Hitachi

DABroker


1.2.4 分散トランザクション処理

TPBrokerのOTS(Object Transaction Services)機能,Java JTS機能を提供するトランザクションマネージャ(Java TM)を利用することで,DABrokerからトランザクションを制御することなく,複数異種のデータベースに対して,X/Open DTPモデルXAインタフェースを使用した分散トランザクションを実現できます。DABroker(64)ではJavaJTSを使用した分散トランザクション処理だけ使用できます。

〈この項の構成〉

(1) Java JTSを使った分散トランザクション処理

(a) Java JTSを使った分散トランザクション処理の概要

接続先が次のDBMSの場合,Java JTS機能を提供するトランザクションマネージャ(Java TM)を利用することで分散トランザクションを実現できます。

  • HiRDB

  • ORACLE

また,Java TMにトランザクションの制御を任せることで,DABrokerのデータベースアクセス処理と,Java TMと連携する他製品のリソースアクセス処理とを,一つのグローバルトランザクションとして同期制御できるようになります。複数異種の分散データベースへのアクセスの例を図1-4に示します。

図1‒4 複数異種の分散データベースへのアクセスの例(Java JTSを使った分散トランザクション処理)

[図データ]

(b) Java JTSを利用するまでの手順

Java JTSを使って分散トランザクション処理を実現するには,次の手順で準備しておく必要があります。各手順の詳細については,Java TMが提供するドキュメントを参照してください。

  • Java TMの環境設定

  • DBMSのXA接続環境設定

  • DABroker for Java Version 2とExtensionのJTA環境設定

  • JNDI環境設定

  • DABrokerの環境設定

  • Java TMの開始