JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド
ここでは,N+Mコールドスタンバイ(WWN引継ぎ方式/iSCSI設定引継ぎ方式)の前提条件について説明します。
なお,N+Mコールドスタンバイ(WWN引継ぎ方式/iSCSI設定引継ぎ方式)を適用する場合,ここに記載されている内容以外に,マニュアル「BladeSymphonyユーザーズガイド」を参照して,使用上の注意事項や前提条件について確認してください。
N+Mコールドスタンバイを利用して,システムを構築する場合の前提条件を示します。
これらの前提条件をすべて満たしていても,N+1コールドスタンバイ機能を適用する場合は,運用前に切り替えテストを実施してください。N+1コールドスタンバイ機能を設定するための手順については,「9.6.3(1) N+1コールドスタンバイ機能の設定手順」を参照してください。
N+Mコールドスタンバイ(WWN引継ぎ方式/iSCSI設定引継ぎ方式)を適用するには,現用系サーバモジュールに対して,予備系サーバモジュールが,次の表に示す条件をすべて満たしている必要があります。
条件の一部については,予備系サーバモジュール設定時にBSM Plusによって自動チェックされます。自動チェックの結果,条件に一致しない場合はエラーダイアログが表示されます。自動チェックされない条件については,条件を満たしていることを事前に確認してください。
表9-4 予備系サーバモジュールの条件
| 項目 | 適用可能な条件 |
|---|---|
| モデル名 | 現用系サーバモジュールと一致している。 |
| サーバシャーシ | サーバシャーシ種別が現用系サーバモジュールと一致している。※1※2 |
| アーキテクチャ | 現用系サーバモジュールと一致している。 例えば,IA32は,予備系サーバモジュールとしてIA32サーバモジュールだけが適用できる。※3 |
| CPU名,Way数,周波数 | 現用系サーバモジュールと一致している。 |
| メモリ容量 | 現用系サーバモジュールと一致している。 |
| ローカルディスクの搭載数,接続形態,容量 | 現用系サーバモジュールと一致している。 |
| 搭載I/O数 | 現用系サーバモジュールが搭載しているNICおよびHBAの搭載数・搭載スロット位置・搭載ポート数と一致している。※4 |
| ネットワークの接続形態 | 現用系サーバモジュールが搭載している全NICポートが,接続先のネットワークスイッチに接続されている。 |
| SANの接続形態 | 現用系サーバモジュールにHBAが搭載されている場合,搭載されている全HBAポートが,接続先のストレージシステムのポートに接続されている。また,同一のゾーンに所属している。 |
| SANの接続インタフェース | SANの接続インタフェースが現用系サーバモジュールと一致している。※5※6 |
| 搭載I/O構成 | 現用系サーバモジュールが搭載しているI/Oモジュールの構成(サーバシャーシのモデル,I/OモジュールのTYPE,アダプタ,接続機器など)と一致している。 |
| ファームウェア | 現用系サーバモジュールと一致している。 |
また,予備系サーバモジュールに対しては,次に示す設定をしておく必要があります。
表9-5 予備系サーバモジュールに対する事前設定項目
| 設定項目 | 設定内容 |
|---|---|
| SMP構成設定 | 現用系サーバモジュールがSMP構成にされている場合は,現用系サーバモジュールのSMP構成と一致するように予備系サーバモジュールを構成してください。 |
ネットワークスイッチ連携機能の前提条件を示します。
なお,ネットワークスイッチ連携機能の概要については,「9.4 ネットワークスイッチとの連携」を参照してください。
ネットワークスイッチ連携機能は,マネージャサービスおよびコンソールサービスのバージョンが07-60以降の場合に利用できます。
ただし,あらかじめバージョン07-60以降のコンソールサービスで,ネットワークスイッチ連携機能を設定していた場合は,バージョン07-55以前のコンソールサービスでも,ネットワークスイッチの設定を変更できます(この場合でも,マネージャサービスのバージョンは07-60以降が前提となります)。
また,ポート情報GUI設定方式を使ってネットワークスイッチを設定するには,マネージャサービスおよびコンソールサービスのバージョンが08-00以降の場合に利用できます。
内蔵スイッチがBS320の場合は,マネージャサービスおよびコンソールサービスのバージョンが08-10以降の場合に利用できます。また,利用できる設定方式はポート情報GUI設定方式だけです。
BS2000の場合は,マネージャサービスおよびコンソールサービスのバージョンが08-60以降の場合に利用できます。また,利用できる設定方式はポート情報GUI設定方式だけです。
BS500の場合は,マネージャサービスおよびコンソールサービスのバージョンが09-50以降の場合に利用できます。また,利用できる設定方式はポート情報GUI設定方式だけです。
ネットワークスイッチ連携機能は,JP1/Cm2/NCのコマンドを利用します。したがって,BSM Plus(マネージャサービス追加機能)がインストールされているホストと同じホストにJP1/Cm2/NCをインストールする必要があります。
JP1/Cm2/NCは,07-51以降のバージョンを使用してください。
ただし,ポート情報GUI設定方式を使ってネットワークスイッチを設定するには,JP1/Cm2/NCのバージョンが08-00以降の場合に利用できます。
また,BS500でネットワークスイッチ連携機能を使用するには,JP1/Cm2/NCのバージョン09-50以降が必要です。
内蔵スイッチ(BS320)の場合は,JP1/Cm2/NCのバージョンが08-00以降の場合に利用できます。
ネットワークスイッチ連携機能を利用できるネットワークスイッチは,内蔵スイッチ(BS1000,BS320),外付スイッチ(AX2400S,AX3600S,BS2000のLANスイッチモジュール,BS500のLANスイッチモジュール)です。
BS2000ではLANスイッチモジュール(BS2000のLANスイッチモジュール)を外付スイッチとして登録することで,ネットワークスイッチ連携機能を利用できます。また,BS500ではLANスイッチモジュール(BS500のLANスイッチモジュール)を外付スイッチとして登録することで,ネットワークスイッチ連携機能を利用できます。
N+1冗長化は,サーバモジュール障害時のN+1自動切り替え処理の冗長化を対象とします。N+1冗長化の前提条件を次に示します。
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