実行する前には, # ステータスが"キーOK"になるのを待ちます。 AWAIT KEYOK SEND SRQ AWAIT KEYOK WRITE (1,1) "LOGON" WRITE %1 WRITE "/" WRITE %2 WRITE " S(5000) G(GENKA)" SEND EXEC # 画面に"READY"が表示されるのを待ちます。 # 環境によってカーソル位置,文字列を変更してください。 RECEIVE (1,10) "READY" ※1 AWAIT KEYOK WRITE "SETCS &\\ACE3E3PCUSID V('" WRITE %1 WRITE ")" SEND EXEC AWAIT KEYOK WRITE "SETCS &\\ACE3E3PCPSWD V('" WRITE %2 WRITE ")" SEND EXEC ※2 AWAIT KEYOK WRITE "SETCS &\\ACE3E3PCLINK V('YES')" ※3 SEND EXEC AWAIT KEYOK AWAIT KEYOK WRITE "ACE3E3" ※3 SEND EXEC # End
注※1 サーバにTRUSTを組み込んでいないときは,この指定が必要です。
注※2 VOS3 ACE3 E3の環境を作成して,ACE3OPTマクロにPCLINK=YESを指定したときは,この指定は不要です。
注※3 この部分の指定については,マニュアル「VOS3 エンドユーザ言語 ACE3 E3 運用編」を参照してください。
- LOGOFFマクロスクリプト
# Begin Logoff Macro AWAIT KEYOK WRITE "LOGOFF" SEND EXEC AWAIT KEYOK # End
(c) サーバプログラムがVOS1 DBPARTNER/Linkの例
このサンプルは,VOS1 DBPARTNER/Linkを使うときの例です。データベースにはVOS1 PDMII E2,VOS1ユーザファイル,VOS1スプールファイルを使えます。
- LOGONマクロスクリプト
# Begin Logon Macro # 端末とES/IEXを接続します。 SEND EXEC RECEIVE (1,2) "JCK071I ENTER LOGON" AWAIT KEYOK WRITE (1,2) "LOGON IEX " SEND EXEC # セション選択画面の表示を待ち,ユーザID,パスワード,セション名を入力 # します。 RECEIVE (1,14) "セション選択画面" AWAIT KEYOK WRITE (21,18) %1 WRITE (21,58) %2 WRITE (22,18) "ACE3001" SEND EXEC # マスタメニュー画面の表示を待ち,ACE3 E2を起動します。 RECEIVE (2,2) "JMASTER" ※ AWAIT KEYOK WRITE (22,13) "@@ACE3 CPROC=ACE3DCT,DBUSE=P,MODE=DBPARTNER" ※ SEND EXEC # END
注※ この部分の指定については,マニュアル「VOS1 エンドユーザ言語 ACE3 E2 運用の手引」を参照してください。
- LOGOFFマクロスクリプト
# Begin Logoff Macro # マスタメニュー画面の表示を待ち,"6.セションの終了"を入力します。 RECEIVE (2,2) "JMASTER" AWAIT KEYOK WRITE (22,13) "6" SEND EXEC # セションの終了画面の表示を待ち,"1.このメニューを実行中のセションの終 # 了"を選択します。 RECEIVE (2,2) "JUSESSI" AWAIT KEYOK WRITE (4,46) "1" SEND EXEC #セション選択画面の表示を待ち,入力行へLOGOFFを入力します。 RECEIVE (1,14) "セション選択画面" AWAIT KEYOK WRITE (24,13) "LOGOFF" SEND EXEC #"JIC101I"メッセージの表示を待ちます。 RECEIVE (20,3) "JIC101I" AWAIT KEYOK SEND EXEC # オンラインモードに戻ったことを確認します。 RECEIVE (1,2) "JCK071I ENTER LOGON" AWAIT KEYOK # END
(d) サーバプログラムがVOSK HOAPDBS/PCの例
このサンプルは,VOSK HOAPDBS/PCを使うときの例です。データベースにはVOSK RDB編成ファイル,VOSKスプールファイルを使えます。
- LOGONマクロスクリプト
# Begin Logon Macro # "ログオン画面"が表示されるのを待ちます。 RECEIVE (1,36) "ログオン画面" # 環境によってログオン画面の表示が完了するまでに時間が掛かり, # 完了しないまま SENDコマンドを実行するとエラーになります。 # ログオン画面が表示完了するまでに時間が掛かる場合は, # PAUSEコマンドでマクロスクリプトの実行を一時中断してください。 # PAUSE 3 AWAIT KEYOK WRITE (3,27) "1" WRITE (6,27) %1 WRITE (6,57) %2 WRITE (7,27) "#HDBSPC" SEND EXEC RECEIVE (22,3) "コマンド" # WRITEコマンド,SENDコマンドを実行する前には, # ステータスが"キーOK"になるのを待ちます。 AWAIT KEYOK WRITE (22,14) "DEF HDBID,DBID=RDFA" ※ SEND EXEC AWAIT KEYOK WRITE (22,14) "HDBPC" ※ SEND EXEC # End
注※ この部分の指定については,マニュアル「VOSK システムOA」を参照してください。
- LOGOFFマクロスクリプト
# Begin Logoff Macro AWAIT KEYOK WRITE (22,14) "LOGOFF" SEND EXEC RECEIVE (1,36) "ログオン画面" # End