uCosminexus DocumentBroker Object Loader Version 3
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オブジェクトローダ入力データファイルの文字コード種別は,文書空間で使用する文字コード種別またはASCIIコードです。
文字コード種別としてUTF-8を使用する場合,ファイルにはBOMを付けません。
処理対象のオブジェクト指定ファイルの条件式をコメントとして出力します。
表5-8 入力データファイルのカラム
| カラム位置 | カラム名 | 説明 |
|---|---|---|
| 1カラム目 | コマンドカラム | 作成コマンド名を出力する。 |
| 2カラム目 | ラベルカラム | ラベル名を出力する。 |
| 3カラム目 | クラス名カラム | 出力するオブジェクトのクラス名を出力する。 |
| 4カラム目以降 | プロパティ値カラム | 出力するオブジェクトのプロパティ値をDataMappingセクションの指定に従って出力する。 |
オブジェクトエクスポートがコマンドカラムに出力するコマンドの一覧を次に示します。
表5-9 作成されるコマンド一覧
| 生成コマンド名 | 説明 |
|---|---|
| CREATE_RFCT | コンテナを作成する。 |
| CREATE_DOC | 文書を作成する。 |
| CREATE_VRDOC | バージョン付き文書を作成する。 |
| CREATE_DATA | 独立オブジェクトを作成する。 |
| CREATE_VARRAY | structサブクラスを作成する。 |
| CREATE_VRCV | 構成管理の対象のバージョン付き文書を作成する。 |
| CREATE_CV | 構成管理コンテナを作成する。 |
表5-10 文字列データの格納と出力結果
| 格納内容 | 出力結果 |
|---|---|
| 0x00△△ | "0x00△△" |
| A0x00△ | "A0x00△" |
| "0x00" | """0x00""" |
| 0x09△△ (TAB) |
"0x09△△" |
| NULL | 出力なし |
| 空文字(長さ0バイトの文字列) | "0x00" |
| 0x00 | "0x00" |
表5-11 作成コマンドとDataMappingセクションに指定するプロパティ(1/4)
| プロパティ種別 | ユーザ定義 | システム定義(**PROP_x**のxの部分) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作成コマンド (CREATE_は省略) |
CT | RTYPE | CTYPE | DCR | DOC_CLASS | OBJECT | |
| RFCT | ○ | × | × | × | ○ | × | × |
| DOC | ○ | ● | ● | ○ | ○ | × | × |
| VRDOC | ○ | ● | ● | ○ | ○ | ● | × |
| DATA | ○ | × | × | × | × | × | × |
| VARRAY | ○ | × | × | × | × | × | ● |
| VRCV | ○ | × | × | × | ○ | × | × |
| CV | ○ | × | × | × | ○ | × | × |
表5-12 作成コマンドとDataMappingセクションに指定するプロパティ(2/4)
| プロパティ種別 | システム定義(**PROP_x**のxの部分) | ||
|---|---|---|---|
| 作成コマンド (CREATE_は省略) |
VTMODE | CV_CLASS | VCR |
| RFCT | × | × | × |
| DOC | × | × | × |
| VRDOC | × | × | × |
| DATA | × | × | × |
| VARRAY | × | × | × |
| VRCV | × | ● | × |
| CV | ○※ | × | ○ |
注※ **PROP_VCR**プロパティが,DataMappingセクションに指定されているときに指定できます。**PROP_VCR**プロパティが,DataMappingセクションに指定されていない場合,エラーメッセージ(KMBV11049-E)を出力して処理を終了します。
表5-13 作成コマンドとDataMappingセクションに指定するプロパティ(3/4)
| プロパティ種別 | システム定義(**PROP_x**のxの部分) | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 作成コマンド (CREATE_は省略) |
ACL_OID | ACL_GID | ACL_OFLAG | ACL_GFLAG | ACL_EFLAG |
| RFCT | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
| DOC | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
| VRDOC | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
| DATA | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
| VARRAY | × | × | × | × | × |
| VRCV | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
| CV | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
表5-14 作成コマンドとDataMappingセクションに指定するプロパティ(4/4)
| プロパティ種別 | システム定義(**PROP_x**のxの部分) | ||
|---|---|---|---|
| 作成コマンド (CREATE_は省略) |
