JP1/NETM/Client Security Control
判定ポリシー編集(ユーザ定義の判定)画面で,ユーザ定義の判定項目を追加する手順を次に示します。
- 判定ポリシー編集(ユーザ定義の判定)画面で[追加]ボタンをクリックする。
[追加(判定項目情報)]ダイアログが表示されます。
- 判定項目名を入力する。
登録する判定項目名を255バイト以内の文字列で入力します。必ず設定してください。
- ユーザ定義の判定条件を定義する。
ユーザ定義の判定条件を,追加・変更・削除します。それぞれボタンをクリックして表示されるダイアログで編集します。
- 危険レベルを選択する。
危険レベルをプルダウンメニューから選択します。デフォルトは「注意」です。
- [OK]ボタンをクリックする。
[追加(判定項目情報)]ダイアログを閉じて判定ポリシー編集(ユーザ定義の判定)画面に戻ります。
[追加(判定項目情報)]ダイアログのボタンをクリックして表示されるダイアログ名およびメッセージボックス名を次の表に示します。
表6-28 [追加(判定項目情報)]ダイアログから表示されるダイアログ名およびメッセージボックス名
項番 ボタン ダイアログ名およびメッセージボックス名 1 [追加] [追加(判定条件)]ダイアログ 2 [変更] [変更(判定条件)]ダイアログ 3 [削除] [削除(判定条件)]メッセージボックス 次に,ユーザ定義の判定条件の追加・変更・削除の手順,および判定条件の設定例について説明します。
- <この項の構成>
- (1) ユーザ定義の判定条件を追加する
- (2) ユーザ定義の判定条件を変更する
- (3) ユーザ定義の判定条件を削除する
- (4) クライアントが省電力化に対応しているか判定する場合の設定例
(1) ユーザ定義の判定条件を追加する
[追加(判定項目情報)]ダイアログで,ユーザ定義の判定条件を追加する手順を次に示します。
- [追加(判定項目情報)]ダイアログで[追加]ボタンをクリックする。
[追加(判定条件)]ダイアログが表示されます。
- ユーザ定義の判定条件を入力する。
設定項目を次の表に示します。
表6-29 [追加(判定条件)]ダイアログの設定項目
項番 画面項目名 設定内容 デフォルト 1 クラス ユーザ定義の判定で使用する情報が格納されているクラスとプロパティをプルダウンメニューから選択します。選択肢は,表6-30を参照してください。
必ず設定してください。資産情報 2 プロパティ 固有情報Area-1 3 比較条件 「プロパティ」の型が数値の場合 比較条件をプルダウンメニューから選択します。選択肢は次の4種類です。
- 「一致」
- 「不一致」
- 「以下」
- 「以上」
一致 「プロパティ」の型が文字列の場合 比較条件をプルダウンメニューから選択します。選択肢は次の7種類です。
- 「完全一致」
- 「部分一致」
- 「前方一致」
- 「後方一致」
- 「不一致」
- 「以下」
- 「以上」
完全一致 「プロパティ」の型が日時の場合 比較条件をプルダウンメニューから選択します。選択肢は次の4種類です。
- 「一致」
- 「不一致」
- 「以下」
- 「以上」
一致 4 比較値 「プロパティ」の型が数値の場合 プロパティと比較する数値を1〜19桁までの正の数,または20桁までの負の数(先頭だけ「-」を入力できる)で入力します。
必ず設定してください。− 「プロパティ」の型が文字列の場合 プロパティと比較する文字列を,プロパティのサイズ以内の任意の文字列(改行を除く)で入力します。
プロパティのサイズについては,表6-30を参照してください。
必ず設定してください。− 「プロパティ」の型が日時の場合 プロパティと比較する日時を次の項目から一つ以上,設定します。
年:1〜9999
月:1〜12
日:1〜31
時:0〜23
分:0〜59
秒:0〜59[追加(判定条件)]ダイアログを表示したときの日時 5 プロパティに値が設定されていなかったときの扱い 「プロパティに値が設定されていなかったときの扱い」をプルダウンメニューから選択します。選択肢は次の4種類です。
- 「判定条件を満たしたこととする」
- 「判定条件を満たしていないこととする」
- 「この条件の判定をスキップする」
- 「危険レベルを不明とする」
危険レベルを不明とする
- (凡例)
- −:デフォルトの設定なし
- 注意
- クラス,プロパティ,比較条件,比較値が同一の判定条件は追加できません。
- クラス,プロパティ,比較条件(部分一致および不一致を除く)が同一の判定条件は追加できません。
