uCosminexus DocumentBroker Object Loader Version 3

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7.4 トレースログファイルの内容

ここでは,トレースログファイルの内容について説明します。

DocumentBroker Object Loader実行中の重要な保守情報はトレースログファイルに出力されます。このファイルは主にDocumentBroker Object Loaderの保守に使用します。

<この節の構成>
(1) トレースログファイルの出力形式
(2) 出力先ディレクトリ
(3) 出力ファイル名
(4) 切り替えファイル数の指定
(5) ファイルサイズの指定
(6) トレースの出力レベルの指定

(1) トレースログファイルの出力形式

トレースログファイルの出力形式を図7-1に示します。

図7-1 トレースログファイルの出力形式

[図データ]

トレースログの表示内容を表7-1に示します。

表7-1 トレースログの表示内容

項目 表示内容
行番号
yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss 実行日付および時刻
製品名称
pid プロセスID
tid スレッドID
message-id メッセージID
message(LANG=ja_JP.SJIS) メッセージ

(2) 出力先ディレクトリ

トレースフログファイルは,UNIXの場合は環境変数「_HIEDMS_TRACE_DIR」,Windowsの場合は環境変数ファイルのパラメタ「_HIEDMS_TRACE_DIR」にフルパス形式で指定したディレクトリに出力されます。デフォルトの出力先ディレクトリは,次のとおりです。

トレースログファイルの出力先ディレクトリ
UNIXの場合
  • $OBJLOADERDIR/spool/loader
  • $OBJLOADERDIR/spool/loader/export(オブジェクトエクスポートの場合)
Windowsの場合
  • (DocumentBroker Object Loaderのインストールディレクトリ)\spool\loader
  • (DocumentBroker Object Loaderのインストールディレクトリ)\spool\loader\export(オブジェクトエクスポートの場合)
注意事項
「_HIEDMS_TRACE_DIR」に指定する出力先ディレクトリは相対パス指定はできません。ただし,指定が「.」のときだけ,カレントディレクトリの指定であるとみなします。

(3) 出力ファイル名

トレースログファイルの出力ファイル名は,環境変数(UNIXの場合)および環境変数ファイルのパラメタ(Windowsの場合)に指定できません。次のファイル名の形式で出力されます。

トレースログファイルの出力ファイル名
EDMRasTrace"PID"_"NO".log
(PID:プロセスID,NO:ファイル番号)

(4) 切り替えファイル数の指定

トレースの出力情報がトレースファイルのサイズの上限を超えた場合に,出力先を切り替えるファイルの数を指定できます。UNIXの場合は環境変数「_HIEDMS_TRACE_NUM」,Windowsの場合は環境変数ファイルのパラメタ「_HIEDMS_TRACE_NUM」に,切り替えることができるファイルの数を2〜16の値で指定します。デフォルトは2です。

トレースの出力処理で切り替ファイルの数だけファイルが切り替わると,そのあとは最初に使用したファイルから順に上書きされ再利用されます。

(5) ファイルサイズの指定

トレースを出力するファイルのサイズを,UNIXの場合は環境変数「_HIEDMS_TRACE_SIZE」,Windowsの場合は環境変数ファイルのパラメタ「_HIEDMS_TRACE_SIZE」に4096〜2147483647(バイト)の値で指定します。デフォルトは1048576(1メガバイト)です。

(6) トレースの出力レベルの指定

トレースの出力レベルを変更できます。UNIXの場合は環境変数「_HIEDMS_TRACE_LEVEL」,Windowsの場合は環境変数ファイルのパラメタ「_HIEDMS_TRACE_LEVEL」にトレースレベルを指定します。デフォルトは10です。トレースレベルと出力情報を表7-2に示します。

表7-2 トレースレベルと出力情報

トレースレベル 出力情報
0 エラー情報
サーバの開始/終了
10(デフォルト) トレースレベルが0の場合に出力される情報
ユーザインターフェースの情報
他プログラムとのインターフェースの情報
データベースへの接続/切断