XML_MAP | XML_INDEX | PARSE_LEVEL |
| RFCT | × | × | × |
| DOC | ○ | ○ | ○ |
| VRDOC | ○ | ○ | ○ |
| DATA | × | × | × |
| VARRAY | × | × | × |
| VRCV | × | × | × |
| CV | × | × | × |
注 XML文書の登録時,プロパティマッピングおよび構造指定全文検索ファイルの登録のどちらか,または両方を実行する場合,**PROP_XML_MAP**プロパティ,**PROP_XML_INDEX**プロパティおよび**PROP_PARSE_LEVEL**プロパティは,必ず三つ一組で制御ファイルに記述してください。一つまたは二つだけを指定した場合,エラーメッセージ(KMBV11049-E)を出力して,処理を終了します。
表5-15 システム定義プロパティの出力内容
| システム定義プロパティ | 出力内容 |
|---|---|
| **PROP_DCR** | DCRを利用してリンクしている親コンテナをラベル名で出力する。 DataMappingで指定されていて実際のリンクが存在しない場合はエラーメッセージを出力する。DataMappingで指定されていないが,実際にリンクが存在する場合はDCRプロパティ値を出力せず,リンク先のオブジェクトも出力しない。 |
| **PROP_CT** | RetrievalNameプロパティに格納されている文字列の前に制御ファイルのExportセクションに定義されているパス名+生成したユニークな文字列を付加した文字列をプロパティ値として出力する。 |
| **PROP_RTYPE** | Renditionオブジェクトに保持されているRenditionType(コンテントの表現形式を表す文字列)を出力する。 |
| **PROP_CTYPE** | ContentTransferまたはContentReferenceオブジェクトに保持されているコンポーネントタイプ(コンテントを識別する文字列)を出力する。 |
| **PROP_DOC_CLASS** | 文書登録のためのオブジェクトを定義ファイルに定義した置き換え文字で出力する。 |
| **PROP_OBJECT** | 別表に登録するVariableArray型のプロパティを持つオブジェクトのラベル名を出力する。 |
| **PROP_VTMODE** | 包含するオブジェクトの最新バージョンをトレースするモードを出力する(VTModeプロパティ)。
|
| **PROP_CV_CLASS** | バージョン付き構成管理コンテナを作成するためのContainerVersionオブジェクトを,定義ファイルに定義した置き換え文字で出力する。 |
| **PROP_VCR** | VersionTraceableContainmentRelationshipオブジェクトを使用して構成管理コンテナに関連づけられているバージョン付き文書をラベル名で出力する。DataMappingで指定されたリンクが存在しない場合はエラーメッセージを出力する。DataMappingで指定されていないが,実際にはリンクが存在する場合は**PROP_VCR**プロパティの値を出力しない。また,リンク先のオブジェクトも出力しない。 |
| **PROP_ACL_OID** | オブジェクトの所有者を出力する。 |
| **PROP_ACL_GID** | オブジェクトのグループを出力する(NULL値の場合は,「,,」を出力する)。 |
| **PROP_ACL_OFLAG** | アクセス制御フラグ(ACFlag)の所有者のパーミッションを出力する。 |
| **PROP_ACL_GFLAG** | アクセス制御フラグ(ACFlag)のグループのパーミッションを出力する。 |
| **PROP_ACL_EFLAG** | アクセス制御フラグ(ACFlag)の全ユーザのパーミッションを出力する。 |
| **PROP_XML_MAP** | プロパティマッピングを行うかどうかを指定するコードを出力する。 ["NP"](固定値) |
| **PROP_XML_INDEX** | インデクスファイルを作成するかどうかを指定するコードを出力する。
|
| **PROP_PARSE_LEVEL** | XML文書の構文解析レベルを出力する。 「,0,」(固定値) |
表5-16 出力するパーミッション文字列
| パーミッション文字列 | パーミッション |
|---|---|
| PRIM_READ_PROPS | 基本プロパティ参照権 |
| PRIM_WRITE_PROPS | 基本プロパティ更新権 |
| PRIM_READ_CONTENTS | 基本コンテント参照権 |
| PRIM_WRITE_CONTENTS | 基本コンテント更新権 |
| PRIM_LINK | 基本リンク権 |
| PRIM_VERSION | 基本バージョン権 |
| PRIM_DELETE | 基本削除権 |
| NONE | 権限なし |
| FULL_CONTROL | フルコントロール |
オブジェクトローダ入力データの行は,制御ファイルのControlセクションのRecordSeparatorエントリで指定された文字を行の区切り文字として,データを切り出して出力します。
オブジェクトローダ入力データファイルへの出力時にEレベルのエラーが発生した場合は,出力途中のオブジェクトローダ入力データファイルを削除します。出力途中のオブジェクトローダ入力データファイルは作成されません。
オブジェクト指定ファイルに,一つの条件式に該当するオブジェクトが少なくなるような条件式を記述しておくと,オブジェクトエクスポートの出力量を複数回に分割できます。このように指定しておくことによって,オブジェクトローダ入力データファイルの作成に失敗したときのリカバリ作業(再実行で作成する範囲)を少なくすることができます。
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