JP1/NETM/Audit 構築・運用ガイド

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8.4 監査ログのバックアップファイルの移動

監査ログ管理サーバに格納されている監査ログのバックアップファイルを別のフォルダへ移動したり,ファイル名を変更したりできます。

監査ログのバックアップファイルの移動およびファイル名の変更と同時に,監査ログのバックアップを実行したときに作成されるバックアップ実行履歴の情報が更新されます。更新されたバックアップ実行履歴は,監査ログ管理画面のバックアップ履歴画面で参照できます。

移動後のバックアップファイルの格納先フォルダを作成し,そのフォルダにリンクさせる仮想ディレクトリをIISマネージャで設定しておくことで,監査ログ管理画面から移動後のバックアップファイルをダウンロードできるようになります。IISマネージャでの設定については「5.5.1 Microsoft Internet Information Servicesをセットアップする」を参照してください。

監査ログのバックアップファイルを移動する手順を次に示します。

  1. バックアップオプション定義ファイルを作成する(任意)。
    バックアップオプション定義ファイルは,監査ログの移動を実行したときに更新されるバックアップ実行履歴のバックアップの名称およびコメントを定義するファイルです。
    監査ログ管理画面のバックアップ履歴画面の「バックアップ名」および「コメント」を変更したい場合に作成します。バックアップオプション定義ファイルを使用しない場合,「バックアップ名」および「コメント」は変更されません。
    バックアップオプション定義ファイルについては「13.7 バックアップオプション定義ファイル」を参照してください。
  2. admcsvmoveコマンドを実行する。
    引数に移動元のファイル名および移動先のファイル名を指定します。
    注意
    バックアップファイルの移動は,admcsvmoveコマンドを使用してください。Windowsのエクスプローラでファイル名の変更やフォルダを移動した場合,バックアップ実行履歴で管理されているファイル名と実際のファイル名が不一致となり,監査ログ管理画面のバックアップ履歴画面からバックアップファイルがダウンロードできなくなります。

admcsvmoveコマンドの実行例を,次に示します。

実行例
監査ログのバックアップで取得したバックアップファイルを「C:\www\backup.csv」から「D:\www\backup.csv」に移動する場合
 
 
admcsvmove -s C:\www\backup.csv -d D:\www\backup.csv
 

admcsvmoveコマンドについては「12. コマンド」の「admcsvmove(監査ログのバックアップファイルの移動)」を参照してください。

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