Hitachi Web Server

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3.4.2 一般ユーザアカウントによる運用

Hitachi Web Serverをサービスとして実行する場合のユーザアカウントは,インストール時点では"LocalSystem"です。Hitachi Web Serverは,CGIプログラム,API接続モジュールを含め,このユーザアカウントで実行されます。

ここでは,さまざまな権限が与えられたグループには所属しないで,Webサーバの動作に必要な権限だけが設定された一般ユーザアカウントで運用する方法について説明します。

<この項の構成>
(1) 一般ユーザアカウントの作成
(2) ユーザ権利の割り当て
(3) サービスのログオンアカウントの変更
(4) ディレクトリおよびファイルのアクセス権限の設定
(5) サービスの起動
(6) 注意事項

(1) 一般ユーザアカウントの作成

Hitachi Web Serverサービスを起動する一般ユーザアカウントを作成する方法について説明します。

一般ユーザアカウントの作成方法
  1. コントロールパネルから[管理ツール]−[コンピュータの管理]を開きます。
  2. [コンピュータの管理]−[システムツール]−[ローカルユーザーとグループ]−[ユーザー]を開きます。
  3. 操作メニューから[新しいユーザー]を選択し,必要事項を入力します。
    パスワードは必ず入力してください。

新規作成した一般ユーザアカウントは,デフォルトではグループの設定が付加されています。次の手順に従って,グループの設定を削除してください。

グループの設定の削除方法
  1. コントロールパネルから[管理ツール]−[コンピュータの管理]を開きます。
  2. [コンピュータの管理]−[システムツール]−[ローカルユーザーとグループ]−[ユーザー]を開きます。
  3. 新規作成したユーザの[プロパティ]を開き,[所属するグループ]タブを表示します。
  4. 登録されているグループを削除します。

(2) ユーザ権利の割り当て

新規作成した一般ユーザアカウントに,ユーザ権利を割り当てる方法について説明します。

ユーザ権利の割り当て方法
  1. コントロールパネルから[管理ツール]−[ローカルセキュリティポリシー]を開きます。
  2. [セキュリティの設定]−[ローカルポリシー]−[ユーザー権利の割り当て]を開きます。
  3. [サービスとしてログオン]をダブルクリックして開きます。
  4. 「ユーザーまたはグループの追加」ボタンで該当するユーザアカウントを追加します。

[サービスとしてログオン]の権限を明示的に設定しない場合でも,サービスのログオンアカウントを変更した一般ユーザアカウントには,権限が自動的に付加されます。サービスのログオンアカウントの変更については,「(3) サービスのログオンアカウントの変更」を参照してください。

(3) サービスのログオンアカウントの変更

Hitachi Web Serverサービスのログオンアカウントを一般ユーザアカウントに変更する方法について説明します。

サービスのログオンアカウントの変更方法
  1. コントロールパネルから[管理ツール]−[サービス]を開きます。
  2. Hitachi Web Serverの[プロパティ]−[ログオン]タブを開きます。
  3. 「アカウント」ラジオボタンを選択し,一般ユーザアカウントを設定します。このとき,「(1) 一般ユーザアカウントの作成」で設定したパスワードを正しく入力してください。また,パスワードを無期限にするかどうかを指定してください。

(4) ディレクトリおよびファイルのアクセス権限の設定

Hitachi Web Serverがアクセスするディレクトリおよびファイルのアクセス権限に,作成した一般ユーザアカウントのフルコントロール権限を追加してください。

(5) サービスの起動

サービス起動権限を持つユーザアカウントでHitachi Web Serverサービスを起動してください。一般ユーザアカウントには,サービス起動権限はありません。

(6) 注意事項

hwstraceinfoユティリティを使用する場合は,「(3) サービスのログオンアカウントの変更」で指定した一般ユーザアカウントで実行してください。Administrators権限を持つユーザアカウントでは実行できません。なお,Windows 7,Windows Vista,Windows Server 2008 R2およびWindows Server 2008の場合は,hwstraceinfo.exe.manifestファイルを一時的に別名で保存してから,「(3) サービスのログオンアカウントの変更」で指定した一般ユーザアカウントで実行してください。hwstraceinfoユティリティを実行したあと,hwstraceinfo.exe.manifestファイル名を元に戻してください。