Hitachi

DBPARTNER2 Client 操作ガイド


2.4.2 パラメタに指定する値

接続先定義ファイルのパラメタに指定する内容について説明します。パラメタの一覧を表2-4に示し,以降各パラメタについて説明します。

表2‒4 接続先定義ファイルに指定するパラメタ

パラメタ

定義する内容

指定例

ODBC

※1

CommuniNet※2

ODBC接続/CommuniNet接続で共通のパラメタ

HOSTNAME:

接続先のサーバの名称

HOSTNAME:大阪センタ

CNCTOPT:

接続オプション(サーバとの接続・切断のタイミング)

CNCTOPT:ALLTIME

COM:

使用する通信形態

COM:COMNET

COM:ODBC

CLMHEAD:

Excelのシートへ,又はTEXT形式,DAT形式,XLS形式のファイルへデータを転送するときの項目名の有無

CLMHEAD:YES

CLMHEAD:NO

CLMMAXCNT:

列一覧に表示する列数の最大

CLMMAXCNT:256

DATACHK:

抽出したデータをテキスト形式に変換する場合のデータチェックの要不要

DATACHK:YES

DATACHK:NO

DATACHK:SEL

EXCLUSIVE:

データベースの排他オプション

EXCLUSIVE:WITH SHARE LOCK

INDICATE:

[抽出経過表示]ダイアログボックスでの,グラフ又は抽出件数の表示の有無

INDICATE:YES

INDICATE:NO

INFNAME:

情報ファイル名のパス

INFNAME:C:\USERINF.INF

TBLMAXCNT:

表一覧に表示する表数の最大

TBLMAXCNT:256

UPDFIN:

次の時点でそれまでの処理を有効にするかを確認するメッセージの出力を指定します。

  • 更新処理中に[キャンセル]ボタンをクリックした時点

  • 作成した更新データに対する更新処理が終了した時点

  • データベースを更新し,終了処理中にエラーが発生した時点

UPDFIN:0

UPDFIN:1

UPDFIN:2

UPDFIN:3

UPDINS

追加する行にNULL値のデータを含む場合の扱い

UPDINS:NULLSET

UPDINS:NULLNONE

UPDUNIT:

データベース更新時に更新処理を実行する単位

UPDUNIT:BLOCK

UPDUNIT:SINGLE

UPDUNIT:BLOCK2

UPDUNIT:ROWID

UPEXCLUSIVE:

更新する表が使用中だったときの対処

UPEXCLUSIVE:WITH ROLLBACK=ON

UPEXCLUSIVE:WITH ROLLBACK=OFF

コメント

〈ログオン操作〉

ODBC接続専用のパラメタ

NCHARTYPE:

NCHAR属性に指定する半角文字の扱い

NCHARTYPE:1

×

ODBCCON:

サーバに接続するときのユーザID〔,パスワード〕

ODBCCON:&UID

〔,&PASS〕

×

ODBCDB:

使用するデータベースがスプールファイル,又はPDM II E2

ODBCDB:VKSPL

ODBCDB:V1PDM

×

ODBCHEAD:

ODBC接続でサーバがVOS3 XDM/RD E2又はVOSK RDB編成ファイルの場合,表ヘッダ及び列ヘッダの表示の有無

ODBCHEAD:ALL

ODBCHEAD:TBL

ODBCHEAD:CLM

ODBCHEAD:NO

×

TABLESPACE:

抽出結果として表をデータベース内に格納する場合の格納領域名称

TABLESPACE:table1

×

TBLPRFIX:

データベースに格納する抽出結果の,表の名称の先頭文字

TBLPRFIX:table1

×

CommuniNet接続専用のパラメタ

DB:

使用するデータベースシステム(DBMS)の種別

DB:V3RD

×

LOFMACRO:

ログオフ操作を定義したマクロスクリプトのファイル名

LOFMACRO:MACRO2

×

LONMACRO:

ログオン操作を定義したマクロスクリプトのファイル名

LONMACRO:MACRO1,&UID,&PASS

×

MACROWAIT:

ログオン・ログオフ操作のマクロスクリプトの実行待ち時間

MACROWAIT:60

×

SERVER:

使用するサーバプログラムの種別

SERVER:HOAP

×

TERMNAME:

端末名称

TERMNAME:LU1

×

CANCELTIME:

サーバプログラムがDBPARTNER/Linkの場合の,非同期キャンセルの待ち時間

CANCELTIME:60

×

CODECHG※3

転送データのコード変換種別

CODECHG:SVR

CODECHG:PC

×

TRNHANDLE:

データベース更新時の処理を操作する種別

TRNHANDLE:DBPARTNER

TRNHANDLE:SERVER

×

(凡例)

○:必ず指定するパラメタです。

△:任意に指定できるパラメタです。

×:指定しないパラメタです。

注※1

ODBC接続を示します。

注※2

CommuniNet接続を示します。

注※3

CODECHGパラメタは,サーバプログラムがVOS3 HOAPDBS E2(バージョン05-00以降),VOSK HOAPDBS/PC(バージョン04-00以降)の場合だけ使えます。

〈この項の構成〉

(1) CANCELTIME:1〜3600

機能

VOS1 DBPARTNER/Linkと接続中の非同期キャンセルの有効/無効と応答待ち時間を指定します。応答待ち時間には,キャンセルを押してからDBPARTNER/Linkが応答するまでの待ち時間を1〜3600(秒)で指定します。応答待ち時間を超えてもVOS1 DBPARTNER/Linkから応答がない場合は,サーバ側で異常が発生したと判断し,DBPARTNER2 Clientを終了させます。このパラメタを省略すると,非同期キャンセルは行われません。

使用制限

CommuniNet接続の場合に使用できます。ただし,サーバプログラムがVOS1 DBPARTNER/Linkの場合だけです。

指定例
CANCELTIME:60

(2) CLMHEAD:{YES | NO}

機能

抽出データをファイル,又はクリップボードに格納する場合に,項目名を出力するかどうかを,YES又はNOで指定します。このパラメタを省略すると,NOが仮定されます。

YES:抽出データの1列目に項目名を出力します。

NO :抽出データの1列目に項目名を出力しません。

使用制限

すべての接続形態で使用できます。

指定例
CLMHEAD:YES

(3) CLMMAXCNT:0〜8192

機能

列一覧に表示する最大の列数を指定します。指定範囲は0〜8192です。0を指定した場合は,制限はありません。このパラメタを省略すると,0が仮定されます。

使用制限

すべての接続形態で使用できます。ただし,次に示す場合は制限が有効になりません。

  • 列見出しを作成するとき

  • 定義機能を使用するとき

  • 見出し辞書を使用するとき

指定例
CLMMAXCNT:8192
注意事項

CLMMAXCNTで列情報が,繰り返し列又は配列列の最初の要素番号で切られた場合,その列は繰り返し列又は配列列として扱われません。このような場合,DBP0708Wメッセージが出力されるので,CLMMAXCNTの値を大きくしてください。

(4) CNCTOPT:{ALLTIME | ANYTIME}

機能

サーバとの接続・切断のタイミングを指定します。サーバに対してアクセス要求が発生している期間だけサーバと接続するか,アクセス要求に関係なくサーバと接続したままとするかを指定します。なお,どちらの場合もDBPARTNER2 Clientがサーバにアクセス要求が発生する場合,[サーバアクセス]ダイアログボックスが表示されます。

ALLTIME

一度サーバとの接続が行われると,ユーザが切断するまでサーバと接続したままとなります。処理速度は向上しますが,サーバを占有してしまうことになります。

ANYTIME

サーバに対してアクセス要求が発生している期間だけサーバと接続します。処理が終了すると自動的に切断されます。サーバを占有することはありませんが,1回の処理速度が低下します。アクセス要求が発生している期間を次に示します。

