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DBPARTNER2 Client 操作ガイド


8.2.1 VOS3 XDM/RD E2の場合の規則

〈この項の構成〉

(1) 表を設定するときの規則

同時に選択できる表数は15までです。

(2) 列を設定するときの規則

(a) 集合関数の規則

  • グループは,255列まで設定できます。

  • 集合関数の設定は,列属性によって使用できない集合関数があります。列属性と使用できる集合関数を表8-7に示します。

    表8‒7 列属性と使用できる集合関数の組み合わせ(VOS3 XDM/RD E2)

    列属性

    グループ

    最大

    最少

    平均

    合計

    件数

    INTEGER

    NUMERIC

    FLOAT

    REAL

    CHAR

    ×

    ×

    VARCHAR

    ×

    ×

    NCHAR

    ×

    ×

    NVARCHAR

    ×

    ×

    MCHAR

    ×

    ×

    MVARCHAR

    ×

    ×

    DATE

    ×

    ×

    INTERVAL_YEAR_TO_DAY

    ×

    ×

    (凡例)

    ○:設定できます。

    ×:設定できません。

(b) ソートの規則

ソートは,255列まで設定できます。

(3) 条件を設定するときの規則

表結合(LEFT OUTER JOIN)を設定できます。

(a) 列と定数の比較条件の規則

列と定数の比較は,列属性によっては使用できない定数があります。列属性と使用できる定数の組み合わせを表8-8に示します。

表8‒8 列属性と使用できる定数の組み合わせ(VOS3 XDM/RD E2)

列属性

使用する定数

CHAR

文字

VARCHAR

文字

MCHAR

文字

MVARCHAR

文字

NCHAR

日本語文字

NVARCHAR

日本語文字

NUMERIC

10進数

INTEGER

整数

FLOAT

浮動小数点

REAL

浮動小数点

DATE

日付の文字表現

INTERVAL_YEAR_TO_DAY

日間隔の10進表現

(b) NULL条件の規則

制限事項はありません。

(c) IN条件の規則

(d) LIKE条件の規則

  • LIKE条件の設定は,列属性によって使用できない場合があります。LIKE条件が設定できる列属性を表8-9に示します。

    表8‒9 LIKE条件が設定できる列属性(VOS3 XDM/RD E2)

    列属性

    設定の可否

    INTEGER

    ×

    NUMERIC

    ×

    FLOAT

    ×

    REAL

    ×

    CHAR

    VARCHAR

    NCHAR

    NVARCHAR

    MCHAR

    MVARCHAR

    DATE

    ×

    INTERVAL_YEAR_TO_DAY

    ×

    (凡例)

    ○:設定できます。

    ×:設定できません。

  • 列と文字パターン(定数)の規則は,「表8-8 列属性と使用できる定数の組み合わせ(VOS3 XDM/RD E2)」に従ってください。

  • '_','%'は,指定する列属性に応じて,全角又は半角を使用してください。

    定数

    文字種別

    文字

    半角文字の'_','%'

    各国文字

    全角文字の'_','%'

    混在文字

    半角文字の'_','%'

  • 文字パターンの指定方法を表8-10に示します。

    表8‒10 文字パターンの指定方法(VOS3 XDM/RD E2)

    項目

    指定例

    意味

    前方一致

    ABC%

    文字列の先頭がABCであり,以降の文字は任意である。

    後方一致

    %ABC

    文字列の最後がABCであり,以前の文字は任意である。

    任意一致

    %ABC%

    文字列中の任意の部分がABCである。

    完全一致

    ABC

    文字列がABCと等しい。

    部分一致

    _ _ABC_

    6文字の文字列のうち,3〜5文字目がABCであり,ほかの部分は任意の文字である。

    その他

    ABC%DE

    文字列の先頭がABCであり,最後がDEである。

    %ABC%DE%

    文字列中の任意の部分にABCを含み,以降の任意の部分にDEを含む。

    ABC_ _DE%

    文字列の先頭がABCであり,2文字の任意の文字列を挟んでDEである。

(e) BETWEEN条件の規則

列と定数の規則は,「表8-8 列属性と使用できる定数の組み合わせ(VOS3 XDM/RD E2)」に従ってください。

(f) 列と列の比較条件の規則

列と列の比較は,列属性によって使用できない組み合わせがあります。比較できる列属性の組み合わせを表8-11に示します。

表8‒11 比較できる列属性の組み合わせ(VOS3 XDM/RD E2)

