JP1/ServerConductor/Deployment Manager

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3.3.1 情報ファイル(パラメータファイル)大量作成アシスト

<この項の構成>
(1) 情報ファイルの作成(Windows)

(1) 情報ファイルの作成(Windows)

情報ファイルを大量に作成する方法を説明します。

  1. 大量の情報ファイルを作成する元となる情報ファイル(セットアップパラメータファイル)を用意します。

    【ヒント】
    セットアップパラメータファイルの作成方法は,「2.1.1(3) セットアップパラメータファイルの作成」を参照してください。
  2. 「イメージビルダー」→「セットアップパラメータファイルの作成」→「作成パラメータ選択」→「Windowsパラメータファイル」を選択し,「セットアップパラメータファイルの作成」画面の「オプション」メニューから,「情報ファイル大量作成アシスト」の「情報ファイルCSV形式出力」を選択します。「ファイルを開く」画面が表示されます。
  3. 「ファイルを開く」画面で,1.で用意したパラメータファイルを指定します。

    [図データ]

    「ファイル指定」画面が表示されます。
  4. 保存するCSVファイル名を指定して,「OK」ボタンをクリックします。CSV形式の情報ファイルが作成されます。作成されたファイルは,<共有フォルダ(C:\Deploy)>\AnsFile\Unattend\csv 配下に格納されます。

    【ヒント】
    ここで作成したパラメータファイルは,以降「雛形ファイル」と呼びます。
  5. 4.で作成されたファイルを編集します。<共有フォルダ(C:\Deploy)>\AnsFile\Unattend\csv 配下から4.で作成したCSVファイルを開きます。
    CSVファイルの各行は以下のようになっています。
    • 1行目
      雛形ファイルの基となるファイルの名称
    • 2行目
      大量作成時に指定できるパラメータファイルの各項目
    • 3行目
      雛形ファイルの基となるファイルで指定されていたパラメータ
    • 4行目以降
      大量作成を行うために,2行目の項目に対して入力を行います。1行につき,一つのパラメータファイルに対応します。

    【重要!】
    1行目から3行目までは変更を行わないでください。変更を行った場合,そのCSVファイルを使用して大量作成ができません。
  6. CSVファイルの編集を行います。4行目以降を以下の表に従って入力してください。

    【重要!】
    • テキストファイルで編集を行う場合,各項目は「,」で区切られていますので,2行目と4行目以降を対応させて入力を行ってください。
    • CSVファイルの4行目以降を編集するときは,項目の前後に空白をいれないでください。また,各項目に「,」「"」を入力しないでください。正常にパラメータファイルが作成されない場合があります。
    • 4行目の各項目の形式は,表に指定がない場合は「2.1.1(3) セットアップパラメータファイルの作成」に従ってください。表に指定がある場合は大文字,小文字も正確に入力してください。
    • コンピュータ名の入力は必須です。
    • 各LANボードに対するDNS/WINSは,雛形ファイルの基となるファイルの各LANボードに設定しているDNS/WINSと対応します。
      雛形ファイルの基となるファイルの作成に使用したダイアログの「プロトコルの設定」画面の「追加するプロトコルの一覧」ボックスにはLANボードの数だけインターネットプロトコル(TCP/IP)が追加されています。DNS/WINSの設定は,この上から順に表のLANボード1,LANボード2,LANボード3,LANボード4と対応します。たとえば対応は以下のようになります。

      [図データ]

