JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド
ストレージ運用支援機能では,各サーバモジュールからストレージシステム内のディスクへアクセスする場合,割り当てたディスクだけへアクセスするように制限します。このディスク割り当て時のアクセス制限には,ストレージ管理ソフトウェアであるLUN Managerを利用しています。
LUN Managerのセキュリティ機能を利用したディスク割り当て時のアクセス制限を次の図に示します。
図10-2 LUN Managerのセキュリティ機能を利用したディスク割り当て時のアクセス制限
上の図では,サーバモジュール1からは,ストレージシステム内のサーバモジュール1用ディスクだけにアクセスできるようLUN Managerで制限しています。したがって,サーバモジュール2はサーバモジュール1用のディスクへはアクセスできません。
■LUN Managerによるアクセス制限の仕組み
LUN Managerは,ホストグループごとにLUNを割り当てることができます。そのため,各サーバモジュールは専用ディスクが接続されているかのように操作でき,ほかのサーバモジュールからのアクセスを制限できます。ホストグループとは,ストレージ管理ソフトウェアであるLUN Managerの用語です。ホストグループについては,マニュアル「LUN Managerユーザーズガイド」またはマニュアル「LUN Managementユーザーズガイド」を参照してください。
ホストグループには,ストレージシステムのディスクごとにLU(LDEV)を割り当てます。さらにサーバモジュールがホストグループへアクセスできるようにするために,サーバモジュールに搭載されているWWNを割り当てます。サーバモジュールがホストグループへアクセスするときに参照するLUNは,LU(LDEV)ごとに自由に設定できます。
LUN Managerを利用したアクセス制限の仕組みを次の図に示します。
図10-3 LUN Managerを利用したアクセス制限の仕組み
なお,LUN Managerを利用してサーバモジュールからストレージシステム内のディスクへのアクセスを制限する場合,ストレージシステムのすべてのポートに対して,LUN Managerのホストグループセキュリティ設定を有効にしてください。
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