DABroker
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- コマンド形式
- # dabdbtrc [-u ユーザID] [-p アプリケーションの名称]
- 機能
- DABrokerがデータベースに要求した処理,及びその処理に対するデータベースからの応答(アクセストレース)を表示します。
- なお,アクセストレースの取得は,DBMSに要求を出す直前及びDBMSから応答が返ってきた直後に,DABrokerが行っています。
- 使用できるユーザ
- DABrokerの管理ユーザ
- オプション
- 指定なし
- すべてのアプリケーションからの要求に対して行ったデータベースアクセストレースを表示します。
- -u ユーザID
- 指定したユーザIDを持つアプリケーションからの要求で行った,データベースアクセストレースを表示します。
- -p アプリケーションの名称
- 指定した名称のアプリケーションからの要求で行った,データベースアクセストレースを表示します。指定できる名称は次のとおりです。
| アプリケーションの種類 |
指定する名称 |
| DABroker関連製品で開発したアプリケーションからアクセスする場合 |
アプリケーションで設定した名称
(各DABroker関連マニュアル参照) |
DBPARTNER/Client又は
DBPARTNER/Webからアクセスする場合 |
DBPARTNER/Client又はDBPARTNER/Webの識別情報 |
- ここで入力した名称は,PAPNAMEに出力されます。
- 出力例
![[図データ]](FIGURE/ZU030400.GIF)
- UID=XXXXXXXX
- ユーザID
- PAPNAME=XXXXXXX
- アプリケーションを識別するための文字列が表示されます。表示される文字列は,-pオプションで指定できる名称です。
- DBNAME=XXXXXXX
- 接続先データベース
- 次のどれかが表示されます。
- HiRDB:HiRDB Version 7,HiRDB Version 8,HiRDB Version 9
- ORACLE7:Oracle10g,Oracle11g,Oracle12cでOracle Call Interface 7を使用
- ORACLE8i:Oracle10g,Oracle11g,Oracle12cでOracle Call Interface 8iを使用
- DBCSV:Database Connection Server
- DATE
- アクセスの発生日(年/月/日)
- TIME
- アクセスの発生時刻(時:分:秒.n)
- nはn/100秒を表します。
- EVT
- DABrokerがデータベースに要求した処理の内容
- 次のどれかが表示されます。
| EVTの表示 |
処 理 内 容 |
| CONNECT |
データベースと接続します。
分散トランザクション連携機能使用時は,データベースに対するアクセス要求ではなく,アプリケーションからのCONNECT要求に対応したイベントになります。 |
| PREPARE |
SQLの前処理をします。 |
| DESCRIBE |
前処理したSQLの情報を返します。 |
| DECLARE |
前処理したSELECTに対してカーソルを宣言します。 |
| OPEN |
カーソルを位置付けます。 |
| FETCH |
行を読み込んでカーソルを進めます。 |
| CLOSE |
カーソルを閉じます。 |
| EXECUTE |
前処理したSQLを実行します。 |
| COMMIT |
トランザクションを正常終了,更新を有効にします。 |
| ROLLBACK |
トランザクションを取り消し,更新を無効にします。 |
| DISCONNECT |
トランザクションを正常終了,切り離します。
分散トランザクション連携機能使用時は,データベースに対するアクセス要求ではなく,アプリケーションからのDISCONNECT要求に対応したイベントになります。 |
| CANCEL |
DBMSに対し,処理を中断します。 |
- データベースアクセストレース情報を任意に選択して出力することもできます。任意に選択して出力する場合は,DABroker動作環境定義ファイルに,データベースアクセストレース選択オプションの項目を設定する必要があります。データベースアクセストレース選択オプションについては,「6.4.1 データベースアクセストレース選択オプション」を参照してください。
- RETCODE
- DABrokerが要求した処理に対して,DBMSから返されるリターンコード
- 0:正常終了
- 0以外:異常終了又はメッセージ付きの正常終了
- なお,DABrokerからDBMSへの要求の送信を表す行では,RETCODEは空白になります。また,RDA Link for Gatewayの場合は,RETCODEは空白になります。
- INFORMATION
- Fetch時の行取得要求数及び取得結果の情報
- 「BLOCK COUNT(XXX)」の形式で出力されます。
- (SQL)
- アプリケーションから要求のあったSQLの内容。この項目は,必要に応じて表示されます。
- 注意事項
- アプリケーションからの要求量(SQL文)が多いほど,データベースアクセストレースのファイル容量も多くなります。トレースは,1レコード80バイトで表示されます。アプリケーションからの要求(SQL文)が多い場合は,折り返して表示します。データベースアクセストレースのファイル容量の目安として,概算式を次に示します。
- (概算式)
- {(アプリケーションからの要求(SQL長など)* 2) + 2 [ +↓(アプリケーションからの要求SQL長/73)↓-1] } * 80〔バイト〕
- 注 下線は,SQL長が73バイト以上の場合です。
- あらかじめ,この概算式で計算したサイズ以上のハードディスク容量を用意しておいてください。また,アプリケーションからの要求量が多いほど,トレース表示が終わるまでにも時間がかかります。御注意ください。
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