- クラス,プロパティ,比較値が同一の判定条件は追加できません(「プロパティ」の型が文字列で比較条件が前方一致または後方一致の場合を除く)。
なお,[追加(判定条件)]ダイアログは,「プロパティ」の型によって表示項目が異なります。「プロパティ」の型については,表6-30を参照してください。
図6-16 「プロパティ」の型が数値の場合
図6-17 「プロパティ」の型が文字列の場合
図6-18 「プロパティ」の型が日時の場合
ユーザ定義の判定で使用できるクラスとプロパティの一覧を次の表に示します。
表6-30 ユーザ定義の判定で使用できるクラスとプロパティの一覧
管理情報名
(クラス)プロパティ名 プロパティの表示名※ 型 サイズ
(バイト)資産情報
(AssetInfo)AssetID 資産ID 数値 10 AssetKind 資産種別 文字列 3 AssetNo 資産番号 文字列 60 AssetStatus 機器状態 文字列 3 AssetWorkKind 稼働管理種別 文字列 3 DMLastUpdateTime DM最終更新日付 日時 8 DMStatus DM導入状態 文字列 3 EndDate 使用終了日 日時 8 GroupID 部署ID 文字列 64 GroupName 部署 文字列 512 GroupName_EN 部署(英名) 文字列 512 HrdInvUpdateDate DMハードウェア更新日付 日時 8 InsPkgUpdateDate DMパッケージ更新日付 日時 8 InventoryKey 引き当てキー 文字列 128 LLUpdateDate LL更新日付 日時 8 LocationID 設置場所ID 文字列 64 LocationName 設置場所 文字列 512 LocationName_EN 設置場所(英名) 文字列 512 ManagerialGroup 管理部署 文字列 512 ManagerialGroup_EN 管理部署(英名) 文字列 512 ManagerialGroupID 管理部署ID 文字列 64 ManagerialUser 管理者 文字列 255 ManagerialUser_EN 管理者(英名) 文字列 255 ManagerialUserID 管理者ユーザID 文字列 64 NNMUpdateDate NNM更新日付 日時 8 Note 備考 文字列 255 PurchasePrice 購入金額 文字列 15 Purpose 用途 文字列 255 RegistrationDate 登録日 日時 8 SoftInvUpdateDate DMソフトウェア更新日付 日時 8 SoftwareStatus ソフトウェア状態 文字列 3 StartDate 使用開始日 日時 8 StocktakingDate 棚卸日付 日時 8 UpdateUser 変更者 文字列 255 UserID ユーザID 文字列 64 UserName ユーザ名 文字列 255 UserName_EN ユーザ名(英名) 文字列 255 UserPropertyArea_1〜2 固有情報Area-1〜2 文字列 255 UserPropertyCode_1〜6 固有情報Code-1〜6 文字列 64 UserPropertyDate_1〜6 固有情報Date-1〜6 日時 8 UserPropertyField128_1〜2 固有情報Field128-1〜2 文字列 128 UserPropertyField255_1〜2 固有情報Field255-1〜2 文字列 255 UserPropertyField32_1〜6 固有情報Field32-1〜6 文字列 32 UserPropertyField64_1〜2 固有情報Field64-1〜2 文字列 64 UserPropertyUint_1〜6 固有情報Uint-1〜6 数値 10 UsrInvUpdateDate DMユーザ更新日付 日時 8 ハードウェア
資産情報
