uCosminexus DocumentBroker Version 3 Standard GUI 操作ガイド
ここでは,DocumentBroker Standard GUIでの文書の公開について説明します。
文書を公開する操作を実行するユーザの種類と,その役割を次に示します。
文書を公開する操作ごとに,実行できるユーザを次の表に示します。
表1-4 文書を公開する操作を実行できるユーザ
項番 | 操作 | 実行できるユーザ |
---|---|---|
1 | ルートを定義する | ルート作成者 |
2 | 案件に対して公開する文書を登録し,メンバを設定する | 案件作成者 |
3 | 審査・承認を依頼する | 案件作成者 |
4 | 審査・承認する,または却下する | 審査・承認者 |
5 | 文書を修正する |
|
6 | 審査・承認の履歴を確認する |
|
7 | 公開された文書の原本性を検証する |
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8 | 公開された文書を改訂する |
|
9 | 公開された文書を分岐させる |
|
10 | ルートのアクセス権を更新する | ルート作成者 |
11 | ルートを削除する | ルート作成者 |
12 | 案件を削除する | 案件作成者 |
DocumentBroker Standard GUIでの文書の公開は,案件によって管理されます。案件には,次のような内容を設定します。
文書を公開する流れを次の図に示します。
図1-15 文書を公開する流れ
文書を公開するときの審査・承認処理の流れについて説明します。
審査・承認の流れは次のとおりです。
審査・承認処理の流れを次の図に示します。
図1-16 審査・承認処理の流れ
ルート定義の最後は,必ず承認者を設定します。
審査・承認者が審査・承認を却下すると,案件は作成者に戻ります。案件作成者は,案件を修正して,再度審査・承認を依頼します。
案件の停滞を防ぐために,案件を処理すると,次の審査・承認者や,案件作成者に対して,メールを自動的に送信できます。
なお,メールを送信しない運用もできます。審査・承認時にメールを送信するかどうかの設定の詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 Standard GUI システム導入・運用ガイド」を参照してください。
自動的に送信されるメールの種類を次の表に示します。
項番 | メールが送信されるタイミング | メールを受信するユーザ | 説明 |
---|---|---|---|
1 | 案件の審査・承認を依頼したとき | 最初の審査・承認者 | 案件作成者が審査・承認を依頼すると,最初の審査・承認者に対して,審査・承認依頼が通知されます。 |
2 | 案件が審査・承認されたとき | 次の審査・承認者 | 次の審査・承認者がいる場合に,審査・承認者が審査・承認すると,次の審査・承認者に対して,審査・承認依頼が通知されます。 |
3 | 案件が最終承認されたとき | 案件作成者 | 最終承認者が承認すると,案件作成者に対して,案件が最終承認されたことが通知されます。 |
4 | 案件が却下されたとき | 案件作成者 | 審査・承認者が却下すると,案件作成者に対して,案件が却下されたことが通知されます。 |
『誰が,いつ承認した文書か』を証明するために,審査・承認が完了した文書に対して電子署名,またはタイムスタンプを付与できます。
電子署名やタイムスタンプを付与するためには,ユーザのPCにProofboxLibraryクライアント 01-30をインストールし,設定しておいてください。ProofboxLibraryクライアント 01-30のインストール方法,および設定方法については,ProofboxLibraryのマニュアルを参照してください。
なお,電子署名やタイムスタンプを付与しない運用もできます。電子署名,またはタイムスタンプを利用するかどうかの設定の詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 Standard GUI システム導入・運用ガイド」を参照してください。
利用できる電子署名の種類を次の表に示します。
項番 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
1 | 標準的な署名 | 署名をする証明書の有効期間内で真正性を保てる署名です。 |
2 | ヒステリシス署名 | 標準的な署名に比べて,真正性を長期間保てる署名です。 |
ヒステリシス署名を利用する場合,電子署名の真正性を保つために,定期的に信頼ポイントを作成してください。信頼ポイントの作成は,システム管理者によって定義されたユーザだけが実行できます。信頼ポイントを作成するタイミングや運用の詳細については,ProofboxLibraryのマニュアルを参照してください。
公開文書が改ざんされていないことを確かめるために,公開文書に対して付与された電子署名,またはタイムスタンプから,原本性を検証できます。
公開文書の内容を修正するために,すでに公開されている文書を基に案件を作成できます。案件の審査・承認が完了し,公開開始日になると,修正前の文書の新しいバージョンとして公開されます。
このように,すでに公開されている文書の内容を修正し,審査・承認を経て新しいバージョンとして公開することを,公開文書を改訂するといいます。
公開文書を改訂する流れを次の図に示します。
図1-17 公開文書を改訂する流れ
すでに公開されている文書を修正し,審査・承認を経て,別の文書として公開することを,公開文書を分岐させるといいます。
公開文書を分岐させることができるかどうかは,システム管理者が設定できます。
公開文書を分岐させる流れは,公開文書を改訂する場合と同じです。ただし,審査・承認が終わると,分岐前の文書とは別の文書として公開されます。
審査・承認完了後の文書の公開開始日,または公開終了日を変更できます。
公開開始日,または公開終了日は,システム管理者だけが変更できます。
文書の公開状態,および前後のバージョンの公開文書の有無によって,公開開始日,または公開終了日に指定できる日付の範囲が異なります。公開開始日,または公開終了日に指定できる日付の範囲について,次の表に示します。
表1-7 公開開始日または公開終了日に指定できる日付の範囲
文書の公開状態 | 前後のバージョンの公開文書 | 指定できる日付の範囲 | |
---|---|---|---|
公開開始日 | 公開終了日 | ||
公開中または公開待ち | あり(前バージョン) | 前バージョンの公開文書の公開終了日以降 | - |
あり(次バージョン) | - | 次バージョンの公開文書の公開開始日の1日前まで | |
なし | - | - | |
公開終了 | あり(次バージョン) | × | 次バージョンの公開文書の公開開始日の1日前まで |
なし | × | - |
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