  • ユーザID及びパスワードを確認している期間

  • 表名の一覧をデータベースから取得する期間

  • 列名の一覧をデータベースから取得する期間

  • 表名,列名,条件などを設定後,抽出するデータの件数を確認する期間

  • 表名,列名,条件などを設定後,データを抽出している期間

  • 更新処理の開始から終了するまでの期間

使用制限

すべての接続形態で使用できます。CommuniNet接続の場合は,必ず設定してください。

指定例
CNCTOPT:ANYTIME

(5) CODECHG:{SVR | PC}

機能

JISコードの変換をサーバ側の機能を使用するか,パーソナルコンピュータ側の機能を使用するかを指定します。このパラメタを省略するとSVRが仮定されます。

SVR:サーバ側のEBCDIK-JIS変換機能を使用する。

PC :パーソナルコンピュータ側(CommuniNet)のEBCDIK-JIS変換機能及び外字マッピング機能を使用する。

PCと指定した場合には,外字コードをCommuniNetのマッピングテーブルに登録した規則に基づいて変換できるため,DBPARTNER2 Clientの操作時に外字コードを表示できます。また,接続するサーバプログラムで次の指定をしてください。コマンド記号の指定方法は各サーバプログラムの規則に従ってください。

使用制限

CommuniNet接続の場合に使用できます。

指定例
CODECHG:SVR

PCを指定した場合の注意事項

  1. 抽出すると,特定の文字コードがスペース文字((20)16コード)に変更されて抽出されます。スペース文字に変更されるEBCDIKコードを次に示します。

    (00)16〜(3F)16,(B2)16〜(B9)16,(CA)16〜(CF)16

    (DA)16〜(DF)16,(E1)16,(EA)16〜(EF)16,(FA)16〜(FF)16

    また,上記コードを含む行の更新操作には次に示す制限があります。

    • 変更/削除操作はできません。操作を実行すると,「DBP0712W:変更又は削除するデータが見つかりません。」が表示され,処理を中断します。

    • 追加操作をした場合は,上記に示したコード部分がスペース文字でデータベースに格納されます。

  2. コードマッピングでシフトJISの外字コードに対応付けていないKEISの外字コードは,シフトJIS未定義コード((889E)16 JISコード)に変換されます。抽出操作を行うと,シフトJISの外字コードに対応付けていないKEISの外字コードは,シフトJIS未定義コードに変換されて抽出されます。

    • 変更/削除操作はできません。操作を実行すると,「DBP0712W:変更又は削除するデータが見つかりません。」が表示され,処理を中断します。

    • 追加操作をした場合は,シフトJIS未定義コード部分がKEIS未定義コード((AFFE)16 EBCDIKコード)でデータベースに格納されます。

  3. 2993バイトを超える漢字データは抽出できません。

    漢字文字属性,又は混在文字属性の一つの列に含まれる漢字データの長さが2993バイトを超える場合,サーバ側のメッセージが表示されます。

  4. サーバプログラムごとにコマンド記号の設定が必要です。コマンド記号は,LOGONマクロスクリプトの中で指定することもできます。

    • VOS3 HOAPDBS E2の場合

      コマンド記号:&\HOAPDBSPCCONVERTPROC

      指定値:NOCONV

      詳細は,マニュアル「VOS3 統合情報管理共通サービス HOAPSERV 運用の手引」を参照してください。

    • VOSK HOAPDBS/PCの場合

      コマンド記号:&@S\HDBPCCONVERTPROC(セション階層の指定例)