      2行目の項目 4行目以降の入力項目の説明 4行目以降の項目が空白の場合,9.で大量作成を行ったときの取り扱い
      コンピュータ名 コンピュータ名を入力する。 エラーとなる。入力必須。
      MACアドレス(ディスク複製用の場合だけ項目を表示) コンピュータのMACアドレスを入力する。 エラーとなる。入力必須。
      使用者名 使用するユーザー名を入力する。 雛形ファイルの3行目のパラメータと同じとする。
      会社名 会社名を入力する。 雛形ファイルの3行目のパラメータと同じとする。
      プロダクトキー プロダクトキーを入力する。 雛形ファイルの3行目のパラメータと同じとする。
      管理者権限(Administrator)のパスワード 管理者(Adminstrator)権限のパスワードを平文で入力する。 雛形ファイルの3行目のパラメータと同じとする。
      ワークグループ ワークグループ名を入力する。ただし,ワークグループの入力を行ったとき「ドメイン」,「ドメイン参加アカウント名」,「ドメイン参加アカウントのパスワード」を入力するとパラメータファイル作成時にエラーとなる。 「ドメイン」に入力が行われていない場合は,雛形ファイルの3行目のパラメータと同じとする。
      ドメイン ドメイン名を入力する。ただし,ドメインの入力を行ったとき「ワークグループ」を入力するとパラメータファイル作成時にエラーとなる。 「ワークグループ」に入力が行われていない場合は,雛形ファイルの3行目のパラメータと同じとする。
      ドメイン参加アカウント名 ドメイン参加アカウント名を入力する。ただし,ドメインの入力を行ったとき「ワークグループ」を入力するとパラメータファイル作成時にエラーとなる。 「ワークグループ」,「ドメイン」,「ドメインのアカウント名」が入力されていない場合は,雛形ファイルの3行目のパラメータと同じとする。
      ドメイン参加アカウントのパスワード ドメイン参加アカウントのパスワードを平文で入力する。ただし,ドメインの入力を行ったとき「ワークグループ」を入力するとパラメータファイル作成時にエラーとなる。 「ワークグループ」,「ドメイン」,「ドメインのアカウント名」,「ドメインアカウントのパスワード」が入力されていない場合は,雛形ファイルの3行目のパラメータと同じとする。
      NIC1 一つ目のLANボードを入力する。NICを指定する場合はMACアドレスを入力し,指定しない場合は「AutoDetect」と入力する。 「AutoDetect1」と設定され,NIC1のIPアドレスは“IPアドレスを自動的に取得する”となる。IPアドレス1(NIC1)〜 metric4(NIC1)の値は反映されない。
      IPアドレス1(NIC1) LANボード1の一つ目のIPアドレスを入力する。自動的に取得する場合は「DHCP」と入力する。 “IPアドレスを自動的に取得する”に設定される。SubnetMask1(NIC1)〜SubnetMask4(NIC1)の値は反映されない。
      SubnetMask1(NIC1) LANボード1の一つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス1(NIC1)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      IPアドレス2(NIC1) LANボード1の二つ目のIPアドレスを入力する。 設定なしとする。
      SubnetMask2(NIC1) LANボード1の二つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス2(NIC1)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      IPアドレス3(NIC1) LANボード1の三つ目のIPアドレスを入力する。 設定なしとする。
      SubnetMask3(NIC1) LANボード1の三つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス3(NIC1)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      IPアドレス4(NIC1) LANボード1の四つ目のIPアドレスを入力する。 設定なしとする。
      SubnetMask4(NIC1) LANボード1の四つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス4(NIC1)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      Gateway1(NIC1) LANボード1の一つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric1(NIC1) LANボード1の一つ目のメトリックを入力する。 Gateway1(NIC1)が入力されている場合だけ1とする。
      Gateway2(NIC1) LANボード1の二つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric2(NIC1) LANボード1の二つ目のメトリックを入力する。 Gateway2(NIC1)が入力されている場合だけ1とする。
      Gateway3(NIC1) LANボード1の三つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric3(NIC1) LANボード1の三つ目のメトリックを入力する。 Gateway3(NIC1)が入力されている場合だけ1とする。
      Gatewa4(NIC1) LANボード1の四つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric4(NIC1) LANボード1の四つ目のメトリックを入力する。 Gateway4(NIC1)が入力されている場合だけ1とする。
      NIC2 二つ目のLANボードのMACアドレスまたは,「AutoDetect」と入力する。 設定なしとする。IPアドレス1(NIC2)〜metric4(NIC2)の値は反映されない。
      IPアドレス1(NIC2) LANボード2が設定されている場合,LANボード2の一つ目のIPアドレスを入力する。自動的に取得する場合は「DHCP」と入力する。 “IPアドレスを自動的に取得する”に設定される。SubnetMask 1(NIC2)〜SubnetMask4(NIC2)の値は反映されない。
      SubnetMask1(NIC2) LANボード2の一つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス1(NIC2)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      IPアドレス2(NIC2) LANボード2の二つ目のIPアドレスを入力する。 設定なしとする。
      SubnetMask2(NIC2) LANボード2の二つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス2(NIC2)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      IPアドレス3(NIC2) LANボード2の三つ目のIPアドレスを入力する。 設定なしとする。
      SubnetMask3(NIC2) LANボード2の三つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス3(NIC2)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      IPアドレス4(NIC2) LANボード2の四つ目のIPアドレスを入力する。 設定なしとする。
      SubnetMask4(NIC2) LANボード2の四つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス4(NIC2)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      Gateway1(NIC2) LANボード2の一つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric1(NIC2) LANボード2の一つ目のメトリックを入力する。 Gatewa1(NIC2)が入力されている場合だけ1とする。
      Gateway2(NIC2) LANボード2の二つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric2(NIC2) LANボード2の二つ目のメトリックを入力する。 Gateway2(NIC2)が入力されている場合だけ1とする。
