ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework アプリケーション開発ガイド
ここでは,カスタムアダプター作成時の留意事項について説明します。
カスタムアダプターのデータ送信APおよびデータ受信APは,次の方針で作成してください。
- 同一ストリームに対して複数回接続しないでください。
一つのストリームは,それぞれ1回だけ接続するようにしてください。
一つのSDPConnector型オブジェクトでは,同一のストリームに対して複数回接続できませんが,複数のSDPConnector型オブジェクトを使用すると,同一ストリームに複数回接続できます。しかし,複数回接続した場合,ストリームデータ処理エンジンのスループットが下がります。
- データ受信APの処理負荷に対して,クエリ結果データの出力ストリームへの出力頻度が高い場合は,次のどちらかの方法を使用して,データ受信APの通信コストを抑えてください。
- 複数のクエリ結果のポーリング方式での受信をgetAllメソッドで一括受信してください。これによって,データ転送の通信コストを抑えられます。
- データ受信APをSDPサーバと同一プロセスで動作するように,インプロセス連携カスタムアダプターとして作成してください。これによって,プロセス間通信に掛かる通信コストを抑えられます。
通信コストを抑えることで,出力ストリームキューのタプルの滞留を防止できるため,キューあふれ防止にもなります。
- クエリ結果の出力頻度が小さい場合は,データ受信APをSDPサーバと同一プロセスで動作するインプロセス連携カスタムアダプターとして作成して,データ受信をコールバック受信方式にすることをお勧めします。これによって,システムのCPU利用率を低減できます。
- RMI連携カスタムアダプターを作成する場合,mainメソッドは次のように宣言してください。
public static void main(String[])
RMI連携カスタムアダプター起動時に実行するコマンド(sdpstartap)では,メインクラスのmainメソッドが実行されます。
- RMI連携カスタムアダプターを作成する場合,アプリケーションの終了コードとして1は使用しないでください。
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