      指定値:NOCONV

      詳細は,マニュアル「VOSK システムOA」を参照してください。

    • VOS3 ACE3 E3の場合

      コマンド記号:&\ACE3E3PCCDCHG

      指定値:PC

      詳細は,マニュアル「VOS3 エンドユーザ言語 ACE3 E3 運用編」を参照してください。

    • VOS1 DBPARTNER/Linkの場合

      コマンド記号:@\DBPLKPCCDCHG

      指定値:PC

      詳細は,マニュアル「VOS1 エンドユーザ言語 ACE3 E2 運用の手引」を参照してください。

(6) COM:{ODBC | COMNET}

機能

使用する通信形態を指定します。指定を省略すると,COMNETが仮定されます。

ODBC :ODBC接続

COMNET:CommuniNet接続

使用制限

すべての接続形態で使用できます。ODBC接続の場合は,必ず設定してください。

指定例
COM:COMNET

(7) DATACHK:{YES | NO | SEL}

機能

抽出データの中の表示できない文字をチェックするかどうかを指定します。このパラメタを省略すると,「NO」が仮定されます。

NO:文字をチェックしません。

YES:文字をチェックし,表示できない文字があった場合は,処理を中止します。

SEL:文字をチェックし,表示できない文字があった場合は,処理の中止/続行を問い合わせます。

使用制限

すべての接続形態で使用できます。

指定例
DATACHK:SEL

(8) DB:{V3RD | V3SD | V3PDM | V3USR | V3RDB1 | V1PDM | V1SPL | VKRDBF | VKSPL}

機能

使用するデータベースの種別を指定します。指定した種別が実際に接続されているデータベースと異なる場合には,動作が保証できません。

V3RD:VOS3 XDM/RD

V3SD:VOS3 XDM/SD E2

V3PDM:VOS3 PDM II E2

V3USR:VOS3 ACE3 ユーザファイル

V3RDB1:VOS3 RDB1

V1PDM:VOS1 PDM II E2

V1USR:VOS1 ACE3 ユーザファイル

V1SPL:VOS1スプールファイル

VKRDBF:VOSK RDB編成ファイル

VKSPL:VOSKスプールファイル

使用制限

CommuniNet接続の場合に使用します。必ず設定してください。

指定例
DB:V3RD

(9) EXCLUSIVE:任意の文字列

機能

データを抽出するときのデータベースへの排他モードを設定します。ここで指定した文字列は,DBPARTNER2 Clientが作成したSQLの最後に付加されます。排他モードについては,各データベースのマニュアルを参照してください。

使用制限

すべての接続形態で使用できます。ただし,CommuniNet接続の場合は,データベースがVOS3 XDM/RDの場合だけです。

指定例
EXCLUSIVE:WITH SHARE LOCK

(10) HOSTNAME:任意の文字列

機能

接続先を選択する画面に表示する文字列を指定します。接続するサーバをユーザが識別できるようにするための名称です。ユーザが識別できれば,どんな名称を指定してもかまいません。ただし,ODBC接続の場合,データソース名と同じ文字列を指定してください。

文字数は半角文字32文字まで入力できます。全角文字と半角文字が混在してもかまいません。

使用制限

すべての接続形態で使用します。必ず設定してください。

指定例
HOSTNAME:東京センタ

(11) INDICATE:{YES | NO}

機能

抽出処理の経過を示す画面の表示を指定します。このパラメタを省略すると,YESが仮定されます。

YES:抽出処理の経過を示す画面を表示します。

NO:抽出処理の経過を示す画面を表示しません。

使用制限

すべての接続形態で使用できます。

指定例
INDICATE:YES

(12) INFNAME:絶対パスファイル名

機能

情報ファイルのパス名を指定します。拡張子は「.inf」とし,絶対パスファイル名で指定してください。パラメタを指定しない,又は指定した情報ファイル名がない場合は,Dbpart2.infの情報を使用します。

使用制限

すべての接続形態で使用できます。

指定例
 INFNAME:C:\USERINF.INF

(13) LOFMACRO:ファイル名

機能

ログオフ操作を登録したマクロスクリプトのファイル名を指定します。ファイルがCommuniNetの組み込みディレクトリ下にある\Macroフォルダ以外に格納されている場合は,絶対パス名を指定してください。

使用制限

CommuniNet接続の場合に使用します。必ず設定してください。

指定例
LOFMACRO:c:\Dbpv3lgf.m

(14) LONMACRO:ファイル名[,ユーザID,パスワード]

機能

ログオン操作を登録したマクロスクリプトのファイル名,ユーザID,パスワードを指定します。ファイルがCommuniNetの組み込みディレクトリ下にある\Macroフォルダ以外に格納されている場合は,絶対パス名を指定してください。ユーザID,パスワード部分には,可変記号を使用できます。可変記号を使用する場合は,「&UID,&PASS」と設定します。どちらか一方だけを可変記号にすることもできます。

使用制限

CommuniNet接続の場合に使用します。必ず設定してください。

指定例

ユーザID,パスワードの両方を可変記号にする場合

LONMACRO:c:\Dbpv3lgn.m,&UID,&PASS

ユーザIDは「USERID1」固定で設定し,パスワードだけを可変記号にする場合

LONMACRO:c:\Dbpv3lgn.m,USERID1,&PASS

(15) MACROWAIT:1〜600

機能

ログオン・ログオフ操作のマクロスクリプトの実行待ち時間を秒で指定します。指定範囲は1〜600秒です。ログオン・ログオフ操作開始後,このパラメタで指定した時間を超えてもサーバから応答がない場合,エラーとなります。