(HardwareInfo)AssetID 資産ID 数値 10 CircuitSpeed 回線速度 数値 10 ComputerID コンピュータID 文字列 200 CPUClock CPUクロック数 数値 10 CPUNumber CPU数 数値 5 CPUType CPU 文字列 5 Developer 製造者 文字列 60 HostName ホスト名 文字列 64 IPAddress IPアドレス 文字列 15 MACAddress MACアドレス 文字列 17 MachineKind 機器種別 文字列 5 MBSAVersion MBSAバージョン 文字列 200 MemorySize メモリサイズ 数値 19 Model 型式 文字列 60 ModelKind 構成種別 文字列 3 MonitorKind モニタ種別 文字列 3 MonitorResolution モニタ解像度 文字列 3 MonitorSize モニタサイズ 数値 5 Name 名称 文字列 255 NNMSelectionName NNM選択名 文字列 255 NumberOFPort ポート数 数値 10 OSInfo OS情報 文字列 200 OSVersion OSバージョン 文字列 200 RemainHDSize 空ディスク容量 数値 19 SerialNo 製造番号 文字列 30 Specification 仕様 文字列 255 TotalHDSize ディスク容量 数値 19 UserPropertyArea_1〜4 固有情報Area-1〜4 文字列 255 UserPropertyCode_1〜12 固有情報Code-1〜12 文字列 64 UserPropertyDate_1〜6 固有情報Date-1〜6 日時 8 UserPropertyField128_1〜8 固有情報Field128-1〜8 文字列 128 UserPropertyField255_1〜8 固有情報Field255-1〜8 文字列 255 UserPropertyField32_1〜8 固有情報Field32-1〜8 文字列 32 UserPropertyField64_1〜8 固有情報Field64-1〜8 文字列 64 UserPropertyUint_1〜6 固有情報Uint-1〜6 数値 10
- 注※
- プロパティの表示名はデフォルトです。プロパティの表示名は,AIMの管理項目編集画面(業務メニューの「システム定義」の「管理項目編集」)で変更できます。管理項目編集画面の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。
- 注意
- ユーザ定義の判定条件として指定するプロパティは,AIMのインベントリ情報の引き当て画面(業務メニューの「システム定義」の「インベントリ情報の引き当て」)または「jamimportコマンド(CSVファイルから資産管理データベースへ資産情報を一括して取り込むインポートコマンド)」によって,あらかじめ情報を設定しておく必要があります。
- 「インベントリ情報の引き当て」および「jamimportコマンド」の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。
- [OK]ボタンをクリックする。
[追加(判定条件)]ダイアログを閉じて,[追加(判定項目情報)]ダイアログに戻ります。入力した判定条件が追加されます。
(2) ユーザ定義の判定条件を変更する
[追加(判定項目情報)]ダイアログで,ユーザ定義の判定条件を変更する手順を次に示します。
- [追加(判定項目情報)]ダイアログで,変更したいユーザ定義の判定条件を選択し,[変更]ボタンをクリックする。または,変更したいユーザ定義の判定条件をダブルクリックする。
[変更(判定条件)]ダイアログが表示されます。
なお,変更したいユーザ定義の判定条件を複数選択している場合は,[変更]ボタンは非活性となります。
- ユーザ定義の判定条件を変更する。
- 注意
- クラス,プロパティ,比較条件,比較値が同一の判定条件には変更できません。
- クラス,プロパティ,比較条件(部分一致および不一致を除く)が同一の判定条件には変更できません。
- クラス,プロパティ,比較値が同一の判定条件には変更できません(「プロパティ」の型が文字列で比較条件が前方一致または後方一致の場合を除く)。
- [OK]ボタンをクリックする。
[変更(判定条件)]ダイアログを閉じて,[追加(判定項目情報)]ダイアログに戻ります。入力した判定条件が変更されます。
(3) ユーザ定義の判定条件を削除する
[追加(判定項目情報)]ダイアログで,ユーザ定義の判定条件を削除する手順を次に示します。
- [追加(判定項目情報)]ダイアログで削除したいユーザ定義の判定条件をクリックして選択する。
削除するユーザ定義の判定条件は複数選択できます。
- [削除]ボタンをクリックする。
[削除(判定条件)]メッセージボックスが表示されます。
- メッセージを確認したあと,[OK]ボタンをクリックする。
