はじめに
このマニュアルは,データベースアクセスプログラムDBPARTNER2 Clientの使い方について説明したものです。
このマニュアルで説明するDBPARTNER2 Clientからアクセスできるサーバのデータベースを次に示します。
- UNIX,Windows関連のデータベース
-
HiRDB,ORACLE,SQL Server,Adaptive Server Anywhere
- VOS3,VOS1,VOSKのデータベース
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VOS3 XDM/RD E2,VOS3 XDM/SD E2,VOS3 PDM II,VOS3 PDM II E2,
VOS1 PDM II E2,VOS3 ACE3ユーザファイル,VOS1 ACE3ユーザファイル,
VOS1スプールファイル,VOSKスプールファイル,VOSK RDB編成ファイル,
VOS3 RDB1,VOS1 RDB1 E2
上記以外のデータベースにアクセスする場合,アクセス条件を設定するときの規則や使える機能は,各データベースに依存します。
このマニュアルでは,VOSK RDB編成ファイル,VOS3 ACE3ユーザファイル,VOS1 ACE3ユーザファイル,VOS1スプールファイル及びVOSKスプールファイルを,データベースとして説明します。
- DBPARTNER2の最新情報
-
次に示すアドレスで,DBPARTNER2の最新情報を参照できます。
http://www.hitachi.co.jp/soft/dbpart/
- 〈はじめにの構成〉
■ 対象読者
DBPARTNER2をクライアントPCに組み込んで業務処理をするシステム管理者とオペレータの方々を対象にしています。
Windowsの操作について知識があることを前提としています。さらに,データベースのサーバと接続するときには,サーバの環境に関する知識があることを前提としています。
■ マニュアルの構成
このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。
- 第1章 DBPARTNER2の紹介
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DBPARTNER2の特長とシステムの形態について説明しています。
- 第2章 環境の設定
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DBPARTNER2のインストール方法とセットアップ方法について説明しています。
- 第3章 DBPARTNER2の操作の概要
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DBPARTNER2の起動方法と終了方法,データベースにアクセスする操作の概要について説明しています。
- 第4章 データの抽出([抽出]メニュー)
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サーバ上のデータベースからデータを抽出する操作と,データを抽出するときに使える機能について説明しています。
- 第5章 データの更新([抽出]メニュー)
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サーバ上のデータベースから抽出したデータを更新する操作について説明しています。
- 第6章 定型業務の登録と実行([手順]メニュー)
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データを抽出するときの操作や設定内容を,ファイルに登録して実行する方法について説明しています。
- 第7章 オプション([ツール]メニュー)
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DBPARTNER2の画面操作で利用できるオプションについて説明しています。
- 第8章 列と条件を設定するときの規則
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列と条件を設定するときの規則について説明しています。また,サーバの種別や列の属性による抽出の制限事項についても説明しています。
- 第9章 定義([定義]メニュー)
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DBPARTNER2からデータベースへ表を定義する方法と,見出し辞書を編集する方法について説明しています。
- 第10章 トラブルが起こったときは
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DBPARTNER2にトラブルが起こったときの対処について説明しています。
- 第11章 メッセージの一覧
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DBPARTNER2とサーバのデータベースから出力されるメッセージの参照方法とメッセージの意味について説明しています。
- 付録A DBPARTNER2の予約語
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DBPARTNER2の予約語を一覧にして説明しています。
- 付録B ファイル出力するデータ形式のフォーマット
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ファイルへのデータ格納形式であるDAT形式とTEXT形式について説明しています。
- 付録C データベースとDBPARTNER2で使える機能の関係
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利用するデータベース別に使える機能について説明しています。