使用制限

CommuniNet接続の場合に使用します。必ず設定してください。

指定例
MACROWAIT:60

(16) NCHARTYPE:{0 | 1 | 2}

機能

NCHAR属性の列に指定する定数に含まれる半角文字の扱いを指定します。

0

全角文字だけが指定できます。半角文字を含んでいる場合はエラーとなります。

1

全角文字と半角スペース文字が指定できます。ただし,半角スペースが文字列の先頭に奇数個ある場合はエラーとなります。また,文字列に含まれている半角スペースの個数が奇数個の場合は,文字列の最後に半角スペースを自動的に付加します。ただし,「'」(シングルクォーテーション)で囲まれている場合は半角スペースを付加しません。

2

全角文字,及び半角文字が指定できます。ただし,文字列に含まれている半角文字の個数が奇数個の場合は,文字列の最後に半角スペースを自動的に付加します。ただし,「'」(シングルクォーテーション)で囲まれている場合は半角スペースを付加しません。

このパラメタを省略すると,0が仮定されます。

使用制限

ODBC接続の場合に使用できます。

指定例
NCHARTYPE:2

(17) ODBCCON:ユーザID[,パスワード]

機能

ODBC接続の場合,サーバに接続するときのユーザID,パスワードを指定します。

使用制限

ODBC接続の場合に使用できます。

指定例
ODBCCON:USER1,PASS1

(18) ODBCDB:{VKSPL | V1PDM}

機能

ODBC接続で,VOSKスプールファイル,又はVOS1 PDM II E2を使用する場合に指定します。

VKSPL:VOSKスプールファイル

V1PDM:VOS1 PDM II E2

使用制限

ODBC接続の場合に使用できます。

指定例
ODBCDB:V1PDM

(19) ODBCHEAD:{ALL | TBL | CLM | NO}

機能

ODBC接続の場合に表ヘッダ及び列ヘッダの表示の有無を指定します。表ヘッダ及び列ヘッダが表示できるのは,VOS3 XDM/RD又はVOSK RDB編成ファイルの場合だけです。また,このパラメタがALL又はCLMの場合,抽出データの項目名はDBPARTNER2 Clientで作成します。それ以外の場合,サーバから返される項目名となります。このパラメタを省略すると,NOが仮定されます。

ALL:表ヘッダ及び列ヘッダを表示します。

TBL:表ヘッダだけ表示します。

CLM:列ヘッダだけ表示します。

NO:表ヘッダ及び列ヘッダを表示しません。

使用制限

ODBC接続の場合に使用できます。

指定例
ODBCHEAD:ALL

(20) SERVER:{HOAP | ACE3}

機能

CommuniNet接続で使用するサーバプログラムを指定します。指定したサーバプログラムが実際に接続されているサーバプログラムと異なる場合には,動作が保証できませんので注意してください。

HOAP:サーバがVOS3 HOAPDBS E2,VOSK HOAPDBS/PCの場合

ACE3:サーバがVOS3 ACE3 E3,VOS1 DBPARTNER Linkの場合

使用制限

CommuniNet接続の場合に使用します。必ず設定してください。

指定例
SERVER:HOAP

(21) TABLESPACE:任意の文字列

機能

抽出結果をデータベースに格納する場合に,表を格納する領域名称を指定します。このパラメタで設定した表領域名称が表定義時に表示されます。領域名称にはデータベースで定義されている名称を指定してください。このパラメタを省略するとデータベースによって作業領域が割り当てられて格納されます。

抽出結果として表をデータベースに格納する操作を次に示します。

  • 転送先を「データベース」としてデータを抽出する。

  • データ確認でサンプル表示したデータを保存利用する。

  • 予約処理をする。

使用制限

ODBC接続の場合に使用できます。

指定例
TABLESPACE:table1

(22) TBLMAXCNT:0〜8192

機能

表一覧で表示する表数の最大を個数で指定します。指定範囲は0〜8192です。表一覧には,このパラメタで指定した数まで表示できます。このパラメタを省略すると0が仮定されます。 使用する用語辞書によって,操作時に表一覧に表示される最大表数が異なります。