[削除(判定条件)]メッセージボックスを閉じて,[追加(判定項目情報)]ダイアログに戻ります。選択した判定条件が削除されます。
(4) クライアントが省電力化に対応しているか判定する場合の設定例
クライアントの資産情報に応じてユーザ定義の判定項目を設定することで,クライアントが省電力化に対応しているかどうかを判定できます。
(a) 省電力対応のCPUを搭載しているかについて判定する場合
クライアントが,省電力対応CPUを搭載しているかどうかの判定条件の設定例を次の表に示します。
表6-31 省電力対応CPUを搭載しているかどうかの判定条件の設定例
項番 項目 設定値 1 クラス ハードウェア資産情報 2 プロパティ CPU 3 比較条件 不一致 4 比較値(文字列) 省電力対応のCPU種別のコード※ 5 プロパティに値が設定されていなかったときの扱い 危険レベルを不明とする
- 注※
- CPU種別を複数指定する場合は,判定条件を複数追加してください。
- CPU種別コードについては,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。
(b) 一定の時間でモニタ電源を切る設定をしているかについて判定する場合
クライアントのモニタ電源が,一定の時間(10分)で切れる設定をしているかどうかの判定条件の設定例を次の表に示します。なお,この判定を実施するにはJP1/NETM/DM Clientのバージョン08-51以降が必要です。
表6-32 10分でモニタ電源が切れる設定をしているかどうかの判定条件の設定例
項番 項目 設定値 1 クラス 次に示すインベントリの引き当て先のクラス名
- モニタがAC電源で動作している場合
- モニタの電源を切る(AC)
- モニタがDC電源で動作している場合
- モニタの電源を切る(DC)
2 プロパティ 次に示すインベントリの引き当て先のプロパティ名
- モニタがAC電源で動作している場合
- モニタの電源を切る(AC)
- モニタがDC電源で動作している場合
- モニタの電源を切る(DC)
3 比較条件 以上 4 比較値(文字列) 0000000600※ 5 プロパティに値が設定されていなかったときの扱い 危険レベルを不明とする
- 注※
- モニタの電源を切るまでの時間(秒単位)を10桁の文字列で指定します。
- 参考
- クライアントの省電力設定については,モニタ電源の判定と同様,次の項目も判定条件に設定できます。なお,次に示す項目を判定条件に設定する場合は,JP1/NETM/DM Clientのバージョン08-52以降が必要です。
- ハードディスクの電源を切るまでの時間
- システムスタンバイまたはスリープ状態になるまでの時間
- システム休止状態までの時間
- 判定条件の設定については,表6-31を参考にしてください。
(c) CPU(プロセッサ)の省電力設定をしているかについて判定する場合
プロセッサの電源管理状態が,省電力設定になっているかどうかの判定条件の設定例を次の表に示します。なお,この判定を実施するにはJP1/NETM/DM Clientのバージョン08-51以降が必要です。
表6-33 プロセッサの電源管理状態が省電力設定になっているかどうかの判定条件の設定例
項番 項目 設定値 1 クラス 次に示すインベントリの引き当て先のクラス名
- プロセッサがAC電源で動作している場合
- プロセッサ調整(AC)
- プロセッサがDC電源で動作している場合
- プロセッサ調整(DC)
2 プロパティ 次に示すインベントリの引き当て先のプロパティ名
- プロセッサがAC電源で動作している場合
- プロセッサ調整(AC)
- プロセッサがDC電源で動作している場合
- プロセッサ調整(DC)
3 比較条件 不一致 4 比較値(文字列) 許可するプロセッサ調整の設定値※ 5 プロパティに値が設定されていなかったときの扱い 危険レベルを不明とする
- 注※
- 設定値を複数指定する場合は,判定条件を複数追加してください。
- 設定値の詳細を次に示します。
- NONE:常に最大のパフォーマンス状態で動作します。
- ADAPTIVE:パフォーマンス状態がCPUの状態に基づいて選択されます。
- DEGRADE:最小のパフォーマンス状態で起動し,バッテリーの放電に合わせてリニアパフォーマンスの低下メカニズム(ロック調整停止機能)を使用します。
- CONSTANT:常に最小のパフォーマンス状態で動作します。
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