- 付録D DBPARTNER2の列属性
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DBPARTNER2の列属性とデータベースのデータ型との対応,及びその値の範囲について,接続形態ごと及びデータベースごとに示します。
- 付録E 見出し変更ツール
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見出し変更ツールの機能と使い方について説明しています。
- 付録F EUR連携
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DBPARTNER2から抽出したデータを帳票形式で出力する方法について説明しています。
- 付録G JP1連携機能
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JP1連携機能の概要と環境設定について説明しています。
- 付録H このマニュアルの参考情報
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このマニュアルを読むに当たっての参考情報について説明しています。
- 付録I 用語解説
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このマニュアルで使っている用語について説明しています。
■ 読書手順
このマニュアルは,利用目的に合わせて章を選んで参照できます。利用目的別にお読みいただくことをお勧めします。
■ マニュアルで使用する記号
全体で使用する記号
-
このマニュアル全体で使う記号を次のように定義します。
< >:文字キーを示します。
[ ]:メニューの名称やダイアログボックス又はダイアログボックス中のボタンを示します。
補足:操作や機能の補足説明を示します。
-
Windowsの[スタート]ボタンからメニューをたどって開く操作又はダイアログボックスのメニューを開く操作は,ハイフンでつないで表記します。
- (例)
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[スタート]ボタンから[プログラム]メニューの下の[DBPARTNER2]メニューを選ぶ操作は「[スタート]-[プログラム]-[DBPARTNER2]メニューを選ぶ」と表記します。
-
Windowsを組み込んだドライブやフォルダ名は,標準的な例で記述してあります。標準的な環境と異なるWindowsで使うときは,ドライブやフォルダ名をお使いになるWindowsの環境に読み替えてください。
図中で使用する記号
このマニュアルの図中に使う記号を次のように定義します。
条件式の文法で使用する記号
このマニュアルの条件式の説明で使う記号を次のように定義します。
記号 |
意味 |
---|---|
| ストローク |
横に並べられた複数の項目に対し,項目間の区切りを示し,「又は」の意味を示します。 (例) A|B|Cは,「A,B又はC」を意味します。 |
{ } 波括弧 |
この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択します。項目が縦に複数行にわたって記述されている場合は,そのうちの1行分を選択します。項目が並べられ,記号|で区切られている場合は,そのうちの一つを選択します。 (例) {A|B|C}では,「A,B又はCのどれかを指定する」ことを示しています。 |
〔 〕 きっ甲 |
この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを意味します。複数の項目が縦又は横に並べて記述されている場合には,すべてを省略するか,記号{ }と同じく,どれか一つを選択します。 (例) 〔A〕は「何も指定しない」か,「Aと指定する」ことを示します。〔B|C〕は「何も指定しない」か,「B又はCと指定する」ことを示します。 |
… リーダ |
記述が省略されていることを示します。この記号の直前に示された項目を繰り返し複数個指定できます。 (例) A,B,B,…は,「Aの後ろにBを必要個指定する」ことを示します。 |
_ 下線 |
括弧内のすべての項目を省略したときに,システムが仮定する値を示します。複数の項目のうち,1項目にだけ付けてあります。 (例) 〔A|B|C〕は,「A,B,Cのどれも指定しなかった場合,システムはCを指定したときと同じ処理をする」ことを示します。 |
《 》 二重角括弧 |
設定値を省略したときに,システムが仮定する値を示します。 (例) 《HiRDB》は,「値を省略すると,HiRDBという文字列が仮定される」ことを示します。 |
△ 白三角 |
空白を空けることを示します。 (例) EDIT△PANELは,EDITとPANELの間に一つ空白を空けることを示します。 |
△n 白三角 |
空白をn回以上繰り返して指定することを示します。 (例) NOT△2INは,NOTの後ろに二つ以上の空白を空けることを示します。 |
コマンドの変数指定で使用する記号
このマニュアルの条件式の変数指定で使う記号を次のように定義します。
記号 |
意味 |
---|---|
〈 〉 |
項目を記述するときに従わなければならない構文要素を示します。 |
■ このマニュアルで使用する構文要素
このマニュアルの文法説明で使用する構文要素の種類を次に示します。
種類 |
定義 |
---|---|
〈英字〉 |
A〜Z a〜z |
〈英大文字〉 |
A〜Z @ # \ |
〈英小文字〉 |
a〜z |
〈数字〉 |
0〜9 |
〈英数字〉 |
A〜Z a〜z 0〜9 |
〈カナ文字〉 |
ア〜ン ヲ カナ小文字 ゛ ゜ ー |
〈記号〉 |
! " # $ % & ‘ ’ ( ) + , ー . / : ; < = > @ [ ] ^ _ { }  ̄ タブ 空白 |