Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド
マルチホームホストでスマートエージェントに使用させたい各インタフェースのインタフェース情報を,localaddrファイルに指定できます。localaddrファイルの別々の行に,各インタフェースの情報(ホストのIPアドレス,サブネットマスク,およびブロードキャストアドレス)を指定します。デフォルトでは,Borland Enterprise Server VisiBrokerはVBROKER_ADMディレクトリのlocaladdrファイルを探索します。このファイルをポイントするようにOSAGENT_LOCAL_FILE環境変数を設定することによって,この位置を変更できます。このファイルの「#」で始まる行は,コメントとみなされて無視されます。コードサンプル12-4に,前述のマルチホームホストのlocaladdrファイルの内容を示します。
#entries of format <address> <subnet_mask> <broadcast address> 199.10.9.5 255.255.255.0 199.10.9.255 101.10.2.6 255.255.255.0 101.10.2.255
スマートエージェントは,UNIXを実行するマルチホームホストで自動的に自身を構成できますが,localaddrファイルを使用して,ホストに含まれているインタフェースを明示的に指定できます。次のコマンドを使用して,UNIXホストの使用できるすべてのインタフェース値を表示できます。コマンドの詳細は各OSのマニュアルを参照してください。
prompt> ifconfig -a
lo0: flags=849<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST> mtu 8232 inet 127.0.0.1 netmask ff000000 le0: flags=863 <UP,BROADCAST,NOTRAILERS,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 inet 199.10.9.5 netmask ffffff00 broadcast 199.10.9.255 le1: flags=863 <UP,BROADCAST,NOTRAILERS,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 inet 101.10.2.6 netmask ffffff00 broadcast 101.10.2.255
Windowsを実行するホストの場合,スマートエージェントが自動的に自身を構成できないため,マルチホームホストではlocaladdrファイルを使用する必要があります。ネットワーク制御パネルでTCP/IPプロトコルプロパティにアクセスすることによって,このファイルの適切な値を取得できます。ホストがWindowsを実行している場合,ipconfigコマンドが必要な値を提供します。このコマンドは次のように実行してください。
prompt> ipconfig
このコマンドによる出力は,次のようになります。
Ethernet adapter El59x1: IP Address..........:199.10.9.5 Subnet Mask ........:255.255.255.0 Default Gateway ....:199.10.9.1 Ethernet adapter Elnk32: IP Address.........:101.10.2.6 Subnet Mask .......:255.255.255.0 Default Gateway ...:101.10.2.1
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