JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 構築ガイド

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2.7.2 現用系サーバでグループリソースを作成する手順

JP1/IT Desktop Managementのインストール後は、Microsoft Cluster ServiceまたはWindows Server Failover ClusterでJP1/IT Desktop Managementのグループを作成し、リソースを登録します。リソースを登録する手順を次に示します。

  1. 管理用サーバのグループを作成します。
    Microsoft Cluster ServiceまたはWindows Server Failover Clusterにあらかじめ登録されている「Cluster Group」とは別に管理用サーバのグループを作成してください。
  2. 作成したグループに必要なリソースを登録します。
    グループに登録が必要なリソースを次の表に示します。
    リソースの種類 リソース名
    JP1/IT Desktop Managementのサービスリソース以外のリソース IPアドレスリソース
    ネットワーク名リソース
    共有ディスク(物理ディスク)リソース
    JP1/IT Desktop Managementのサービスリソース(汎用サービス) JP1_ITDM_DB Service
    JP1_ITDM_DB Cluster Service
    JP1_ITDM_Web Container
    JP1_ITDM_Web Server
    JP1_ITDM_Service
    JP1_ITDM_Agent Control
  3. 現用系サーバを優先サーバに設定します。
  4. JP1/IT Desktop Managementのサービスリソース(汎用サービス)以外のリソースをオンライン状態にします。
    JP1/IT Desktop Managementのサービスリソース(汎用サービス)はオフライン状態のままです。
  5. Windows Server 2008の場合はコマンドを実行して、リソースを作成します。
    Administrator権限を持つユーザーでコマンドプロンプトから、次に示すコマンドを実行してください。
    cluster△res△"JP1_ITDM_Web Serverサービスリソースの名前"△/priv△StartupParameters=""
    (凡例)△:半角スペース

グループリソースの作成方法の詳細については、Microsoft Cluster ServiceまたはWindows Server Failover Clusterのマニュアルを参照してください。

以降で、各リソースの設定項目および設定内容を説明します。

JP1/IT Desktop Managementのサービスリソース以外のリソースの設定内容

リソース名 設定項目 設定内容
  • IPアドレスリソース
  • ネットワーク名リソース
  • 共有ディスク(物理ディスク)リソース
フェールオーバーのしきい値 1(推奨値)
フェールオーバーの期間(秒) 900(推奨値)
待ちのタイムアウト(秒) 300(推奨値)

JP1_ITDM_DB Serviceの設定内容

リソース名 設定項目 設定内容
JP1_ITDM_DB Service 名前 任意の名称を指定する。
リソースの種類 「汎用サービス」を設定する。
グループ 管理用サーバのグループ名を設定する。
実行可能所有者 現用系および待機系の2台のサーバを設定する。
依存関係 「ネットワーク名リソース」および「共有ディスク(物理ディスク)リソース」を設定する。
サービス名 「HiRDBEmbeddedEdition_JE1」を設定する。
レジストリの複製 指定しない。
フェールオーバーのしきい値 0(固定)
フェールオーバーの期間(秒) 0(固定)
待ちのタイムアウト(秒) 300(推奨値)

JP1_ITDM_DB Cluster Serviceの設定内容

リソース名 設定項目 設定内容
JP1_ITDM_DB Cluster Service 名前 任意の名称を指定する。
リソースの種類 「汎用サービス」を設定する。
グループ 管理用サーバのグループ名を設定する。
実行可能所有者 現用系および待機系の2台のサーバを設定する。
依存関係 「JP1_ITDM_DB Service」のリソースを設定する。
サービス名 「HiRDBClusterService_JE1」を設定する。
レジストリの複製 指定しない。
フェールオーバーのしきい値 1(推奨値)
フェールオーバーの期間(秒) 900(推奨値)
待ちのタイムアウト(秒) 300(推奨値)

JP1_ITDM_Web Containerの設定内容

リソース名 設定項目 設定内容
JP1_ITDM_Web Container 名前 任意の名称を指定する。
リソースの種類 「汎用サービス」を設定する。
グループ 管理用サーバのグループ名を設定する。
実行可能所有者 現用系および待機系の2台のサーバを設定する。
依存関係 「JP1_ITDM_DB Cluster Service」のリソース を設定する。
サービス名 「JP1_DTNAVI_WEBCON」を設定する。
レジストリの複製 指定しない。
フェールオーバーのしきい値 1(推奨値)
フェールオーバーの期間(秒) 900(推奨値)
待ちのタイムアウト(秒) 300(推奨値)

JP1_ITDM_Web Serverの設定内容

リソース名 設定項目 設定内容
JP1_ITDM_Web Server 名前 任意の名称を指定する。
リソースの種類 「汎用サービス」を設定する。
グループ 管理用サーバのグループ名を設定する。
実行可能所有者 現用系および待機系の2台のサーバを設定する。
依存関係 「ネットワーク名リソース」のリソースを設定する。
サービス名 「JP1_DTNAVI_WEBSVR」を設定する。
レジストリの複製 指定しない。
フェールオーバーのしきい値 1(推奨値)
フェールオーバーの期間(秒) 900(推奨値)
待ちのタイムアウト(秒) 300(推奨値)

JP1_ITDM_Serviceの設定内容

リソース名 設定項目 設定内容
JP1_ITDM_Service 名前 任意の名称を指定する。
リソースの種類 「汎用サービス」を設定する。
グループ 管理用サーバのグループ名を設定する。
実行可能所有者 現用系および待機系の2台のサーバを設定する。
依存関係 「JP1_ITDM_DB Cluster Service」のリソース を設定する。
サービス名 「JP1_DTNAVI_MGRSRV」を設定する。
レジストリの複製 指定しない。
フェールオーバーのしきい値 1(推奨値)
フェールオーバーの期間(秒) 900(推奨値)
待ちのタイムアウト(秒) 300(推奨値)

JP1_ITDM_Agent Controlの設定内容

リソース名 設定項目 設定内容
JP1_ITDM_Agent Control 名前 任意の名称を指定する。
リソースの種類 「汎用サービス」を設定する。
グループ 管理用サーバのグループ名を設定する。
実行可能所有者 現用系および待機系の2台のサーバを設定する。
依存関係 「JP1_ITDM_DB Cluster Service」のリソースを設定する。
サービス名 「JP1_DTNAVI_AGCTRL」を設定する。
レジストリの複製 指定しない。
フェールオーバーのしきい値 1(推奨値)
フェールオーバーの期間(秒) 900(推奨値)
待ちのタイムアウト(秒) 300(推奨値)

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