8.2.6 VOS3 RDB1の場合の規則
(1) 表を設定するときの規則
同時に選択できる表数は5までです。
(2) 列を設定するときの規則
(a) 集合関数の規則
-
グループは,21列まで設定できます。ただし,ソートを設定した列数との和が22列以上は設定できません。
-
列設定で設定した列の定義長の合計が4092を超えている場合は,グループを指定できません。
-
グループを指定した列の定義長の合計が次の値を超えている場合は,グループを設定できません。
「4087−(表示する列数)−(グループを指定した列のうち,表示する可変長文字列の個数)*2」
-
表示する一番左の列から,グループを指定した列までの間にある列の,定義長の合計が次の値を超えている場合は,グループを設定できません。
「4087−(表示する列数)−(表示する一番左の列からグループを指定した列までに存在する可変長文字列の個数)*2」
-
集合関数の設定は,列属性によって使用できない集合関数があります。列属性と使用できる集合関数を表8-41に示します。
表8‒41 列属性と使用できる集合関数の組み合わせ(VOS3 RDB1) 列属性
グループ
最大
最少
平均
合計
件数
INTEGER
○
○
○
○
○
○
NUMERIC
○
○
○
○
○
○
FLOAT
○
○
○
○
○
○
REAL
○
○
○
○
○
○
CHAR
○
○
○
×
×
○
VARCHAR
○
○
○
×
×
○
NCHAR
○
○
○
×
×
○
NVARCHAR
○
○
○
×
×
○
(b) ソートの規則
-
21列まで指定できます。ただし,グループを設定した列数との和が22列以上は設定できません。
-
列設定で設定した列の定義長の合計が4092を超えている場合は,ソートを指定できません。
-
ソートを指定した列の定義長の合計が次の値を超えている場合は,ソートを設定できません。
「4087−(表示する列数)−(ソートを指定した列のうち,表示する可変長文字列の個数)*2」
-
表示する一番左の列から,ソートを指定した列までの間にある列の定義長の合計が次の値を超えている場合は,ソートを設定できません。
「4087−(表示する列数)−(表示する一番左の列からソートを指定した列までに存在する可変長文字列の個数)*2」
(3) 条件を設定するときの規則
表結合(LEFT OUTER JOIN)は設定できません。
(a) 列と定数の比較条件の規則
列と定数の比較は,列属性によって使用できない定数があります。列属性と使用できる定数の組み合わせを表8-42に示します。
列属性 |
使用する定数 |
---|---|
CHAR |
文字 |
VARCHAR |
文字 |
NCHAR |
日本語文字 |
NVARCHAR |
日本語文字 |
NUMERIC |
10進数 |
INTEGER |
整数 |
FLOAT,REAL |
浮動小数点 |
(b) NULL条件の規則
制限事項はありません。
(c) IN条件の規則
-
定数の設定規則は,「表8-42 列属性と使用できる定数の組み合わせ(VOS3 RDB1)」に従ってください。
-
定数は,255個まで設定できます。
(d) LIKE条件の規則
-
LIKE条件の設定は,列属性によって使用できない場合があります。LIKE条件が設定できる列属性を表8-43に示します。
表8‒43 LIKE条件が設定できる列属性(VOS3 RDB1) 列属性
設定の可否
INTEGER
×
NUMERIC
×
FLOAT
×
REAL
×
CHAR
○
VARCHAR
○
NCHAR
○
NVARCHAR
○
-
列と文字パターン(定数)の規則は,「表8-42 列属性と使用できる定数の組み合わせ(VOS3 RDB1)」に従ってください。
-
'_','%'は,指定する列属性に応じて,全角又は半角を使用してください。
定数
文字種別
文字
半角文字の'_','%'
各国文字
全角文字の'_','%'
-
文字パターンの指定方法を表8-44に示します。
表8‒44 文字パターンの指定方法(VOS3 RDB1) 項目
指定例
意味
前方一致
ABC%
文字列の先頭がABCであり,以降の文字は任意である。
後方一致
%ABC
文字列の最後がABCであり,以前の文字は任意である。
任意一致
%ABC%
文字列中の任意の部分がABCである。
完全一致
ABC
文字列がABCと等しい。
部分一致
_ _ABC_
6文字の文字列のうち,3〜5文字目がABCであり,ほかの部分は任意の文字である。
その他
ABC%DE
文字列の先頭がABCであり,最後がDEである。
ABC_ _DE%
文字列の先頭がABCであり,2文字の任意の文字列を挟んでDEである。
-
%は,二つ以上設定できません。%を二つ設定できるパターンは,任意一致のパターンだけです。A%B%Cのようなパターンは設定できません。
(e) BETWEEN条件の規則
列と定数の規則は,「表8-42 列属性と使用できる定数の組み合わせ(VOS3 RDB1)」に従ってください。
(f) 列と列の比較条件の規則
列と列の比較は,列属性によって使用できない組み合わせがあります。比較できる列属性の組み合わせを表8-45に示します。
左辺 |
右辺 |
---|---|
INTEGER,NUMERIC,FLOAT,REAL |
INTEGER,NUMERIC,FLOAT,REAL |
CHAR,VARCHAR |
CHAR,VARCHAR |
NCHAR,NVARCHAR |
NCHAR,NVARCHAR |
(g) 列演算条件の規則
-
演算を指定できる定数を次に示します。
整数,10進数,浮動小数点
-
演算を指定できる列属性を次に示します。
INTEGER,NUMERIC,FLOAT,REAL
-
演算は,各辺の「+」,「−」,「*」,「/」,又は「(」,「)」の総和が64個まで指定できます。
-
列と定数を比較するときは,「表8-42 列属性と使用できる定数の組み合わせ(VOS3 RDB1)」に従ってください。
(h) 条件関連の規則
-
NOTは使用できません。
-
括弧,AND及びORの優先順位は,括弧>AND>ORです。
-
条件関連のネスト数は64までです。ネスト数はAND又はORに対して,優先順位を表す括弧を省略しないで指定した場合の,左括弧の数です。
- (例)
-
1 AND((2 OR 3 AND 4)OR 5)AND 6の場合,括弧を省略しないと
(1 AND(((2 OR 3)AND 4)OR 5)AND 6)となり,ネスト数は4です。
-
括弧,AND及びORは,すべて半角文字で指定してください。
-
AND及びORの前後には空白を入力してください。
(i) 各条件で指定する定数の規則
各条件で指定する定数の規則を表8-46と表8-47に示します。
定数の種類 |
指定方法 |
---|---|
整数(2バイト) |
[符号]符号なし整数 |
整数(4バイト) |
[符号]符号なし整数 |
10進数 |
[符号]整数部.小数部 |
浮動小数点 |
[符号]仮数E[符号]指数 |
文字 |
[']半角の文字列['] |
日本語文字 |
[']全角の文字列['] |
定数の種類 |
指定範囲 |
指定例 |
---|---|---|
整数(2バイト) |
−32768〜32767 |
123,−123 |
整数(4バイト) |
−2147483648〜2147483647 |
|
10進数 |
m:全けた数 n:小数点以下のけた数 M:列定義の全けた数 N:列定義の小数点けた数 1≦m≦M,1≦n≦N,n≦m |
45.6,−45.6 |
浮動小数点 |
仮数16けた以内 指数 −99〜75 |
5.1E3,5.1E−3 |
文字 |
1〜255バイト |
ABC |
日本語文字 |
1〜127文字 |
テレビ |