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付録A.1 グループとユーザの管理情報を格納するユーザ用RDエリアの算出

グループとユーザの管理情報を格納するために,次の管理用テーブルの格納領域を用意します。なお,インデックス設定はなしとします。

表A-1 グループとユーザの管理情報の管理テーブル

テーブル名 テーブルに格納する行の総数(件) 各列のデータ長の合計
(バイト)
列のデータ長の平均値
(バイト)
表に定義する列の総数(個)
テーブル1
登録するグループ数の最大値
1,070 0 7
テーブル2
登録するユーザ数の最大値
1,086 0 8
テーブル3
登録するユーザ数の最大値×10
302 0 4
テーブル4
10 295 0 4
テーブル5
1 35 0 2

注※
管理テーブルに可変長文字型の列がないため,0となっています。

管理テーブルを格納するユーザ用RDエリアの算出例を次に示します。

<この項の構成>
(1) 使用する計算式
(2) 算出例に使用する値
(3) 算出例
(4) create rdarea文の指定例

(1) 使用する計算式

マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 5.0 システム導入・設計ガイド」,「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 6 システム導入・設計ガイド」又は「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 7 システム導入・設計ガイド」に記載されている次に示す計算式を使用します。

(2) 算出例に使用する値

算出例に使用する値を次に示します。

表A-2 表(テーブル)の格納ページ数の計算で使用する値

変数 内容 代入先
a
表(テーブル)に格納する行の総数
テーブル1:200(件)
テーブル2:500(件)
テーブル3:5,000(件)
テーブル4:10(件)
テーブル5:1(件)
式2
式3
b
データ格納領域(ユーザ用RDエリア)のページ長
4,096(バイト)
式2
式3
c
create table文で指定する未使用領域の比率
30(%)
式2
di
各列のデータ長
表A-1の「各列のデータ長の合計(バイト)」の値
式2
ei
列のデータ長の平均値
なし
式3
f
表(テーブル)に定義する列の総数
表A-1の「表に定義する列の総数(個)」の値
式2
g
表(テーブル)を格納するデータ格納領域(ユーザ用RDエリア)のセグメントサイズ
10(ページ)
式1
h
create table文で指定するセグメント内の空きページ比率
10(%)
式1
n
列数
1
式1

表A-3 データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の総ページ数の計算で使用する値

変数 内容 代入先
a
データ格納領域(ユーザ用RDエリア)を構成するHiRDBファイル数
1(個)
式4
b
データ格納領域(ユーザ用RDエリア)のページ長
4,096(バイト)
式4
c
データ格納領域(ユーザ用RDエリア)に格納する表(テーブル)の総数
5(個)
式4
d
データ格納領域(ユーザ用RDエリア)に格納するインデックスの総数
0(個)
式4
e
表(テーブル)を格納するデータ格納領域(ユーザ用RDエリア)のセグメントサイズ
10(ページ)
式4
f
↓(b-20)/((↑e/32↑×8)+56)↓
式4
g
↑(250×b)/(256×f)↑×f
式4
Si
↑Ti/e↑
HiRDBファイルのセグメント数です。この値をcreate rdarea文のinitialに指定します。
式4
Ti
表(テーブル)の格納ページ数
式1〜3で求めます
式4

この算出例では,ユーザ用RDエリアの容量は4,689,920バイトとなります。

算出例を次に示します。

(3) 算出例

(a) 表(テーブル)の格納ページ数の計算

表(テーブル)の格納ページ数の計算方法を,テーブル1を例に説明します。

  1. 式2に列のデータ長を代入して計算
    P=↑200/(MIN(255,↓(↓(4096×(100-30))/100↓-48)
    /(1070+8+2×7)↓))↑
    =100(ページ)
  2. 式3の計算
    eiの値がないため,計算不要。
  3. 式1へ,式2と式3で求めた値を代入して,表(テーブル)の格納ページ数を計算
    表の格納ページ数(Ti)
    =↑((100+0)×10)/(10−↓(10×10)/100↓)↑=112(ページ)

テーブル1と同様に,各テーブルの格納ページ数を計算します。計算結果を次に示します。

表A-4 テーブルごとの格納ページ数

テーブル名 式2の計算結果
(ページ)
式3の計算結果 式1の計算結果
(ページ)
テーブル1
100
eiの値がないため,
計算不要。
 
 
 
112
テーブル2
250 278
テーブル3
625 695
テーブル4
2 3
テーブル5
1 2
(b) データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の総ページ数の計算
  1. 式4のf,g,Siの計算
    f=↓(4096-20)/((↑10/32↑×8)+56)↓=63
    g=↑(250×4096)/(256×63)↑×63=64×63=4032
    Si=↑1090/10↑=109
  2. 式4:データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の総ページ数の計算
    データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の総ページ数
    =(↑109/63↑+↑109/4032↑)+(112×10)+0+6×(1+1)+2
    ×↑20480/4096↑
    =3+1120+0+6×(1+1)+2×↑20480/4096↑
    =1145(ページ)
(c) データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の容量の計算
  1. 式5:データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の容量の計算
    データ格納領域(ユーザ用RDエリア)の容量=4096×1145
    =4,689,920(バイト)

(4) create rdarea文の指定例

create rdarea文の指定例を次に示します。

[図データ]