左辺

右辺

INTEGER,NUMERIC,FLOAT,REAL

INTEGER,NUMERIC,FLOAT,REAL

CHAR,VARCHAR

CHAR,VARCHAR,MCHAR,MVARCHAR

NCHAR,NVARCHAR

NCHAR,NVARCHAR

MCHAR,MVARCHAR

CHAR,VARCHAR,MCHAR,MVARCHAR

INTERVAL_YEAR_TO_DAY

INTERVAL_YEAR_TO_DAY

DATE

DATE

(g) 列演算条件の規則

  • 繰り返し列,配列列は指定できません。

  • 演算は,各辺の「+」,「−」,「*」,「/」,又は「(」,「)」の総和が64個まで指定できます。

  • 四則演算で除算子(/)の後ろに0は指定できません。

  • 演算子(*,+,/,−)の合計は255までです。

  • 演算を指定できる定数を次に示します。

    整数,10進数,浮動小数点

  • 演算を指定できる列属性を次に示します。

    INTEGER,NUMERIC,FLOAT,REAL

  • 列と定数を比較するときは,「表8-8 列属性と使用できる定数の組み合わせ(VOS3 XDM/RD E2)」に従ってください。

(h) 条件関連の規則

  • NOT,AND及びORを組み合わせて,255個まで指定できます。

  • 括弧,NOT,AND及びORの優先順位は,括弧>NOT>AND>ORです。

  • 括弧,NOT,AND及びORは,すべて半角文字で指定してください。

  • NOT,AND及びORの前後には空白を入力してください。

(i) 各条件で指定する定数の規則

各条件で指定する定数の規則を表8-12と表8-13に示します。

表8‒12 定数の指定方法(VOS3 XDM/RD E2)

定数の種類

指定方法

整数

[符号]符号なし整数

10進数

[符号]整数部.小数部

浮動小数点

[符号]仮数E[符号]指数

文字

[']半角の文字列[']

日本語文字

[']全角の文字列[']

日付の文字表現

[']YYYY-MM-DD[']

年(YYYY)月(MM)日(DD)をハイフンで結ぶ

日間隔の10進表現

[符号]YYYYMMDD

年(YYYY)月(MM)日(DD)を10進数で並べる

表8‒13 定数の指定範囲(VOS3 XDM/RD E2)

定数の種類

指定範囲

指定例

整数

−(1030−1)〜(1030−1)

123,−123

10進数

10−29〜(1030−1),

−(1030−1)〜−10−29,及び0

45.6,−45.6

浮動小数点

約1.7E−308〜1.7E+308,

約−1.7E+308〜−1.7E−308,及び0

5.1E3,−5.1E−3

文字

1〜255バイト

ABC

日本語文字

1〜127文字

テレビ

日付の文字表現

YYYY:0001〜9999

MM :01〜12 DD :01〜その月の最終日

1998-05-05

日間隔の10進表現

YYYY:0000〜9999

MM:00〜99 DD:00〜99

全体の指定範囲:−99991199〜99991199

00020304

(2年3か月と4日)

(4) 更新処理の規則

(a) 列属性の制限

更新できない列属性を次に示します。

DBPARTNERの列属性

更新の可否

CHAR

VARCHAR

NCHAR

NVARCHAR

MCHAR

MVARCHAR

INTEGER

NUMERIC

FLOAT

REAL

DATE

INTERVAL_YEAR_TO_DAY

(凡例)

○:更新できます。

×:更新できません。