使用制限

すべての接続形態で使用できます。ただし,見出し辞書で「DBPARTNER2の情報を利用する」を使用している場合は,無視されます。

指定例
TBLMAXCNT:8192

(23) TBLPRFIX:任意の文字列

機能

抽出結果として表をデータベースに格納する場合に,表の名称の先頭文字を指定します。

このパラメタで設定した先頭文字が表定義時に表示されます。

抽出結果として表をデータベースに格納する操作を次に示します。

  • 転送先を「データベース」としてデータを抽出する。

  • データ確認でサンプル表示したデータを保存利用する。

  • 予約処理をする。

抽出結果としての表に先頭文字を付けることで,[定義]メニューの[表定義]で定義した表及びデータベース内の既存の表を区別できます。

使用制限

ODBC接続の場合に使用できます。

指定例
TBLPRFIX:table1

(24) TERMNAME:任意の文字列

機能

使用する端末名称を指定します。端末名称とは,CommuniNetの端末を定義するときに付けた名称のことです。端末名称の最大長は14バイトです。詳細は,CommuniNetのマニュアルを参照してください。

使用制限

CommuniNet接続の場合に使用します。必ず設定してください。

指定例

端末を「CommuniNet」という名称で作成した場合

TERMNAME:CommuniNet

(25) TRNHANDLE:{DBPARTNER | SERVER}

機能

更新処理を終了するときの有効(Commit),無効(Rollback)を決定するプログラムを指定します。このパラメタを省略すると,SERVERが仮定されます。

SERVER:サーバプログラムに有効無効の処理を任せる。

DBPARTNER:ユーザ操作で有効無効を決定する。

使用制限

CommuniNet接続で使用できます。ただし,データベースがVOS3 XDM/RD,VOS3 XDM/SD,VOSK RDB編成ファイルの場合だけです。

指定例
TRNHANDLE:DBPARTNER

(26) UPDFIN:{0 | 1 | 2 | 3}

機能

次に示す時点で,更新処理の有効(Commit),無効(Rollback)にするかを確認するメッセージの出力を指定します。

このパラメタを省略すると,0が仮定されます。

0

更新処理が正常終了した時点で,自動的に有効(Commit)にする。処理をキャンセルしたり,エラーが発生したりすると更新処理を自動的に無効(Rollback)にする。

1

更新処理が正常終了した時点で有効(Commit)/無効(Rollback)を問い合わせるメッセージを表示する。処理をキャンセルしたり,エラーが発生したりすると更新処理を自動的に無効(Rollback)にする。

2

更新処理が正常終了した時点で,自動的に有効(Commit)にする。処理をキャンセルしたり,エラーが発生したりすると有効(Commit)/無効(Rollback)を問い合わせるメッセージを表示する。

3

更新処理が正常終了した時点で有効(Commit)/無効(Rollback)を問い合わせるメッセージを表示する。処理をキャンセルしたり,エラーが発生したりすると有効(Commit)/無効(Rollback)を問い合わせるメッセージを表示する。

使用制限

すべての接続形態で使用できます。ただし,CommuniNet接続の場合は,データベースがVOS3 XDM/RD,VOS3 XDM/SD,VOSK RDB編成ファイルの場合だけです。ODBC接続でRollbackをサポートしていないデータベースのときは,このパラメタは無視されます。

UPDFINに2または3を指定する場合の注意事項
  • エラーが発生した時にエラー発生行までの更新処理を有効(Commit)にする場合,発生したエラーの内容や有効にするデータに問題がないことを確認した上で実行してください。

  • データ更新時に発生したエラーによってはサーバプログラムで自動的にRollbackされ更新処理が無効になる場合があります。この場合,有効(Commit)を選択してもエラー発生行までの更新処理を有効にすることはできません。

  • ODBC接続(DBPARTNER ODBC Driver,DBPARTNER ODBC 3.0 Driver使用時)で次のデータベースを使用している場合は,エラー発生時のRollbackの発行が不可欠であるため,UPDFINに0または1の指定を必須とします。