      Gateway3(NIC2) LANボード2の三つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric3(NIC2) LANボード2の三つ目のメトリックを入力する。 Gatewa3(NIC2)が入力されている場合だけ1とする。
      Gatewa4(NIC2) LANボード2の四つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric4(NIC2) LANボード2の四つ目のメトリックを入力する。 Gateway4(NIC2)が入力されている場合だけ1とする。
      NIC3 三つ目のLANボードのMACアドレス,または「AutoDetect」と入力する。 設定なしとするIPアドレス1(NIC3)〜metric4(NIC3)の値は反映されない。
      IPアドレス1(NIC3) LANボード3が設定されている場合,LANボード3の一つ目のIPアドレスを入力する。自動的に取得する場合は「DHCP」と入力する。 “IPアドレスを自動的に取得する”に設定される。SubnetMask 1(NIC3)〜SubnetMask4(NIC3)の値は反映されない。
      SubnetMask1(NIC3) LANボード3の一つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス1(NIC3)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      IPアドレス2(NIC3) LANボード3の二つ目のIPアドレスを入力する。 設定なしとする。
      SubnetMask2(NIC3) LANボード3の二つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス2(NIC3)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      IPアドレス3(NIC3) LANボード3の三つ目のIPアドレスを入力する。 設定なしとする。
      SubnetMask3(NIC3) LANボード3の三つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス3(NIC3)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      IPアドレス4(NIC3) LANボード3の四つ目のIPアドレスを入力する。 設定なしとする。
      SubnetMask4(NIC3) LANボード3の四つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス4(NIC3)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      Gateway1(NIC3) LANボード3の一つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric1(NIC3) LANボード3の一つ目のメトリックを入力する。 Gateway1(NIC3)が入力されている場合だけ1とする。
      Gateway2(NIC3) LANボード3の二つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric2(NIC3) LANボード3の二つ目のメトリックを入力する。 Gateway2(NIC3)が入力されている場合だけ1とする。
      Gateway3(NIC3) LANボード3の三つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric3(NIC3) LANボード3の三つ目のメトリックを入力する。 Gateway3(NIC3)が入力されている場合だけ1とする。
      Gatewa4(NIC3) LANボード3の四つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric4(NIC3) LANボード3の四つ目のメトリックを入力する。 Gateway4(NIC3)が入力されている場合だけ1とする。
      NIC4 四つ目のLANボードのMACアドレス,または「AutoDetect」と入力する。 設定なしとする。IPアドレス1(NIC4)〜metric4(NIC4)の値は反映されない。
      IPアドレス1(NIC4) LANボード4が設定されている場合,LANボード4の一つ目のIPアドレスを入力する。自動的に取得する場合は「DHCP」と入力する。 “IPアドレスを自動的に取得する”に設定される。SubnetMask 1(NIC4)〜SubnetMask4(NIC4)の値は反映されない。
      SubnetMask1(NIC4) LANボード4の一つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス1(NIC4)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      IPアドレス2(NIC4) LANボード4の二つ目のIPアドレスを入力する。 設定なしとする。
      SubnetMask2(NIC4) LANボード4の二つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス2(NIC4)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      IPアドレス3(NIC4) LANボード4の三つ目のIPアドレスを入力する。 設定なしとする。
      SubnetMask(NIC4) LANボード4の三つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス3(NIC4)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      IPアドレス4(NIC4) LANボード4の四つ目のIPアドレスを入力する。 設定なしとする。
      SubnetMask4(NIC4) LANボード4の四つ目のサブネットマスクを入力する。 IPアドレス4(NIC4)が入力されている場合だけ雛形ファイルの基となるファイルのデータと同じ値に設定される。それ以外の場合は設定なしとする。
      Gateway1(NIC4) LANボード4の一つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric1(NIC4) LANボード4の一つ目のメトリックを入力する。 Gateway1(NIC4)が入力されている場合だけ1とする。
      Gateway2(NIC4) LANボード4の二つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric2(NIC4) LANボード4の二つ目のメトリックを入力する。 Gateway2(NIC4)が入力されている場合だけ1とする。
      Gateway3(NIC4) LANボード4の三つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric3(NIC4) LANボード4の三つ目のメトリックを入力する。 Gateway3(NIC4)が入力されている場合だけ1とする。
      Gateway4(NIC4) LANボード4の四つ目のゲートウェイを入力する。 設定なしとする。
      Metric4(NIC4) LANボード4の四つ目のメトリックを入力する。 Gateway4(NIC4)が入力されている場合だけ1とする。
  7. CSVファイルを編集したあとは保存してファイルを閉じます。
  8. 「セットアップパラメータファイルの作成」画面の「オプション」メニューから,「情報ファイル大量作成アシスト」の「情報ファイル大量作成」を選択します。「ファイルを開く」画面が表示されます。
  9. 「ファイルを開く」画面で,6.で編集したCSVファイルを指定します。「大量情報ファイル作成結果」画面が表示され,作成結果が表示されます。CSVファイルに登録されていたコンピュータの数だけ,情報ファイルが作成されます。

    [図データ]

    【ヒント】
    「大量情報ファイル作成結果」画面に,「情報ファイルの作成に失敗しました。」と表示された場合は,「エラー情報表示」をクリックしてください。エラーについての詳細な情報が表示されるので,その内容に従ってCSVファイルを修正後,再度実行してください。
  10. 「OK」ボタンをクリックします。
    以上で,情報ファイルの大量作成は完了です。

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