    VOS3 XDM/RD E2,VOS1 PDM II E2

指定例
UPDFIN:3

(27) UPDINS:{NULLSET | NULLNONE}

機能

UPDUNITパラメタでBLOCK/BLOCK2/ROWIDのどれかを使用した場合で,追加(INSERT)する行にNULL値のデータを含む場合の扱いを指定します。UPDUNITパラメタを省略,又はSINGLEを指定している場合は無視されます。このパラメタを省略すると,NULLSETが仮定されます。

NULLSET

NULL値を設定した列のデータとしてデータベースにNULL値を挿入します。データベースの仕様によって,NULL値を挿入できない場合があります。このような場合は,データベース側のエラーが返されます。

NULLNONE

NULL値を設定しなかった列以外のデータだけをデータベースに挿入します。データを挿入しなかった列の扱いはデータベースによって異なります。

使用制限

CommuniNet接続の場合は,データがVOS3 XDM/RD,VOSK RDB編成ファイルのとき,使用できます。

NULLNONEを指定した場合の注意事項

NULLNONEを設定した場合,更新する行のNULL値の有無を判断しながら更新処理を実行します。特に更新する行が複数あり,各行のNULL値の位置に統一性がない場合は,NULLSETを設定した場合に比べて,処理に時間が掛かります。

指定例
UPDINS:NULLNONE

(28) UPDUNIT:{SINGLE | BLOCK | BLOCK2 | ROWID}

機能

データベースの更新処理を行うSQLの作成単位を指定します。このパラメタを省略すると,SINGLEが仮定されます。

SINGLE:1行単位

BLOCK :更新種別(変更,追加,削除)単位

BLOCK2:変更・削除は行の条件データのNULL値の並びが同一の単位,追加は種別単位

ROWID :更新種別(変更・追加・削除)単位で,特定行に対して変更・削除を実行

使用制限

すべての接続形態で使用できます。ただし,CommuniNet接続の場合は,データベースがVOS3 XDM/RD,VOSK RDB編成ファイルの場合だけです。

指定例
UPDUNIT:SINGLE
BLOCKを指定した場合の注意事項
  • NULL値データを含む行の変更,削除はできません。NULL値データを含む行の変更,削除が行われた場合,DBP0712Wメッセージが表示されます。NULL値データを含む行の変更,削除を行う場合は,SINGLEを指定してください。

  • 漢字,混在文字データを含む行の変更,追加,削除はできません。漢字,混在文字データを含む行の変更,追加,削除が行われた場合,ODBCマネージャの仕様によってエラーが表示されます。漢字,混在文字データを含む行の変更,追加,削除を行う場合は,SINGLEを指定してください。

  • 使用するサーバプログラムがVOS3 HOAPDBS E2の場合は,初期設定パラメタのPGMCANOPTオペランドを「PGMCANOPT(YES)」と指定してください。

BLOCK2を指定した場合の注意事項
  • 変更,削除を行う行データの,NULL値の並びが同一の単位でSQLを作成します。そのため,BLOCK更新でNULL値データを含む行の変更,削除ができます。

  • NULL値の並びが頻繁に変わる場合は,性能が悪くなります。

ROWIDを指定した場合の注意事項
  • ROWIDを指定すると,特定行を変更又は削除できます。そのため,例え同一データの行が複数存在しても,変更又は削除したデータしか更新されません。

  • ROWIDを使用できるのは,ODBC接続でデータベースがHiRDB,ORACLE,VOS3 XDM/RD,VOS1 PDM II E2,VOSK RDB編成ファイルの場合だけです。ただし,VOS1 PDM II E2の場合は削除と変更を同時にできません。ROWIDを使用できないデータベースに対して指定された場合には,接続時にエラーとなります。

(29) UPEXCLUSIVE

機能

データを更新するときのデータベースへの排他モードを設定します。ここで指定した文字列は,DBPARTNER2 Clientが作成したSQLの最後に付加されます。排他モードについては,各データベースのマニュアルを参照してください。

使用制限

すべての接続形態で使用できます。ただし,CommuniNet接続の場合は,データベースがVOS3 XDM/RDの場合だけです。

指定例
UPEXCLUSIVE:WITH ROLLBACK